MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『オレンジ・ランプ』

2024-01-28 00:59:07 | goo映画レビュー

原題:『オレンジ・ランプ』
監督:三原光尋
脚本:山国秀幸/金杉弘子
撮影:鈴木周一郎
出演:貫地谷しほり/和田正人/伊嵜充則/山田雅人/金澤美穂/赤間麻里子/堀田眞三/赤井英和/中尾ミエ
2022年/日本

「映えない」オレンジ・ランプについて

 主人公の只野晃一が若年性アルツハイマー型認知症と診断されたのは39歳の時で、現在はそれから9年経っている。テレビで認知症の体験談を語るというインタビューを受けているのだが、番組制作側が期待したような答えを晃一も妻の真央もしてくれない。例えば、徘徊や夜中に叫ぶというような認知症患者に対するイメージを二人は払拭したいのであり、確かに只野夫妻においては認知症の程度が軽いためなのか、診断された当初は不安な日々を過ごすものの、生活が破綻することもなく平穏な日常生活を送っている。晃一が優秀な営業マンで人と話をするのが好きという性格も功を奏したと思う。
 しかしこのように上手く行ったのは上記のように好条件が揃っているからであって、なかなか誰でも映画のように上手く行くとは思えない。ただ、認知症を患った人は周囲に敏感になるということは覚えておいた方が良いと思う。
 「オレンジ・ランプ」というタイトルは、用心のために真央が購入して玄関に置いておくものだが、映像的にオレンジ・ランプが効果的に使われていないところは惜しいと思う。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/otocoto/entertainment/otocoto-otocoto_93365


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