昨晩根岸駅を出発した盛岡(タ)行き緊急石油輸送列車、もうそろそろ着く頃でしょうか。
日本海縦貫線ルートは比較的被害が少なかったからとは言え、発案から当該路線の復旧手配、」臨貨スジ設定、貨車の手配に至るまで1週間未満と言うスピードで実行に移されたのには私的には驚きです。何かと機動力に劣ると見られがちな鉄道貨物ですが、被災地の人々の命と希望を何としても繋ぎたいと言う関係者の情熱が滲み出て来るようであります。
この列車に登用されたタキ38000、タキ35000後継の新標準タンク車として期待されたものの、輸送効率が劣るとされた事、活躍が期待された地方線区の石油列車自体が、国鉄末期の貨物直行化の流れで縮小の方向に向かった事により、不遇の存在となってしまいましたが、この様なかたちで注目を浴びることになろうとは…折しも75km/h系専貨が急速に淘汰されつつあるので、もしかしたらこれがタキ38000にとって本州での最後の花道になるかもしれませんが、彼らが被災地に届けた灯油やガソリンが少しでも復興の力になれば、と願うばかりです。