蒼生

風のふくまま気の向くまま自然にまかせて生きたいねえ

天王寺からコリアンタウンへ

2012-02-05 20:16:40 | 食べること
本当は先月に天王寺界隈を歩きに行ったのは、大阪市立美術館の招待券があったからだった。
ところが、坂を歩いたりどやどやを見ているうちにすっかり時間がなくなり、美術館には行けなかった。
そこで、こんどこそ。
最終日だったけど。
特別陳列
光琳資料をひもとく・中国拓本・中国工芸5000年
の豪華3本立て。

ほとんどが収蔵品。いかにたくさんの作品を大阪市が寄贈されているかがわかる。
目玉があるわけでもないので、実はそれほど期待していなかったのだが、
細々と見ていると、けっこう面白く過ごせた。
拓本を見ていると、また篆書や隷書が書きたくなってきた。
金属器では、何点か出ていた鏡のなかに、とてもいいお顔をした仏像があった。

犀角 蟹文蓮葉形杯・犀角 蓮花文蓮葉形筆洗・犀角 魁星文筆洗・犀角 螭龍文杯
この4点は特に素晴らしかった。
確かめたら、カザールコレクション。さすがだ。
日本人が認めなかったのに、外国人に蒐集されて残った工芸品の数々。
よくぞ残してくれたものだと思う。

天王寺から、四天王寺を経てコリアンタウンへ。
四天王寺では先日なくなったビシュヌさんのお店の前を通った。
シャッターが閉まり、「当分休ませて頂きます」の張り紙が。
誰かが彼の意志を継いでお店が再開できればいいなあと思う。

コリアンタウンは今や観光地。
ちょっと前までは、必需品、食料品しか売っていないような街だったのに、
韓流スターのグッズを売る店には人がいっぱい。
キムチを売る店もかなり増えていた。
こんなに増えたらどこがおいしいかわからない。
お目当ての店はすでに店じまいしていた。
やっぱりおいしいところはみんな知っているようだ。
とりあえず、2軒の店で分けて買う。
美味しかったのは、海鮮モノを得意としているであろう店のキムチ。
牡蠣のキムチが絶品。
店の前に魚の頭のキムチやさんまのキムチがあるからわかる、と思う。

そこから、生野の創華飯店へ。
わざわざコリアンタウンへ来て、中華ですか!という声は無視。
前回来たときは、天気があまりに悪かったのか、お客が私たちとあと常連さんがひとりだけ、という日だった。
それで、その時にいろんな話をして帰ったのだが、それが2年ほど前。
予約の電話をしたら、なんと、覚えてくださっていた。
ここは、予約が取りにくい人気店なのに。
オーガニック、マクロビオテックを実践している店として有名らしいのだが、
そんなことに関係なく、ほんとうに美味しい。
そして、料理が個性的。
紹興酒を頼むと、メニューにない、安くて美味しい紹興酒を勧めてくれた。
これがまた美味しい。
息子と旦那も大満足。
幸せ気分で帰宅。

今日の歩数、22000歩。美術館の歩数があると思うので、距離はよくわからない。
というより、これは歩きに行ったと言うより、食べに行ったという方が正解か?

節分

2012-02-05 19:43:32 | Weblog

去年の節分の時期に、娘が近くのスーパーでポスターを見てびっくりした、と帰ってきた。
鬼の絵が描いてあるのだが、その絵の作者が、私の父の友人だった。
子供たちも小さい時から家族のようにかわいがってもらったので、
よく知っている。
その方が突然亡くなってもう数年。
思わず、スーパーの人に、ポスターが欲しいと言ったそうだ。
店の人もびっくりしたことだろう。
(とりあえず)若い女の子が、鬼の絵のポスターが欲しいと言ってきたら。




そして、その豆がこれ。
このパッケージの絵も、その画家、那須恵斉氏のもの。
本来は洋画家だったが、僧侶ということもあり、仏画をたくさん描いていた。
鬼はその一環。
この袋の鬼たちも表情が豊かで、なかなかにかわいい。
今年もスーパーにコーナーができていたので、思わず買ってしまった。
(イオン系のスーパーにあり。豆富本舗

子どもが大きくなってしまい、年中行事とやら言う物をすべてやめてしまった我が家。
子どもが小さな妹の家では、柊を取りに行き、庭に向かって豆まきもしたという。
何もしなくなると、季節のけじめ、毎日のけじめがなくなって、今日がいつなのやらわからなくなる。
もしかしたら、そんな単調な生活にけじめを付けるために行事というものがあるのかもしれないなあ。
たいていの行事は魔除け、厄除けにつながっているんだけれど、
単調な生活に倦んでしまうことを恐れたのかもしれない。
そう思うと、ちょっと何かを復活させねば。
さて、そうは言うものの、ひな祭りも五月人形もめんどうだし・・
せめて、食べるものくらいで季節感と季節の節目の行事を感じることにしますか。
さしあたっては、ひな祭りの白酒か?