劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編]永遠の物語
2012年/日本
神の概念について
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
後編は、佐倉杏子と美樹さやかの話から鹿目まどかと暁美ほむらの話に移る。「願い事を叶えてあげる」というキュゥべえの言葉の裏にあったものは親切心ではなく、あくまでもエントロピーの問題であったことにまどかは愕然とするのであるが、まだ中学2年生なのだから仕方がない。しかし同時にまどかは、自分がいままで自分自身に願い事が無かった理由が、自分が気づかないところでほむらが‘誤ち’を訂正することを繰り返し、‘永遠回帰’の実現を試みていたためだったことに気がつき、最強の魔女「ワルプルギスの夜」に挑むために魔法少女になる決心をする。
もちろん全てを知ってしまったまどかの願いはパーソナルなものではなく、「過去、現在、未来、全宇宙に存在する全ての魔女を生まれる前に自分の手で消し去ること」という、キュゥべえの想像を絶し、いわばメタフィジカルに自分自身を消し去ることで‘永遠回帰’を完成させる。このような神の概念を『009 RE:CYBORG』(神山健治監督 2012年)は描きたかったのではなかったのか?
作画手法にしてもストーリーにおいてもアニメーションとして行けるところまで行ってしまった本作の続編で一体何が描かれるのか楽しみである反面、スべり倒す可能性も大いにありえる。
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