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【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

freefan76号

2017年11月13日 21時31分26秒 | 読書(山関係)


freefan76号が届いた。分厚く108ページ特大号だ。
今回の目玉は『尾鷲・ナサ崎周辺の岩場』。
三重県熊野灘に面した岬エリアである。
表紙の写真は、日本のセパレートリアリティ「スカイフォール」1級である。

さらに、私が興味深く読んだのは、2つのインタビュー記事。
一人目は、池田功さん。黎明期のレジェンドのひとり。
菊地敏之さんは、次のように書いている。
池田功:80年代初頭、戸田直樹の後を継ぐ日本フリークライミング界のエース。イムジン河初登や衝立岩のフリー化など、当時の日本のレベルを驚くほど急激にアップさせたが、引退も驚くほど早かった。(「我々はいかに「石」にかじりついてきたか」P46より)
小川屋までのトークショーを再現、完全収録している。
非常に興味深い内容であった。
ちなみに、池田功氏は1959年生まれ、干支は猪か?

二人目は、篠崎喜信さんのインタビュー記事。
現JFA理事長で以前から有名人だが、60歳で8cを登ったと、さらに有名になった。
ちなみに、1956年生まれ、干支は猿か?
P64
D助:で、フロリダって、どんなルートなんですか?
篠崎:シンデレラ(ボーイ、13a/b)登って、パンワン(12a)につなげ、最後に唐獅子牡丹(13b)を続けて登る感じかな。
【参考リンク】
篠崎喜信(60)、ロデジャールの”Florida 8c”に成功

PS
2018年JFA年会費3000円を振り込んだ。
覚書として残しておく。2017.11.15


黒部の対立

2017年11月04日 20時31分37秒 | 読書(山関係)

黒部ルートについて、関西電力と富山県の意見が対立している、という記事。2017.11.4朝日


エアーズロック

2017年11月02日 20時41分55秒 | 読書(山関係)

2年後、2019年10月26日から登れなくなる、と。
先住民族は、以前から登らないように求めていた、という。
住んでいる方の信仰を無視してはいけない、と思う。


「生と死の分岐点」ピット・シューベルト/黒沢孝夫/訳

2017年10月05日 20時58分00秒 | 読書(山関係)


「生と死の分岐点」ピット・シューベルト/黒沢孝夫/訳

1997年、日本で出版された作品。
(今ごろ、と言われそうだけど読んでみた)
様々な山の事故を取り上げている。
トラブル百科全書と言ってもいい内容。

感想だけど、「思い込み、勘ちがいの事故が多い」、ってこと。
冷静に考えたら、「そんなことせんやろ」ってのも少なからずある。
これは防ぎにくい。
セルフ解除の順番を間違えたら命取りだけど、起きている。
地上にいるなら、ビレイヤーとクライマー両者の相互チェックで事故はかなり防げる。
二人が同時に勘違いする事は、まず無いから。
でも、終了点に着いて、残置カラビナがなく、リングに通して懸垂となった場合、一人でチェックして降りなければならない。(海外の岩は、残置カラビナが無い場合が多い)
念には念を入れて、指さし、声出ししても良いだろう。

