蒼生

風のふくまま気の向くまま自然にまかせて生きたいねえ

重要文化財でランチ

2013-06-19 19:20:52 | 食べること
ならまちで意外と知られていないのが、今西書院でのランチ。
重要文化財であるが、ここで食事ができる。
書院の見学込みでゆったりとした時間が過ごせる。
ただし、建物が重要文化財なので、クーラーなどを設置することができない。
でも電気はOKというのはどういう根拠なんだろうとは思う。

というわけで、あまりに暑い日や寒い日は厳しいかもしれない。
何年か前に行ったときは座卓だったが、今日いくと、その座卓を嵩上げしてテーブルにしてあった。
次代の要請か。

 入母屋造り軒唐破風
要は、重厚な屋根で、偉い人しか入れない玄関になっているところ。

 六角形の手水が珍しい

 網代編みの天井
この天井の間で食事をする。この網代編み、今は職人さんがいないので修理することもできないそうだ。どこに継ぎ目があるかわからないようにした仕立て、部屋の隅がすべてきっちり三角になるように計算され尽くした技術と美感。
蛍光灯が残念。





精進料理のようなお料理だが、十分お腹がいっぱいになる。
雨降りも、庭にしっとりとした情感を与え、より非日常感に浸れる。
ただし、障子を開け放したので、蚊が・・・
ガラスの蚊遣りを持ってきてくれて、それはそれで良い感じに。

食事の後は春鹿酒造で試飲。



これも何回来たことか・・
来るシーズンによって、試飲させてくれる日本酒の種類が変わるので楽しい。
ここで試飲の最後にいつも奈良漬を出してくれるのだが、初めて、奈良漬の燻製が。
あまりの美味しさに、いくつ食べたことか・・
きっちり、お買い上げ。
今晩が楽しみ。

あじさい 矢田寺

2013-06-16 18:56:22 | 見ること
妹が小さい時に、父と一緒にあじさい寺、矢田寺に行った時の写真が残っている。
やけに記憶に残る写真だった。
行きたいなあとは思っていたが、その頃、矢田は遠かった。

奈良に引っ越し、娘が通っていた学校が、この矢田寺の近くだった。
それでも、ついに行く機会がなかった。

今日、突然、行こうと思い立った。
昨日、雨が振って、今日はいい天気。
情報を見たら、見頃、とある。
車で15分ほどしかかからないし。
・・・確かに15分で着いたが、駐車場に入るのに30分近くかかった。
とにかく、坂道である。
坂道を歩いて山門にたどり着くと、延々と続く階段。
その階段を登り切ったところにようやくお堂があって、
あじさいはそのまだ奥・・・

 お堂入り口
ここに至るまでにすでに大汗。最初は家から歩いて行くつもりだったが、それはかなり無謀だった。
車で行ってよかった・・

 
谷になっているところに遊歩道があり、かなり歩く。狭いので一列にしか歩けず、渋滞する。


本尊がお地蔵さんで、寺内のいたるところにお地蔵さんがある。



 

 

 

 

 

ほんとうにたくさんの種類の紫陽花。
残念ながら綺麗と思うのは日本固有種ではなく、目立つのは外来種だった。


日本の至宝

2013-06-16 18:24:59 | 見ること
天王寺美術館で開催された ボストン美術館 日本美術の至宝特別展。
結構長い会期だったのに、結局いけたのは閉幕直前の12日。
平日だというのに長蛇の列。
そんなに招待券が余っていたのかとも思ったが、入り口でチケットを購入している人が多かったので、
なにかで紹介されたのかもしれない。
とにかく、すごい人だった。繰り返すが、平日である。
年配の人はもとより、若い人も多い。
なんで平日にこんなに来れるんや??
自分のことは棚に上げて言いたい。

 曾我蕭白の雲龍図がもちろんメイン。
ユーモラスで、一見、アニメチック。
怖さよりもむしろ、哀しさ、人懐こさを感じる龍だった。
どこのお寺にあったものかもわからないらしいが、
かなりの大きさで、迫力。これを見ただけでも、並んだ甲斐はあった。

