MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「標準語」の意義について

2020-04-01 12:34:22 | 邦楽

欅坂46『青空が違う』踊ってみた【浜辺坂46】

 欅坂46のメンバーで構成されている派生グループ「青空とMARRY」という今は存在しないグループが歌っていた「青空が違う」という歌詞にも違和感がある。
 これは夢を叶えるために都会へ出て行った彼氏と遠距離恋愛中の彼女の心情が歌われているのであるが、どうやら彼が風邪をひいてしまったらしいと電話をしている時に気が付いた彼女が彼に会うために黙って彼の家まで行く際の、「Siriで聞いたあなたの住所まで/いくつも電車を乗り換えながら/標準語しか聞こえない車内は/降りる駅を間違えそう」という歌詞は間違っていると思う。
 例えば、東京に住んでいる彼女が青森に行ったのであるならば、「方言しか聞こえない車内は/降りる駅を間違えそう」とはなるが、地方から東京に出てくるならば標準語を聞いて降りる駅を間違える訳はないからである。
 しかしこのことが意外と気がつかれてないと思うのは、南海キャンディーズの山里亮太の短編妄想小説集『あのコの夢を見たんです。』(東京ニュース通信社 2019.4.12)でこの曲をモチーフにした「アナザーブルースカイ作戦」において、主人公の菅井友香が「生まれて初めて乗車する東京の地下鉄。標準語しか聞こえてこない車内にいると、自分の降りる駅をうっかり間違えそうになる。」(p.120)と書いてしまっているからである。

欅坂46さん『青空が違う』の歌詞
アオゾラガチガウ
words by アキモトヤシシ
music by スギヤマカツヒコ
Performed by ケヤキザカフォーティーシックス


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