蒼生

風のふくまま気の向くまま自然にまかせて生きたいねえ

中国琵琶

2010-09-28 21:02:38 | 見ること
中国琵琶の奏者、閻杰さんの演奏を聴きに行った。
そもそも、中国琵琶とはなんぞや?見たところ、大きなビワの形をした洗濯板!それほどに、たくさんの山形のフレットが並んでいる様子が、とても印象的な楽器。
10本の指(左手はフレットを押さえながら音を出し、右手は指につけた爪で外に向かって弾く)が、それはそれは早く細かく動く。
見ているこちらの方が、つりそうになる。
彼女は、中国琵琶の奏者の中でも技巧的なのかもしれない。

でも、音楽は技術だけではいけないと思う。
技術に裏打ちされた表現が個性ということになるのだろう。
実は、私は彼女の演奏を9年前に聞いている。
大体、9年前に聞いたということも忘れていたのだが、本人を見ると、あれ、見たことがあるというくらいの記憶が。
ただ、演奏が始まると、その時の記憶とあまりに違うので、別人だったかなあ、と思った。
あとで確認したら、確かに閻杰さん。
何が違うのか。
9年前もプロであった人が、9年の間にもっと成長したということか。

今回は、前回とは違う人とのコラボレーション。
今回コラボした上田さんというピアニストが彼女の違った顔を引き出したということなんだろう。
コラボの面白さを、ほんとうに実感した。
人間って、ある程度できてしまうと、なかなかそれを変えることができなくなる。
それは、年齢と共に硬直していくということかもしれないし、
出来上がったものを守りたいという心境に入るからかもしれないし、
それの複合したものなんだろう。
そういう意味で、いくつになっても次のステップを目指して、今までのことを壊していける柔軟な心というのが大事なんだろうと思う。
これは、音楽に限らず、生き方にも言える。

そうそう、この閻杰さん、音楽は楽譜を見るのではなく、ほとんど聴いて覚えるそうだ。
(そもそも、楽譜と言いつつ、邦楽の譜と同じで、数字が書き並べてあるだけだったけど)
なのに、9年前より日本語が上手になったとはとても思えなかった。
耳がいい人は語学の上達も早いというけれど、必ずしもそういうわけではないようで。

心晴れ晴れ

2010-09-24 18:52:17 | Weblog
なんだか疲れ切った最近。
あまりの自分の精彩のなさに愕然。
で、今朝は久方ぶりにマッサージなんぞしてみて、それから初めての美容院へ行ってみた。

カットをしてもらってると、若い男の子が美容師に聞きに来ている。
それに丁寧に答えているので、気持ちがいい。
しばらくすると、しゅっとしたシャツの似合う男性が美容師に話しかけてきた。
今度は敬語で答えている。
ふうん???と思っていると、それが社長だという。
めがねをかけていないのでよく見えなかったが、若い社長だねえと言うと、
45才だという。
いやあ、確かにぼんやりとしか見えなかったけれど、若く見える。
社長は、お得意様にしか施術しないとか。
まあ、よくある話。

今度は、その社長が掃除を始めた。
私にも丁寧に、すみません、と言いながら。
いやあ、まいった。
社長自らが掃除するの?と聞くと、
何でもしてくれるんです、だって。

今は、美容院もコンビニの5倍もあって、過当競争。
いろいろ手を換え品を替え、お客の誘致に必死なんだろうけれど、
基本はこんなところかなあと思った。
気持ちのいい職場だと、客も気持ちがいい。

ちょっと気持ちよくなって帰った。
そしたら、急ぎの仕事が入ってきたし。
明日明後日、寝られないかも・・・

捕食

2010-09-23 18:15:09 | Weblog
ある日、ふと気がついた。
メダカがいない。
先日は、勝手にメダカが増えている話を書いた。
今度は、その親たちが忽然と姿を消した。

わが家は心霊スポットか。

そんなはずはない。
そういえば、何日か前から鉢の中の水草が引っ張り出されていた。
なんでこんなことになってるの?
と思いながら、元に戻すのに、また次の日には引っ張り出されていて・・
そして、気がついたらメダカがいなくなっていた。

家族にそんな話をしたら、そう言えば、何日か前から鴉がきてたよな、と。
そういえば、朝に鴉が駐車場のポートの上に乗って鳴いてた。
あいつか!!
それにしても、こんな小さなものを食べないとダメなくらい、えさがなくなってるのか?