P77
ロープにバッテリー液がかかって、簡単に切れてしまった話が載っている。
化学物質にロープは弱い、と。

P112
ブーリン結びがリング負荷に適していない、と。

P115
1992年にザンクト・ペルテンで行われたワールド・カップで起きた。
イタリア人の競技者が8メートルの高さから落ち、そのまま床まで墜落(グランド・フォール)したのだ。ロープは中間支点から中間支点へと蛇のようにうねうねと落ちてきた。またもやブーリン結びがほどけてしまったのである。墜落者は両足に複雑骨折を負った。
 これを受けて競技審査員会は以後の参加者に8の字結びでアンザイレンするよう義務づけた。するとフランス人クライマーの間からそんな結び方は知らないとの抗議が出たため、ワールド・カップで何回も優勝し、世界選手権とヨーロッパ選手権で2位になったイザベル・パディシェや、世界選手権、ワールド・カップ、ヨーロッパ選手権の総合チャンピオンに何度もなっているフランソワ・ルグランなどの男女クライマーのロープを審査員が結んでやらなければならなかった。その後国際的クライミングコンペで「8の字結びに限定する」と決められた。(私も、この頃からブーリンから8の字に変えた記憶がある。今も8の字だ。負荷がかかると解きにくい欠点があるが、解けやすいより良い。それが最優先事項だから。結びに対する強度は、体重に対してだから、一般のフリーに対してのフォールでは、特に問題はないと思う。関連図書として、山岸尚将さんの「教科書になかった登山術」のP27を読んでみて。著者は、それでもブーリンを使っているそうだ。人それぞれこだわりがある。関係ないけど、ルグラン、パティシェも懐かしい名前だ。昔、パティシェが岩場で登っているの見たことがあるが、超巧かった)

P135
ロープメーカーのエーデルリット社の調査によると、トップロープによるロープの消耗と損傷は、普通の登り方と比べると何倍も(ことによると10倍も)激しいとのことである。

落石に関して、Ⅲ級以上のルートでは、単純過失はその責任を問えない、と。
P200
山と岩壁で行動中の登山者やクライマーは、安全な平地を去り、自らの意志で山に付属する危険を受け入れたのである。落石もその1つであり、これには他者によって誘発された落石も含まれる。なぜならどれほど注意深くロープ操作をしていても、石を落としてしまうことがあるからである。したがって落石の危険に対しては各自がその責任を負うことになる。あるルートを後続パーティとして登っていく場合には、この原則は特に重要である。(もし、子どもを岩場につれていくなら親はヘルメットを用意した方が良い。なぜなら、「ラクッ」と叫んでも、子どもは状況判断できないから。連れてこないのが一番だけど)

【疑問】
本書では『エクスプレス・スリング』という言葉が何度も登場する。
日本では、あまり一般的ではない。
『ヌンチャク』あるいは『クイックドロー』と訳した方が分かりやすい。
厳密には、両者は異なるけど、ボルトにエクスプレス・スリングだけセットして登る人いる?
第一セット出来ないし。

【ネット上の紹介】
山岳遭難の数々を詳細なデータ分析と用具・技術の検証を通じて赤裸々に再現し、その予防策と対処の方法を提言する。
天候悪化―急変したときの危険性
落雷―自らが避雷針にならないために
ロープ―ハイテク時代とはいえ、なお切断の危険が
化学薬品―犯罪事件の謎解きのような事故
カラビナ―なぜ簡単に壊れるのか
アンザイレン―ハーネスがかかえる構造上の問題点
ブーリン結び―どうして使われなくなったのか〔ほか〕


山伏体験

2017年10月04日 21時35分01秒 | 読書(山関係)

山伏体験が人気、という記事。
「RDG」でも重要な位置を占める山伏。
いつか時間ができたら、やってみたい。


「淳子のてっぺん」唯川恵

2017年09月27日 01時00分42秒 | 読書(山関係)


「淳子のてっぺん」唯川恵

田部井淳子さんは、昨年2016年10月20日に亡くなられた。
本書は、彼女をモデルにして「小説」という形で描いている。
とても面白く感じた。

昭和21年、小学校に入学するところから物語が始まる。
やがて東京の大学に進学し、田舎に帰らず東京で就職する。
フェミニズムとはほど遠い当時の世相を背景に、どのように山の世界にのめり込んでいったのか丁寧に描かれる。

