蒼生

風のふくまま気の向くまま自然にまかせて生きたいねえ

害路樹か!!??

2005-11-30 22:59:00 | Weblog
街路樹の剪定は大切なことだと思う。やたら多い(多すぎて、本当にいるのかと思うが)道路標識が見えなくなるので、枝を短く切らなければならないのは理解できる。
2,3年前、奈良の新聞だったかに、街路樹に鳥が集まってきて、うるさいし汚いので何とかしてほしいという記事がのった。確かに、夕方になると、雀や椋鳥などがわんさか街路樹に集まってきて、怖いくらいだった。でも、元々は、そんな鳥のすみかを人間が取り上げたのではなかったか。私の家の近くにあった空き地も鳥のすみかだったが、今は全部宅地になり、鳥はどこかへ行ってしまった。
それが街路樹に行ったのかも、と思っていた。その記事がのってしばらくして、その指摘された街路樹が幹だけになってしまった。小さい枝はもちろんのこと、大きな枝も何もかも、ばっさり、である。木の形も何もあったものではない。それも、夏の暑い時に切ってしまったので、木陰も一気になくなってしまった。その木は今も残っているが、無惨な姿である。
先日、それとは別の地域で、今度は幹から切り倒しているのを見た。それこそ、切り株しか残っていない。その街路樹は、かなり年数がたっていて、木も堂々としたものだった。あまりの無惨さに、言葉も出なかった。
<大>だいたい、奈良に都市計画なんてものはないのだろう。ほんとに田舎だ!!
最近、あちこちでそんな話を聞く。京都の古いサクラの木が、毛虫がわくという苦情で切り倒された。落ち葉が散るという理由で切り倒された木も数多い。私の好きな御堂筋のイチョウも銀杏のころには臭いし汚いといやがられている。
でも。その街路樹が与えてくれるものも多いのではなかったか。夏の暑い盛りに木陰は涼を与えてくれる。ヒートアイランドの軽減にも役立つのではなかったか。みどりの葉も、紅葉した葉も目を楽しませてくれる。それが都会であれ、山の中であれ、木を見るのもきらいなんて人がいるのだろうか。
今日も落ち葉舞う中を歩いていた。確かに、毎日掃除する人は大変だろう。私がしないのでなんとも申し訳ないが、でも、それを楽しんでいる人もいるだろう。街路樹は害路樹なんかじゃない。これ以上、木を痛めつけるのはやめてほしいと願っている。