MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『僕のワンダフル・ライフ』

2017-10-15 00:48:48 | goo映画レビュー

原題:『A Dog's Purpose』
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:W・ブルース・キャメロン/キャスリン・ミション/オードリー・ウェルズ/マヤ・フォーブス
    ウォーリー・ウォロダースキー
撮影:テリー・ステイシー
出演:ジョシュ・ギャッド/デニス・クエイド/ペギー・リプトン/ジョン・オーティス/プーチ・ホール
2017年/アメリカ

決してワンダフルではない「犬生」について

 主人公の犬は子犬のトビ―、レトリバーのベイリー、ジャーマンシェパードの警察犬のエリー、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのティノ、セントバーナードとオーストラリアン・シェパードの間の子のワフリーとして転生していく。
 邦題の「ワンダフル・ライフ」よりも原題である「ある犬の目的(A Dog's Purpose)」ということを考えながら観賞するべきだと思うが、例えば、トビ―やベイリーの時期は楽しむことが「犬生」だと考えているのだが、警察犬として生きるエリーは仕事こそ「犬生」だと思うようになる。さらに女子大学生のマヤが飼い主だったティノはランドシーアのロキシーに片思いのまま別れることになってしまい、さらにワフリーとして生まれ変わってからは飼い主からも疎外されて孤独を学ぶのである。やがてベイリーの時の飼い主だったイーサンと再会しバディと名付けられて生きることになり、バディはそれまでの「犬生」を思い返しながら自分が生きる目的は「犬生」を楽しみながら他人を助け、過去に囚われて後悔することなく、一緒に生きる誰かを見つけて、今日を生きることだと結論付ける。このオチは単純過ぎるような気がしないでもないのだが、犬好きにとっては十分楽しめる作品になっていると思う。


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