山好きな方にお薦め。
山に登ったことのない方も、読んだら「登ってみようか」、って思うかもしれない。

【校正ミス?】
登場人物は実名だったり仮名だったりする。
主人公の田部井淳子→小説では田名部淳子。
隊長の宮崎英子→小説では広田明子。
平川宏子→小説では広瀬小百合。
山岳会の名前・竜鳳登高会→小説では「昇龍山登会」。
P199若山美子さんが実名で登場する。
「あら、でもあなたは川井さんとマッターホルン初登頂に成功してるじゃない」
(川井とは、もちろん、今井通子さんのこと。著者は仮名で挙げている)
P209
「ううん、マッターホルンを一緒に登った今井通子と組んで、グランド・ジョラス北壁を狙う計画が持ち上がって、(後略)」
(こちらでは、実名で名前を挙げている…この辺り、統一感がない。校正の方が指摘すべき箇所、と思うけど)

【参考リンク】
公式HP

NHKアーカイブス 日本女子登山隊エベレスト登頂(1975年) - 日本放送協会(NHK)

【参考図書】


【ネット上の紹介】
2016年10月に逝去した登山家・田部井淳子。男女差別が色濃い時代、女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した彼女は、どのように生き、どのように山に魅入られたのか―その物語を完全小説化。山を愛し、家族を思い、人生を慈しんだ淳子が、その“てっぺん”に至るまでの、辛く苦しくも、喜びと輝きに満ちた日々。すべての女性の背中を優しく押してくれる、感動長篇!


「白い標的 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄

2017年07月05日 19時19分00秒 | 読書(山関係)


「白い標的 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄

シリーズ6作目。
南アルプス山岳救助隊の活躍を描く、書下ろし長編。
シリーズ・屈指の面白さ。

甲府市内で宝石強盗。
ところが、仲間割れ。
その1人が、宝石を持って北岳に登ってしまう。
それを追って、他の2人が北岳に入山する。
バットレスでは、1パーティが登攀をしていたが、途中で敗退。
降りる途中で事故を起こす。
またその時、単独行者の登山者が、北岳を登頂していた。
平行して進行していたストーリーが複合していく。
その手腕が見事。

夏実や静奈は、どの時点で、犯人と遭遇するのか?
メイやバロンは、どんな活躍を見せるのか?
今回は県警本部との合同捜査だが、夏実が積極的な発言をする。
そのあたりの意外な面を見たり、成長を感じる楽しみもある。
本シリーズ・ファンは必読。

【関連図書】

「天空の犬」樋口明雄

ハルカの空―南アルプス山岳救助隊K‐9 
「ハルカの空 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄


「ブロッケンの悪魔 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄


「火竜の山 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄


「レスキュードッグ・ストーリーズ 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄

【ネット上の紹介】
標高三一九三mを誇る、南アルプスの主峰にして日本第二位の高峰・北岳で活動する、山岳救助犬を有する南アルプス山岳救助隊、チームK-9。そこに所属する若き女性警察官・星野夏実と相棒の救助犬メイを中心に、仲間たちの活躍を描く人気シリーズ最新刊。甲府市の宝石店を襲撃し、三億七千万円相当の宝石を強奪した三人組の男は、所持した拳銃を躊躇なく発砲、死亡者を出しながら逃亡した。そんな犯人グループが、なぜか真冬の北岳に向かったことが判明する。夏実たち隊員は極寒の北岳に入り、危険な犯人を追走する――。


「レスキュードッグ・ストーリーズ 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄

2017年07月04日 18時57分18秒 | 読書(山関係)


「レスキュードッグ・ストーリーズ 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄

シリーズ5作目。
南アルプス山岳救助隊の活躍を描く短編集。
次の12編が収録されている。

「遺書」
「山の嫌われ者」
「青天の霹靂」
「神の鳥」
「霧の中に……」
「帰ってきた男」
「父の山」
「サバイバーズ・ギルト」
「辞表」
「向かい風ふたたび」
「相棒(バディ)」
「夏のおわりに」

P111(「霧の中に……」より)
「たとえば山で登山者同士がすれ違うとき、お互いに“こんにちわ”って挨拶するだろ?あれは、自分が生きている人間なんだよと相手に伝えるために始まったという話があるね」
(中略)
 吊尾根分岐の斜面に立っていた青いシャツの男性に夏実は声をかけた。返事がなかったのは、もしや当人が死者だったからなのだろうか。そう思うと、あらためて背筋が寒くなる。
「でも……そういう人たちにお会いしたとき、どうすればいいんですか」と、曾我野。
「心の中で唱えるように教えてさし上げるんだよ。いつまでも山に残っていても仕方ありません。早くご家族のところに戻ってあげて下さいってね。たいていの場合、納得してくれるみたいで、それきり見かけなくなるね」