 尾形光琳 松島図屏風
この色の鮮やかさ、波の面白さ、江戸時代に描かれたものであるのに、今のデザインに通じる新しさ。

それにしてもたくさんの美術品が海をわたってしまったものだと改めて思う。
湿気のない国で快適な状態で保存され、色がいきいきと残った、のだろうか。
そのまま日本にとどまっていたら、これらの作品はどうなっていたのだろうか。
日本にかぎらず、世界中の美術品が自国では振り向きもされず、他の国に見出されて流出してしまった。
もしくは略奪されてしまった。
今、世界中の人が見ることができるのは流出したおかげなのだろう。
でも、里帰りしたものを沢山の人が見に行くというのは皮肉なものだと思う。
今回の展覧会は通算100万人を超えた、らしい。



夕食は四天王寺のWassy'sDining Souple|ワッシーズダイニング・スープル
1階はワインショップとデリカテッセン。
わかりにく入り口を入ると、店内はゆったりとした広さの、気持ちのいい空間。



 ブルーチーズがおいしかった

 ワインで色付けした塩。これをつけて食べると、野菜がより美味しい。

もちろん、もっと食べたんだけれど、食べることに一生懸命で写真はここまで。
こまめなサーブが気持ちのいい店だった。

風を感じる

2013-06-04 22:37:32 | Weblog
久しぶりに訪れた桜の庄兵衞ギャラリー
拝宮和紙の中村功さんと宙吹きガラスの荒川尚也の展覧会。
organic 風と光と水 展

いきなり、門を入るといくつかの水に迎えられる。
あれ??この入れ物はなんだろうと思ったら、和紙。
漆で補強した和紙の器に水がはられていた。
どうも日本人は水を見るとお金を入れたがるようで、そんな中にも、5円玉・・・

仕事帰りに行ったので、着いたのがもう6時半頃。
昼間は沢山の人でごった返していたらしいが、さすがに夕方になると潮が引くように人がいなくなるのよ、とギャラリーのオーナー。
おかげで、広い空間を独り占めしてゆっくりとした時間を過ごさせてもらった。
庭から大広間に、爽やかな風が通り抜ける。










ガラスと和紙のコラボレーション。
ガラスにも、和紙にも、これといった色はついていない。
でも、この空間には、確かに色があると思う。
それが、風の色であり、水の色であり、空気の色であるように思う。
ちょうど夕方の暮れなずむころ、ガラスの電灯と、和紙の電灯がお互いにその光を投げかけ合う時間。

5年前にもこのコラボレーション展を見せていただいた。
その時と今回と、まったく違ったものを見るような気がする。
前回は和紙を買ったので、今回はガラスを買った。
渓流のグラスと名付けられた、
泡がプクプクと立ち上るかのようなグラス。
さっそく、日本酒を楽しむことにした。
キレイな味がした・・気がする。

やさしくない

2013-06-02 15:14:21 | Weblog
突然、ひざが痛くなった。
階段が下りられない。
引き絞られるような痛みとでも言うのか。
以前、お年寄りが、エスカレーターは上りではなく、
下りにほしいといっていた意味が、実感としてわかった。
確かに、上れるが、下れない。
一歩ずつが、響く。

なんで痛くなったのか、
多分、すごく久しぶりに行ったスポーツクラブで、
調子に乗っておもりを重くして、
しかも足に関するマシンばかりに偏ったから、だろうねえ。

すぐに湿布を買って貼っておいたらましになった。
湿布、役に立つやん。

でも、この膝痛が慢性になったらと思うと、ちょっとぞっとする。
駅にエレベーターはかなりできてきたが、昨日の行動範囲の中にはなかった。
地下鉄の本町駅に至る出入り口はほぼ全部が階段。
駅の中はエレベーターやエスカレーターでも、駅の改札に至るまでが階段なら意味がない。
しかも、上りのエスカレーターはあっても、下りのエスカレーターはなかった。
まだまだ障害者に優しくはないと思い知った。