新専貨回想

平成の世を駈けたヤード系輸送の末裔

臨海DD13の思い出

2013-03-17 21:56:49 | 臨海鉄道

 臨海鉄道では最もポピュラーなDD13クラスのDL、今度KATOから一つ目、イコライザ台車のタイプがモデル化されるそうなので、ちょっとそのネタを。

 東港に貨車を撮りに行った時の事、国鉄色のND55213が機関庫の前にいたのでパチリ、それは良いとして左端に写り込んでいるDD13が何かちょっと変…

同時に撮った引きの写真があったので当該部分を拡大してみると、変なDD13の正体はXII=12号機=ND55212と判明。車歴を調べてみると、昭和34年日本車輛製の国鉄DD1312の払下げ! でも見た目は2灯ライトで111~の形態で??? で、違和感を感じた原因はどうもキャブの寸法にある様で、大宮の1号機や旭川通運の40号機を見ても判る通り、初期型でも最初期のグループは窓の天地寸法が小さく、正面の窓が後のより横長なのが判ります。しかし何でちゃんとアップで写していないんだ!!と我ながらツッコミを(苦笑) それで、本車は後年にボンネットと台車を7次形以降の廃車発生品と振り替えたので、なんちゃって後期型の如き形態になってしまった、しかしキャブと燃料タンク、尾灯にお里が知れる、と言うのが真相な様です。

東新潟港の入れ替えに活躍した新潟臨海鉄道DD551(=国鉄DD1361)。この機体ではキャブはもう後期型と同じ形態になっています。Web上で画像を探してみたのですが、50号機は前者の、56号機が後者の形態になっているので、51~55号機のどこかで設計変更が行われている筈ですが如何に?

遥か後ろの車庫の中にもDD13一つ目がもう一輛、手前のタキ10000と言い、今となっては大変贅沢なシーンです…


酒田港オールスターズ(その22) タキ42638

2013-03-15 21:03:58 | 日本海縦貫線/上越線/信越線

 今回は大昔に撮ったカラーネガを漁っていたら出てきたカットで。鶴見線の扇町で撮影したものですが、東北東ソーのタキ、昔はこんな所まで来ていたのですね。同社のタキ2600と言うとドラム缶ドームのイメージが強いので、丸みのあるドームはちょっと新鮮な感じがします。

 そう言えば鶴見線も永らくご無沙汰していますね。最後に行った時はまだ103系が走っていたから10年位前だったかな…

(1991年1月13日 鶴見線 扇町駅)


普通に見えるけど実は珍車

2013-03-05 00:17:56 | 臨海鉄道

 一見プレーンで均整の取れたフォルムのキセ付き化成品タンク車、でも銘板を見てスタイルと製造年のギャップに???というパターンです。タキ8000形8026は昭和44年汽車支店でタ580形液化アンモニア専用車の597(昭和25年新潟製)より改造された車で、経年高圧ガスタンク車の有効活用を図った数少ない例です。種車のままだと台枠の長さが不足する為、真中で切断して継ぎ足すという模型みたいな事をやっている様で、一見すると新製車とほとんど変わらない様ですが、この時期にしては台枠側梁のチャンネルが細かったり、ジャッキ受けが無かったりします。

数年しか使わずに廃車された山手線のサハE230みたいに、用済みになれば直ぐに捨てて新しいのに換えてしまう昨今の風潮に対し、昔は一つの用途で用済みになっても、物理的に使える限りは知恵を絞って新たな命を吹き込んでまで大事に使っていたという好例ですね。

(1998年7月 新潟臨海鉄道 太郎代駅)