「逃げるは恥だが役に立つ」(全11巻)海野つなみ
第1部=1巻~9巻
第2部=10巻~11巻
ドラマで有名らしいが、私は観ていない。
今回、その原作を読んでみた。
第2部から妊娠・出産を扱っていて、私の知らないことばかり。
とても勉強になった・・・新しい知識を得るのは嬉しいことだ。
0歳児の4月に復職しないと保育園に入れないんです
妊娠検診を受けるために会社を休む場合は通院休暇を申請できますからね
パパ休暇=出生後 8週間以内に育休を終了すると 2回目の育休が取れる父親の特例
陣痛タクシー呼んで下さい~~~~!(マタニティータクシーとも呼ばれ、講習を受けたドライバーが運転する・・・破水シートの用意があったり)
(介護タクシーはよく利用するが、陣痛タクシーは乗ったことがない・・・おそらく一生利用することはない、と思う 当たり前か?)
子育てはゴールを設定しちゃダメよ
「ニッポン博物誌」矢口高雄
当時サルはマタギたちにとって またとない狩猟対象獣であった
なにしろ その毛皮は1枚で熊の毛皮3枚分に相当する値段でとりひきされていたし・・・・・・
胆のうもまた熊の胆のうと同じ要領で精製したものが子供のひきつけの妙薬とされ・・・・・・
骨もまた たき火で乾燥しサメ皮ですって粉末にしたものが病気によくきくといわれていた
秋田県増田町に伝わる「義人久蔵伝」をもとに創作されている
【参考リンク】
「羆風,飴色角と三本指」戸川幸夫/矢口高雄
「マタギ」矢口高雄
【ネット上の紹介】
矢口高雄画業50周年。名著復活第一弾!大自然の掟を厳粛に描きだす感動のドラマ集。矢口高雄の隠れた名作『ニッポン博物誌』の初の文庫化! 730ページ以上の大ボリューム。限りなく美しい日本の自然!だが、その美しさの陰には、食うものと食われるもの、栄えるものと滅びゆくものの、あまりにも厳しい大自然の掟があった!!しかし、悲しみにいろどられた争いのなかには、われわれ人間を深い感動の世界へいざなうドラマがある。大自然のなかで懸命に戦い生き抜く動植物と、その生命の厳粛さを見つめた矢口美学の結晶。全20編一挙収録。待望の文庫化。
「離婚してもいいですか?」①野原広子
心の揺れがみごとに再現されている。
エンディングは、賛否両論でしょう。
でも、感情をストレートに表現するシーンを読めて、私はOKだ。
それだけで、読んでよかった、と思える。
好きだったものが嫌いになったとき
それはもう好きにならないような気がする
もうたくさん!
あなたとは生きていけない
もうダメ 別れよう
揺れるな私
負けるな私
私のやろうとしてること まちがってないよね
【おりに】より
P154
結婚すれば幸せになれると思っていた。
今は、離婚すれば幸せになれると思ってる。
でも、結婚して幸せになれなかったように
離婚して幸せになれるとは限らない。
(でも、苦しみから逃れられる・・・経済的に困窮するし、子どもの転校手続きも必要だけど)
【参考リンク】
「わかれ縁」西條奈加 -
「私の少女マンガ講義」萩尾望都
P74
日常生活を安全に平穏に過ごすための術も必要で、ルールや決められた思考が安全域にあるんですけれど、不思議なことにそれだけでは人間は窮屈になってくる。SFは自分の自由感覚を取り戻すのに一番よい扉なんじゃないでしょうか。
P78
確かに少女マンガに登場する男性には、マッチョ系はあまりいません。一見すると女性が男装したような、スマートでヒゲも生えず汗もかかないような、性のない存在です。なぜなら、少女マンガの世界は一種のファンタジーで、恋愛するにしても、それはファンタジーの中のことだからなのです。
P133
マンガのオーソドックスな「基本」を描いているのが、横山光輝先生と手塚治虫先生、そしてちばてつや先生です。だいたいこの三人の技法を押さえておけば、マンガの基本は描けるでしょう。
【感想】
聞き手が矢内裕子さんで、けっこうツボを押さえた質問と合いの手を入れている。
【ネット上の紹介】
『リボンの騎士』から『大奥』まで、少女マンガの歴史をひもといたイタリアでの講義を完全収録。創作作法や新作『春の夢』など自作についてもたっぷり語り下ろす。
1章 イタリアでの少女マンガ講義録―『リボンの騎士』から『大奥』へ 少女の、少女による、少女のためのメディア(少女マンガの歴史
自作についての解説
質疑応答―イタリア人聴講者からの質問
イタリア人ジャーナリストによるインタビュー)
2章 少女マンガの魅力を語る―読む・描く・生きる(少女マンガは生きている
私の創作作法)
3章 自作を語る―『なのはな』から『春の夢』へ 3・11以降の作品たち(『なのはな』―鎮魂のありか