メダカなんて、なんぼほども腹の足しにもならないだろうに。
最近、あちこちで鴉対策にゴミ収集場を堅牢なものに変えている。
それで、ゴミをあさることが出来なくなったのだろう。
うちはメダカくらいですんだけど、お腹を空かせた鴉が次に何をするだろうか。


ところで、住んでいる住宅地の池に、ヒメダカがたくさん増えているらしい。
わが家のメダカもこの、ヒメダカなんだけれど、こいつは生命力が旺盛で、何年も生きるし、
卵も大量に産む。
天敵がいなければ増え続けるだろう。
それを知って、絶対に外に流してはいけないと思ってたんだけれど、
飼いきれなくて池に放した人がいたのだろう。
他の生き物に影響がなければいいんだけれど、
生命力旺盛な生き物って、他の生物に影響を与えるよなあ、絶対・・
鴉がそっちに行ってくれたらいいのに、と思うのは、私のエゴ??

奈良にはピラミッドがある

2010-09-21 20:30:32 | 見ること
ずっと以前に、奈良文化財研究所の人に奈良のピラミッドの話を聞いた。
そのときはあまり興味がなかったので聞き流してしまっていたが、なんだか最近、何回かその話を耳にした。
これは、行けってことね?ということで、友人を誘って、頭塔見学に。
あまりにいつも通る道のそばにあった、ということにびっくり。
こんなに大きなものが、ほんの少し中に入っていただけで、まったく気がついていなかった。
いかに、見ているようで見ていないか、ということ。
ただ、頭の片隅に、これをちらっと見た記憶が。
なんだろう?と思いつつ、気に留めていなかったということなんだろう。

奈良時代にストゥパ(塔)として作られ、土塔がなまって頭塔になり、その名前から玄の頭を埋めたという伝説になったのかな?
それにしても、不思議な造形。
本当にピラミッド。
7段の方形のてっぺんに五輪塔がある(らしい。これは見えない)。
そして、奇数段にはたくさんの石仏が配置されている。
石仏には天蓋(屋根)がかけられている。
それがまた、独特の雰囲気を醸している。
近くで見ることができないのが残念だけれど、穏やかな顔(だろうと思う)の石仏たち。
石の色や石仏の形も様々で、これは頭塔が作られたときからあるのかどうか、ちょっと疑問。
石仏って、何かの願をかけて寄進することが多かったのでは?
奈良時代の人がこの塔に願をかけて次々と石仏を寄進したとは考えられないかなあと、勝手に想像した。

その帰りに寄ったのが、のもけまなというパン屋さん。
わりと最近にオープンしたのかな?(移転してきたのかも)
私の好きな、ハード系のパンがたくさん。
天然酵母のパンを売っている店って、高いところが多いけれど、
この店は価格もお手頃。
シードがたっぷり乗ったパンを買った。
スライスして、トースターで軽く焼くと、香ばしくって、おいしい!
イートインもできるので、ならまち散策の途中で立ち寄るのもよいかと。
ならまちに行く楽しみがこれでまた増えた。

モノレール

2010-09-18 21:09:14 | Weblog
見たことはあったが、乗ったことがなかったモノレール。
開業以来、18年、初めて乗った。

感想。
遊園地の乗り物みたい。
よく揺れる。
がくんとカーブする。
高いところから見る景色に期待したが、毎日乗ってる近鉄も生駒あたりではかなり高いところを走っている(それこそ、山の上から下を見下ろしている)ので、
感動はなかった。

今日はガンバの試合があるらしく、満員だった。
競技場を過ぎたら、車内はがらがら。
イベントのための乗り物みたい。
駅に、オブジェがあった。
駅にレギュラーコーヒーの販売機があって、カフェのように椅子を置いてあるスペースもあった。
そんなこんなが、普通の電車とはひと味違う。
オブジェの間から見える太陽の塔が、より、モノレールらしい。

そうそう、雰囲気だけじゃなく、料金もひと味もふた味も違って、
高かった!