特に良かったのが、「相棒(バディ)」。
解説では、物語の転換点となる、と表現されている。
確かにそうだ。
涙、涙、である。(41ページの短編だけど、どれだけ泣かせるのか)

【ネット上の紹介】
標高3193m。日本第二の高峰・北岳。そこに南アルプス山岳救助隊があり、山岳救助犬を伴うK‐9チームがいる。山岳救助、犬との交流、親子の絆のほか、「南アルプス山岳救助隊K‐9」シリーズの転換点となる「相棒(バディ)」、単行本未収録作品「夏のおわりに」を含むバラエティあふれた全12編を収録した本格山岳小説集。


「南谷真鈴冒険の書」南谷真鈴

2017年07月03日 19時22分12秒 | 読書(山関係)


「南谷真鈴冒険の書」南谷真鈴

日本人最年少でエベレストに登頂し、世界七大陸最高峰を踏破した女子大生・南谷真鈴。

エベレストC3、極寒7300m薄い空気での出来事
P100-101
そんな日の真夜中、事件が起きました。ファティマが下山し、私がテントにひとりでいることを知っていたパーソナルシェルパが、突然テントにやってきて、私を襲おうとしたのです!私は眠っていましたが、なにか音がするなと思って目を開くと、なんとそいつが半裸で、私のシェラフを開けようとしているではないですか!「Oh my god!高所での悪夢じゃないと気づき、リーダーの名前を何度も叫んだのですが、寝ていて誰も来てくれない。薄い酸素に息も絶え絶え、テントから出れば7300mの暗闇、急勾配を転がり落ちてしまうかも……!?もう頭の中は真っ白で、倒れそうになりましたが、「だてにジムで鍛えているんじゃないぞ!」と怒りが爆発。きっちり相手をブロックして撃退し、テントの外へ追いやりました。さすがに、もう眠気もささず、気を張りつめて夜を過ごしました。(世界の最高峰・エベレスト、様々な困難が待ち受けているなぁ…って感慨にふけっている場合じゃない。この極寒の高所で下半身暴走させるシェルパに感心…じゃない呆れる。このシェルパはBCで大問題となり、即日解雇。ところで、「Oh my god!」となっているが、誤植である。キリスト教は一神教なので固有名詞=Godと大文字にする必要がある。動揺のあまり、著者が間違ったのかもしれない。あるいは、日本人なので、心の中で八百万の神々を念じたとしたら、「god」と小文字表記でOK)

著者は、エベレストの後、すぐに北米大陸・デナリ(マッキンリー)へ移動
P127-128
デナリでは食料や荷物をザック以外にもソリに載せて引っ張って登るため、体調の悪くなったメンバー分の荷物を常にシェアすることになりました。「君はエベレストも登ったばかりだし、元気いっぱいに違いない。俺の分も多めに持ってくれ」とか、「メンバーで唯一の女性なんだから、食事のときは(準備)まかせたよ」とも言われ、なんだか不公平に感じられることもありました。
 さらに、登山中には疲れのせいかなのか、「女なのにそんなに速く進むなよ」とか、ティーンエイジャーがなんでデナリなんか登っているんだ」とも。テントメイトはアメリカの退役軍人、自分がいかに高いポジションにいたのか、ということをいつも話していました。そんな彼が、ひとたび体調を悪くすると、すぐテントに戻り、ウジウジ半泣きで、どんなに辛いかということを訴えてくるのです。(パートナーとしてぜひ、上野千鶴子先生を同伴すべし!完膚なきまで叩きのめしてくれるでしょう。それにしても、「登山界」って石器時代?男女平等とは、ほど遠い状況だ。情けなくなってくる。クライミング界は大丈夫、と思うけど…なんだか、自信がなくなってきた。登山界とクライミング界、両方に長く生きておられる遠藤由加さんに尋ねてみたい気分だ)

