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「怖い絵」中野京子

2024年03月01日 07時52分40秒 | 読書(絵画)


「怖い絵」中野京子

久しぶりの読み返し。

P24
ヨーロッパでもっとも数多くの絵画や像の主題となったのは、キリストの磔刑、次いで聖母子、三番目が受胎告知と言われている。

概要 画像

P26
受胎告知を描くには、いちおう幾つかの約束ごとがあった。必須三点は、大天使ガブリエル、聖母マリア、そして精霊の鳩だ。

P75
ブリューゲルが活躍した16世紀半ばのネーデルランドは、他の国々同様、宗教改革による影響をまともに受け、魔女裁判や異端審問がもっとも激しい時代だった。

概要 画像


P130
エリザベス一世の父であり、6人の妻のうち2人まで断頭台へ送ったことで知られるイングランド王ヘンリー八世の、これは40代半ばの過ぎの全身像である。

【参考】「火の柱」ケン・フォレット

P154
完全な子ども専用服は18世紀後半になるまで登場しない。


【ネット上の紹介】
「特に伝えたかったのは、これまで恐怖と全く無縁と思われていた作品が、思いもよらない怖さを忍ばせているという驚きと知的興奮である」。絵の背景にある歴史を理解してこそ浮き彫りになる暗部。絵画の新しい楽しみ方を提案して大ヒットした「怖い絵」シリーズの原点が、満を持しての文庫化。ドガの『エトワール』、ラ・トゥールの『いかさま師』など全22作の魅力。
ラ・トゥール『いかさま師』
ドガ『エトワール、または舞台の踊り子』
ティントレット『受胎告知』
ダヴィッド『マリー・アントワネット最後の肖像』
ブロンツィーノ『愛の寓意』
ブリューゲル『絞首台の上のかささぎ』
クノップフ『見捨てられた街』
ボッティチェリ『ナスタジオ・デリ・オネスティの物語』
ホガース『グラハム家の子どもたち』
ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』〔ほか〕