新専貨回想

平成の世を駈けたヤード系輸送の末裔

走れ新専貨

2011-05-22 13:24:41 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 春はまだ遠い妙高の麓、脇野田の雪原の中、「勝負玉」FA☆85mmF1.4を着けたアサヒペンタックスK2DMDを構え、凍えながら今かとターゲットの通過を待つ。

 ファインダー越しに見る、地平線も溶けた一面白いキャンバスの彼方に、二つのシールドビームが輝く。EF64の重々しい釣り掛け駆動音も、後に続くタキ車とコキ車のジョイント音も、シャッター音とけたたましいモードラの作動音も、降り頻る雪にかき消され、4381レは懸命に雪を蹴散らしながら静かに視界を横切って行った。

 4381レ、本日も脇野田定時通過!

(P:2003年2月 信越本線 脇野田-北新井)


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