P16
学校の授業が終わると登山に関する企業にメールをして、遠征サポートをお願いするようになりました。自分がやると決めたことだからこそ、両親に相談もしませんでした。(この発想と行動力が達成の源か?資金を得るためバイトをしていたら、夢に終わったかも)


街で会ったら普通のネェちゃん?
最後に書いておくが、「セブンサミッツ、そんなの恵まれた環境があれば出来るじゃん」と思われるかもしれない。やる気、努力、ヒマと金があればできる、と。
でも、「高所」は甘くない。
自分の身体が高所に順応できるかどうか、体質の問題もあるのだ。
屈強な山男とか関係ない。
当たりハズレがある。
つまり、行ってみないと分からない、と。

【ネット上の紹介】
日本人最年少でエベレストに登頂し、世界七大陸最高峰を踏破した女子大生・南谷真鈴。19歳のスーパーガール、その冒険と生き方の記録!!
FOOTSTEPS 七大陸最高峰踏破までの記録
BACKGROUND エベレストとセブンサミッツをめざすまで
Seven Summits 01 ACONCAGUA/アコンカグア
Seven Summits 02 KILIMANJARO/キリマンジャロ
Seven Summits 03 VINSON MASSIF & SOUTH POLE/ビンソン・マシフ&南極点
Seven Summits 04 CARSTENSZ PYRAMID/カルステンツ・ピラミッド
Seven Summits 05 ELBRUS/エルブルース
INTERVIEW いつ死ぬかなんてわからない。後悔するような生き方はしたくない。―阿弥陀岳・マナスルの経験から命をめぐって想うこと
Seven Summits 06 EVEREST/エベレスト
Seven Summits 07 DENALI/デナリ
HEREAFTER これからのこと
ENGLISH VERSION 英訳


freefan75号

2017年05月31日 20時23分10秒 | 読書(山関係)


紹介するのが遅くなったが、5月中旬頃freefan75号が届いた。

熊野ボルダリングエリアが発表されている。
いつか行ってみたい。

さらに、読むべき箇所はP20-P23
「カラビナの破断事故を防ぐために」。
特に、しなやかさに欠ける太い劣化したスリング、極端に短いスリング、ハンガー側も回転防止のゴムなどを付けたクイックドローは、ロープの流れに追従。ねじれを吸収しきれず、カラビナがボルトから外れやすくなる(写真10)。
 最近各メーカーから発売されている、しなやかなダイニーマ製で長めのスリングを用いたクイックドローはロープの流れにドローが追従し、外れにくくなっている。
(ここの文章が変…(正)ドローが追従せず)

ところで、JFAウエブサイトを見ると、城ヶ崎の崩落について報告されている。
次にリンクしておく。
城ヶ崎で大規模な崩壊

【閑話休題】
最近、ギアで気になったのが、8の字結びに関するもの。
アイデア商品だ。
O-Key=8の字結びが楽にほどける画期的なギア


山岳部人気?

2017年04月18日 12時10分39秒 | 読書(山関係)

山岳部は人気がない、と思っていた。
そうではないようだ。

高校山岳部所属登録者数、10年間で1.8倍、「空手や体操より多い」、と。 
2007年=6,935人
  ↓
2016年=12,598人


「岩と雪BEST SELECTION」池田常道

2017年02月07日 20時59分51秒 | 読書(山関係)
立ち読み
「岩と雪BEST SELECTION 1958-1995 No.1-169 復刻」池田常道

約40年年にわたって刊行された「岩と雪」。
私も80年代半ばから定期購読していた。
当時は、ネット社会とはほど遠く、紙媒体か口コミが情報源であった。
(クライミング情報がTVやラジオで流れることはない)

