新専貨回想

平成の世を駈けたヤード系輸送の末裔

正気か?

2019-03-10 17:04:36 | Weblog

 今月末で北の最後の運炭鉄道が消えると思ったら、今度は何やら、北海道新幹線の高速化のため、青函トンネルを新幹線専用化して、貨物を海上輸送に転換する案が再浮上しているみたいですね。一日10往復ほどの新幹線の所要時間を十数分縮めるために(そこまでしても飛行機より速くなる訳では無い。東北、北海道新幹線全てをリニアにしても無理。)、1日25往復の貨物列車に4-5時間の所要時間増大を強いることは果たして合理的判断なのでしょうか。まあ一つの「検討事案」に終わるとは思いますが...

貨物会社サイドから見た海上輸送化のメリットと言うと、危険品の通過制限が緩和される程度でしょうね。新専貨が消滅した今となっては、北海道曹達や苫小牧ケミカルのタンク車がまた本州で見れる、とはなりませんけど。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2019-05-12 13:55:14
新幹線の高速化というよりは、鉄道貨物の地位の低さという文脈で捉えるほうが良さそうですね。JR北海道の経営安定化のためにはJR貨物の負担を上げるべきという論調も各所でありますし。JR貨物がそれこそ専貨のコンテナ化も含めた経営安定化の努力をして、国鉄時代の大赤字から遂に単年度黒字に持っていった、という経緯を知っていると、なんともやりきれない話です。
日本経済を動かしてるのは人ではなく会社なのであり、もっと物流は注目されるべきだと思うのですが。
物流の価値 (雪うさぎ@管理人)
2019-05-19 08:25:46
そもそもJR貨物が安い線路使用料しか払えない背景にあるのが、トラック運賃の度を過ぎたダンピング、更には適正な物流コストを負担しようとしない人たちがいる訳で。そのしわ寄せは運送業界で働くドライバーとJR旅客会社に行くと言う構図になる訳ですが、相手が一方的に損する関係と言うのは、結局長続きせず、長期的には自分も損するという当たり前の事柄を理解できない人のなんと多いことか。

昨今の物流危機を機会に、JR貨物の線路使用料やトラックドライバーの労働環境改善を含む、もうちょっと適正な物流コストについて社会的に意識する方向に進んでくれれば良いと思いますが、何故か自動運転トラックと外国人労働者の方ばかり期待されているのが何とも…

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。