りんごの香り

2010-09-18 08:53:51 | Weblog
まめに連絡をくださる長野のりんご農園から今年最初のりんごが届いた。
収穫期だけ手伝ってもらうけれど、ふだんはまったく夫婦二人で作っているという。
これが、また、見かけは普通のりんごなんだけれど(見かけが違うりんごってどんなんだ?)なぜだか、おいしい。
実は、いつもB級品、もしくはもっと下のランクのものを買うんだけれど、それでもおいしい!
なにより、あの独特の香りがいい。
箱を開けたときに家中に漂うさわやかな香りったら・・
いつも送る親戚は、いつも同じことを言ってくる。
「箱を開けたときの香りがすごくよくてねえ」

りんごには精神的な疲労・ストレスを和らげ気分をリフレッシュさせる効果があると言われているらしい。
だから、りんごの香りが漂うと気分が良くなるのかも。
チャングムのドラマの中でも、王様の枕元にいつもりんごを置いておくように、という件があった。
小学生の時、教室にあった先生のロッカーがりんごの香りがした。
いまだに不思議な思い出として残っているんだけれど、何で、あのロッカーだけりんごの香りがしたんだろうなあ。

・米国頭痛学会でA. Hirshは「青りんごの香りは片頭痛を緩和する」と報告した。この効果は、青りんごの香りの沈静効果、筋弛緩作用、気分変調によると推定された。青りんごは閉所恐怖症、不安を解消する作用もあるという。
(出典:Medical Tribune 30:42,1977)


きゅうり

2010-09-17 10:56:07 | Weblog
いまごろ、きゅうり。
お盆過ぎにようやく庭に植えた、きゅうり。
いつもより暑い年だったので、きゅうりもお盆過ぎということに気がつかず、
ぐんぐん伸びてくれるかと思ったが、そんなこともなく、
今、ようやくこんな感じ。
植えたダンナは、今からきゅうりができると豪語しているが、
かなり疑問。

だいたい、きゅうりって、夏のものやん。
何で今ごろ植えようと思ったんだか。
ゴーヤみたいに日よけにするにしても、もう日よけもいらないし。

それにしても、いつまでも暑い暑いと思っていても、
6時半になればもう薄暗く、
ちゃんと季節は巡っている。
8月のお盆過ぎにはいわゆる秋の虫たちも鳴きだしていたし。
さすがに、今日は蝉の声も聞こえない。

ただ、今年はこのまま秋をすっ飛ばして冬になるんじゃないかと思うくらい、
昨夜は寒かった。
さて、きゅうりは本当に実がなるんだろうか。
乞うご期待。

栗の季節

2010-09-13 23:19:34 | Weblog
いつもの秋の便りが届いた。
栗。
実は、いつもどうしようかと思う。
茹でてもみんな食べないし、焼くと飛び散るし。
剥くときは熱いし。

去年は娘も入れて3人で黙々と皮むきをした気がするが、
今年は旦那と二人で世界柔道を見ながらむいた。
今年の栗は、やはり天候不順がたたったのか、あまりよくない。
実も小さいし、傷んでいるものも多いし。

もらった栗を全部むいて栗ご飯にするために炊飯器に入れたら、
いっぱいいっぱい・・・
ええい、なんとかなるだろう、ふたをした。

朝、炊き上がった炊飯器を開けたら、
栗が溢れてた。
ご飯よりかさが高いかも・・・
栗を入れてるんだか、ご飯を入れてるんだかという弁当を3人分。
やはり天候不順のせいか、あんなに頑張ったのに、
あまり美味しくなかったのが残念。

バイト募集

2010-09-11 08:55:56 | Weblog
この夏にオープンしたばかりのトルコ料理イスタンブールスルタン本町店
トルコ通の友人のお友達(この人も当然トルコ通か!?)がお店の立ち上げに参加しているという。
最近、トルコ料理の店が増えたなあという気がするが、自分がそんな店に目がいくようになっただけかな?
トルコ料理って、何?世界三大料理といわれる由縁は?
中華料理でもないし、フランス、イタリア料理でもないし、何が特徴なんだろうねえ??
野菜や豆類がメイン、チーズやヨーグルトをよく使う、半端ないバターや油を使う、かな?