『プルート夫人』『雨の夜―ウラノス伯爵―』『サロメ20××』―放射性物質三部作
『福島ドライヴ』―音楽から生まれる物語
『なのはな―幻想『銀河鉄道の夜』』―日常への回帰
『王妃マルゴ』―愛とエロスの王朝ライフ
『AWAY』―子供が作る未来を信じる
『春の夢』―ドアを開けたら、ずっと彼らはそこで生きていた)
2000年以降に描かれた自伝的読み切り作品。(23年振り短編集)
次の4作品。
「家路 1945-2003」・・・満州引き揚げ
「赤い虫」・・・漫画家デビュー時の体調不良にさいなまれた日々
「トモガキ」・・・トキワ荘グループとの交流のきっかけとなった”事件”
「グレてつ」・・『のたり松太郎』誕生前夜
浅草に「まんしゅう母子地蔵」があるそうだ
あしたのジョー最終回の秘話が語られる
【ネット上の紹介】
巨匠・ちばてつやの23年振りとなる短編集!戦後の満州引き揚げを描いた「家路 1945-2003」、漫画家デビュー時に謎の体調不良にさいなまれた日々を描く「赤い虫」、トキワ荘グループとの交流のきっかけとなった”事件”を描く「トモガキ」、そして最新発表作となる、名作『のたり松太郎』誕生前夜を描いた「グレてつ」といった、2000年以降に描かれた氏の貴重な自伝的読み切り作品を、掲載当時のカラーを含め完全収録!
「娘が学校に行きません 親子で迷った198日間」野原広子
みにくいアヒルの子って本当はアヒルになりたかったんだよね?
白くて美しい白鳥じゃなくて みんなと同じアヒルになりたかったんだよね
牛に塩を食べさせると牛は水をガブガブ飲むんです!
お母さん トモさんは それを望んでいますか?
【ネット上の紹介】
今やクラスに数名は不登校児がいる時代。明日はうちの子の番かも…?もしもそうなったとき、親として、子どもとどう向き合えばいいのかを、じっくりゆっくり描いたコミックエッセイです。つまづきから少しずつ力を得て立ち上がり、やがて学校に通えるようになった娘と、焦り、戸惑いつつも一緒に歩んだ母の198日間の日々を、セキララに描きます。
1章 娘が学校に行きません
2章 娘が学校に行けません
3章 娘が保健室に行きだした
4章 娘が教室に行けません
5章 まだまだ教室に行けません
6章 学校に行けました
「ひねもすのたり日記」④ちばてつや
ちばてつやさんのマンガエッセイ第四弾。
時節柄、コロナの影響を描いた回が複数ある。
上村一夫さんと銀座の店(上村さんの姉の経営)に飲みに行ったときの話
「上村さんが描く女性たちは、凄みがあって色っぽくて大好きでした」
上の絵は、ちばてつやさんによる模写・・・うまい、そっくりだ!(ちなみに、私は上村作品のなかでは、「サチコの幸」が一番好き)
日は落ちて・・・今年はコロナで暮れていく
母は、てつやさんがいじめを受けると、卒塔婆を引き抜き、いじめっ子を全員をたたきのめす。
②でも語られてるが、著者の母は、4人の子どもをつれて引き揚げてきたつわもの。ただ者ではない。②では、次のようなシーンが描写されている。
もう一つのリアル「流れる星は生きている」だ。

【ネット上の紹介】
切りに追われる怒濤の日々を送っていく--。そんな過去の半生を振り返る一方で、2020年春、現実の世界では新型コロナウイルスが蔓延しつつあった……酒やタバコの話。イジメについて。そしてコロナ禍に考えること。昔と今を行ったり来たり。徒然なるままに描くフルカラーショートコミック。
「冬の蕾 ベアテ・シロタと女性の権利」樹村みのり
日本国憲法制定における、ベアテ・シロタさんの役割に焦点をあてた作品。
樹村みのり作品としても、ぜひ手元に置きたい1冊だ。
女性の権利と平等
――これは
当時の日本政府案には勿論のこと
民政局があらかじめガイドラインとして
使おうとした文書にも 漏れていたことだった
3人の人権チームの中で、女性は当時22歳の彼女だけだった
ベアテ・シロタは 女性の項(パート)を任せられ
たった1人で 女性の権利と平等の文面を作り上げたのだった
ベアテ・シロタのつくった原案・第18条は次のようにシンプルな形にまとめられていた
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。(現・日本国憲法第24条)
【ネット上の紹介】
想像してみてください。個人よりも家や家族が重んじられ、女性はつねに男性に従い、選挙権もなかった時代を。敗戦によって、そうした冬の時代にあった日本の女性に、憲法の男女平等条項という「蕾」がもたらされました。ベアテ・シロタは、なぜ男女平等条項を起草したのでしょうか。彼女の人生と憲法制定過程を辿ります。
【目次】
冬の蕾
あなたとわたし
花子さんの見た未来?
