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【ぼちぼちクライミング&読書】

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「なでしこ日和 着物始末暦」(7)中島要

2016年08月19日 21時16分02秒 | 読書(歴史/時代)


「なでしこ日和 着物始末暦」(7)中島要

シリーズ7作目。
エンディングが見えてきたが、まだまだ楽しめる。

P249
「おみつ、食わず嫌いはよくないわよ。馬には乗ってみよ人には添うてみよというでしょう」

P252
 あたしはお嬢さんが一番大事だけど、お嬢さんにとっての一番はあたしじゃない。
 わかっていたはずなのに、他人から言われると胸が痛む。おみつは自分の目の前が本当に暗くなった気がした。

P272
 おみつは改めて支子色(くちなしいろ)の風呂敷に目を落とし、ややして三つの宝珠の意味に気付く。
 糸で刺繍された三つの宝珠――これはお糸とおみつとお玉を表しているに違いない。

今回は、おみつの描写に心が配られているように感じた。
ところで、お糸とお玉は、直接会っていない。
最後まで会うことはないのだろうか?(私の思い違いご指摘下さい)

【おまけ】
今回はエピソードが重ねて語られた。
著者がわざとそう描いたんだろうけど、少し気になった。
「あれっ、先ほどと同じシーンと語りが!」、と。
P110
「六さんはやっぱり、余一さんの生まれのことを」
P159
「六さんはやっぱり、余一さんの生まれのことを」