イマームバユルドゥ IMAM BAYILDI
「お坊さんも気絶する」なす、パプリカ、たまねぎのオリーブオイル煮込み
なんてメニューがある。なんでお坊さんなん??
からいもの苦手な私であるけれど、これは大丈夫。辛い中に美味しさがあって、トルコパン(エキメッキ)で食べるとおいしい。
写真は
ミディエドルマ MIDYE DOLMA
ムール貝のピラフ詰め.ムール貝、松の実、カレンツ入りのピラフを殻につめて冷やしたもの
ビベルドルマ BIBER DOLUMA
松の実、カレンツ入りのピラフをピーマンにつめて煮込み冷やしたもの
ヤプラクサルマ YAPRAK SARMA
ピラフのブドウの葉包み
私はビベルドルマがお気に入り。カレンツ(干しぶどう)の独特甘さがピラフによくあう。そこに、松の実のあの独特の食感。

なんだかんだとよく食べ、よく飲んで、ふと気がついたら客は私と友人のみ。従業員も途中で、一人消え、二人消え・・・
シェフしか残っていなかった!

ところでこの店、アルバイト君が一人いるのだが、性格なのかいまどきなんだか、言われたことしかできない。
確かに、フロアって、思ってる以上に大変な仕事。特に特殊な料理を提供する店なら、お客さんから料理のことも聞かれるから全部覚えないといけないし、ワインの種類も多いからそれも覚えて、しかもお皿を取り替えたり注文されたものに応じて気を使わないといけないことは多い。
トルコ通の友人の人がつききりで教えているのだが、とにかく、積極性が、なあ・・・という感じなのだ。料理を覚えるとか、それ以前の問題のようで、呼んでも気がつかないし、もちろん、お客との会話なんて、まったく余裕がなさそう。

娘も飲食店でバイトをしているので、最近は食べに入った店の従業員にはどうしても目がいくという。料理そのものよりむしろ、従業員の態度の方が印象に残る(良きにつけ、悪しきにつけ)と。
店の善し悪しは、確かに客扱いで半分が決まるように思う。
食べ終わったときに、気持ちがいい店であってほしいと思うね。
このトルコ料理店、従業員募集中。どなたか、いきません??

かわいそうやけど・・

2010-09-04 13:22:31 | Weblog
朝から勝手口でなんだか、がさがさ、音がする。
気のせいか、と思っていたのだが、よく見たら、勝手口の前の木に
山鳩が2羽。
勝手口を開けてもじっとしている。
どうも、巣を作ってしまったみたい。
卵を産んでいるのか、雌らしい1羽はじっとしている。

鳩に巣を作られるのは困る。
ちょっと、脅しをかけといてやろうと思って
木にはしごをかけたらさすがに驚いて飛んでいった。
残った巣を見たら、何ともお粗末な、ほんとうに木の枝をほんの申し訳程度に組んだだけのもの。
幸い卵はなかったので、巣をつぶした、というより、はらったらぽそっと全部落ちた。

それにしても、鳩って、こんなちゃちな巣を作るの?
それとも、鳩も最近の若いヤツは不器用なん??

確かにその木のちょうどいいところが台のようになっていて、
巣を作るにはもってこいの場所。
作るなという方が無理かなあとも思った。

でも。

可愛そうなことをしたかなと思ってたら、
またその2羽が巣を作りかけている。
こりんやっちゃ!
しかたがないので、ほうきではらったら、
それこそ鳩が豆鉄砲食らったような顔をした。
まあ、鳩やし・・・

追加
この日記を書いてしばらくしたころ、
「なんも懲りてないやん」という声。
またまたくだんの鳩たちが巣を作っていた・・・・
又々はしごをかけて、お引き取りいただいた。
今は籠を伏せておいてある。
もうちょっと人から離れたところで巣を作ればいいのに、と思ったが、
そういえば、あの抜け道がすっかり切り開かれてしまったし、
鳥たちが追いやられた結果なんだろうと思うと、よりかわいそうに思う。