「岩と雪」バックナンバーを、ジムに寄贈したので、手元にない。
ベストセレクションの記事は、どんな内容なんだろう?
それに、80年以前の記事を読んでみたい。
そんな訳で、早速購入した。(既に「出版社取り寄せ」状態…来年は絶版でしょう)
ぼちぼち、拾い読みしてみようと思う。

PS
とりあえず、吉田和正氏のインタビュー記事を再読してみた。
今読んでも、異彩を放つ、強烈な内容である。 

【ネット上の紹介】
ヒマラヤ初登頂時代の1958年に創刊。以降、国内外の最先端の登攀記録と評論を掲載し続けてきた『岩と雪』169冊のなかから、選び抜かれた41編の記事を再録、時代背景などの解説を加えながら紹介する。

[目次]
編集室
ヒマラヤ登山の動向と将来
パイオニア・ワークとはなにか
スーパーアルピニズム試論
日本のアルピニズムの行方
ヨーロッパアルプスの冬季登攀
パイオニア・ワーク雑感
アルピニズム未来論
ヒマラヤ鉄の時代によせて―RCC2十年の回想
新たな困難を求めて〔ほか〕 


「山の神さま・仏さま 面白くてためになる山の神仏の話」太田昭彦

2016年11月19日 21時03分28秒 | 読書(山関係)

ヤマケイ新書<br> 山の神さま・仏さま―面白くてためになる山の神仏の話 
「山の神さま・仏さま 面白くてためになる山の神仏の話」太田昭彦

仏教では33や88、108などの数字は無限を表す数字。
88は四国霊場の札所の数。
42(男の厄年)+33(女の厄年)+13(子どもの厄年)=88

また、神社の数は約10万社、お寺の数は約7万5千ヶ寺、だそうだ。
ちなみに、コンビニは全国5万店舗。
…このようなトリビアが詰まっている。

P44-45
神社の建物には朱色がよく用いられていますが、朱色も血液の色に似ていますね。その朱色は、生命力を表すと同時に、厄を除ける力が備わっているといわれます。

P162
日本百名山としても知られる月山は、羽黒山、湯殿山を合わせて出羽三山と呼ばれています。東北を代表する一大山岳霊場です。羽黒山は現在、月山は過去、湯殿山は未来を表しています。(湯殿山で体験したことは「人に聞かれても語らないように、語る者がいても聞かぬように」と戒律があるそうだ。お湯が沸き出していて裸足でご神体に向かうそうだ…一度登ってみたい)

【ネット上の紹介】
昔から日本の山は宗教と深く結びついている。山名や地名の由来はもとより山が与えてくれるパワーの存在を知れば知るほど山が好きになるに違いない。
[目次]
第1章 山の神仏についての雑学(山を数える単位は、なぜ一座、二座なの?
人はなぜ、山を敬うのか? ほか)
第2章 主な神さまと山(神さまって何ですか?
筑波山に鎮座する、イザナギとイザナミの神 ほか)
第3章 仏教に学ぶ登山の知恵(仏教に学ぶ安心登山の知恵
憧れの山に登るためのお釈迦さまの教え ほか)
第4章 山岳宗教と密教(山岳修験道とは何か?
修験道発祥の地・金峯山寺と役行者 ほか)
第5章 山で神仏を感じる(北海道の山々で、カムイを感じる
神仏の魂が宿る植物 ほか)


「火竜の山 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄

2016年11月16日 21時36分52秒 | 読書(山関係)


「火竜の山 南アルプス山岳救助隊K-9」樋口明雄

シリーズ4作目。
他県に新設された山岳救助隊のため、講演に訪れた夏実と静奈。
ネットで集まった登山者たち、誘拐された子どもと犯人。
さらに、組から差し向けられたヒットマン。
そこに、休んでいたはずの山が噴火する。
手に汗握る展開で、一気読みの面白さ。