今日の一日の幸
「紫式部日記」を漫画化したもの。
マニア向け、って思うけど、これって一定の需要があるんでしょうね。
そもそも、文学部でも国文科は、英文科に匹敵する人気。
国文科でなくても、古文好き、は多いし。
紫式部はなぜ清少納言を批判したのか?
P145
漢才を武器に男性貴族たちと対等に渡り合い、宮廷生活を謳歌していた清少納言も、歴史の波に翻弄され定子サロンと共に消えてしまいました。紫式部はそんな清少納言の生き方に対して、同じ立場の女性としてやりきれない思いを抱いたのではないでしょうか。
【ネット上の紹介】
平安系こじらせ女子、紫式部の超ネガティブ日記 『源氏物語』の作者・紫式部の日記を、マンガ化。将来が不安、人目を気にしてしまうなど、現代女性でも共感できる、シキブが悩む人間関係、仕事、嫉妬などを綴りながら、『源氏物語』という生きがいを見つけていく。
シキブ日記(彰子さまと出産と私
出仕と私とデリケート
哀と追憶と私
ため息ばかりの日々だけどそれでも生きていく私)
紫な劇場~激情~パープルライフ
巻末付録 コムカイ的ドス紫日記(自分が…めんどくさい
ひけらかし(ブランド編
カタカナ地獄編)
ヒガイモウソウがとまらない
ジイシキがからまわり
ナゴンにくし!!!
ヒガイモウソウがとまらない―なさすぎて自信
ヒガイモウソウがとまらない―完結編)
『紫式部日記』原文
「諸星大二郎異界への扉 デビュー50周年記念」
もう50年も描かれてるんですね。
感慨深いものがある。
学生時代から読んでいるから。
本書は、デビュー50周年記念の大規模な展覧会「諸星大二郎展 異界への扉」の公式図録。名シーンの原画、作品に関連する貴重な土器や絵巻、作品解説や新規インタビューも収録した豪華永久保存版、と紹介にある。
【経緯】
紀伊國屋で、「この本ありますか?」と聞いたら、場所を案内してくれて、
ラップしてあるビニールカバーも取ってくれた。
「どうぞご覧下さい」、と。
そこまでしてくれると、「買おうかな」、と。
【ネット上の紹介】
西遊妖猿伝/妖怪ハンター/暗黒神話/孔子暗黒伝/栞と紙魚子/マッドメン/諸怪志異/海神記/生物都市など数々の名シーンの原画。作品に関連する貴重な土器や絵巻などの美術品、作品解説。諸星大二郎50周年インタビュー。描き下ろしイラスト「アマビエ姫の上陸」。デビュー50周年を記念した豪華大展覧会「諸星大二郎展異界への扉」公式図録。
1970年デビュー
日常/非日常
民俗学/人類学/考古学
日本の神話/伝説/文学
中国の神話/伝説/文学
西洋の神話/伝説/文学
博物誌/書誌
アート
諸星大二郎50周年インタビュー
諸星大二郎作品年譜