噴火が始まる中をメイは疾走する
P281-282
 メイは踵を返し、四肢を駆って走った。
 怖かった。これまで味わったことのない恐怖だった。
 それでも大切な相棒である夏実のことを想い、無我夢中で疾走した。何度か、小さな噴石が背中や頭に当たった。そのたびにメイは身をよじり、悲鳴を上げた。どこかの穴にでも逃げ込みたかった。
 しかしハンドラーの夏実への強烈な想いが自分を疾走させた。
 夏実を助けなければ――。


【ネット上の紹介】
これは、ただの“災害現場”ではない! アドレナリン全開の極上エンタテインメント。高速道路が開通して人気の新羅山。新設された山岳救助隊のため講演に訪れた南アルプス警察署の夏実と静奈、登山サイトの同行者募集に応じた沙耶、そして一人さまよう傷だらけの少年……山に噴火の兆しが現れた時、人間たちの絆が試される。パニック・アクション×クライム・サスペンス=一気読み必至の山岳ミステリ! 


「オーバー・ザ・エッジ 」グレッグ・チャイルド

2016年11月05日 21時25分28秒 | 読書(山関係)

竹書房文庫<br> オーバー・ザ・エッジ
「オーバー・ザ・エッジ 」グレッグ・チャイルド

キルギスにビッグウォールがある。
2000年、トミー・コールドウェルたち米クライマー4人が登りに行く。
ところが、イスラム過激派に誘拐され、山岳地帯を引き回される。
彼らは、いかに脱出したのか。

P37
世界中に山はたくさんあるが、氷河時代の氷河によって花崗岩の岩盤が削り取られてできたビッグ・ウォールのある場所はきわめて少ない。すなわち、ヨセミテ、バフィン島、グリーンランド、パキスタンのトランゴ・タワー、フレンチ・アルプスのシャモニー、そして1980年代後半に加わったカラフシンといったところだけだ。16キロにおよぶ二つの渓谷――カラス渓谷とアクス渓谷――ロシアのトップ・クライマーを養成する地となり、その後、クライミング交流を通じて同地を訪れた外国人クライマーたちにとっても技術を磨く場所となった。

P38
90年代半ばは、ロシアのクライマーに出会うことがまだ珍しく、私たちは盛んに装備を交換し合った。ロシア人は、丈夫で軽量なチタン製ハーケンやアイス・スクリューを出してきた。音が静かなことで有名なロシア潜水艦を製造する工場で、管理者の目を盗んで作られたものだった。

P211
コールドウェルは、空になったコンタクトレンズ用液の瓶を取り出し、片手で泉の水をすくって、瓶に詰めた。彼は三日間、コンタクトレンズをつけたままにしており、いまやレンズがたんぱく質でおおわれて、視界がかすんでいる。

P270
“ダノ”ことオズマンは、1998年、ヨセミテでロープを使った難しいクライミングの最中、ロープが切れて300メートル落下し、死亡した。(これは書き方がおかしい。あたかも、登っていて落ちたかのような印象を受ける。彼は「フリーフォール」でロープが切れて亡くなった…有名な事実である。訳者が事情を知らず、このような書き方をしたのだろうか、それとも、著者が書いたとしたら、本作品自体の質が問われることになる)


【ネット上の紹介】
1999年キルギスで、国際協力事業団から派遣された日本人4人が、イスラム過激派ウズベキスタン・イスラム運動(IMU)によって誘拐される事件がおきた。そして翌2000年、同じくキルギスでIMUにより4人のアメリカ人クライマーが誘拐された。ゲリラたちに引き回され、険しい山の中を迷走し、キルギス軍との戦闘にまきこまれる4人。生と死の間の極限の状況で、彼らはある行動を選択した…。中央アジアの混迷した現状を伝える衝撃のノンフィクション・ドキュメント。
[目次]
ファースト・コンタクト
旅行者への勧告
あなたがたはトビリシに行っていない!
カラフシン渓谷を下る
紛失した荷物
災難の前兆
ジュマ・ナマンガニとウズベキスタン・イスラム運動
バトケンにおける最初の紛争
イエロー・ウォールを登る
虐殺〔ほか〕