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水戸黄門

2021年03月04日 | 独り言
 水戸黄門も昔は毎週やっていた。話自体はそれほど変わらないのによく続いたものだと。
 
 水戸の黄門様が悪代官らを懲らしめる際に、格さんが出す三つ葉葵の印籠。通販で450円くらい。
 
 印籠をもう少し早く出せばいいのにというムキもありますが、黄門様は最初から悪代官を懲らしめるつもりなので、何があっても言い逃れができない状況を作り出そうとしているのですね。(折衝では、水掛け論に持ち込み、勝たないけど負けないというテクニックがありますが)悪事の言い逃れができたとしても黄門様に刀を抜いたとあれば、それだけで打首。
 
 者どもかかれっ!ということで木っ端侍がわさわさと黄門様に斬りかかるのですが、「懲らしめてやりなさい」という黄門様の掛け声で、助さん格さんは峰打ちで対応するのです・・・木っ端侍は、悪代官の命令で切り掛かっている訳(業務命令を実行しているだけ)で、この時点では切り捨てるまでの科はない(悪代官の所行とは無関係)としているのでしょう。
 
 で、格さんが印籠を出した時が問題。悪代官が素直に観念すればそれでよしとして、後の裁きは現地の殿様に任せるのです。もともとお忍びでの旅なので、越後の縮緬問屋の光右衛門で通したいのだし、大事になって江戸に知れると藩そのものの問題になるので、任せてうまく切腹くらいで処理してもらえば、感謝され幕府に恨みをもつ者も発生しないという思惑ではないでしょうか。
 
 ただ、「皆の者!水戸の御老公様の名前を語る不届き者を討ち取れっ!」と悪代官が叫んだ時が木っ端侍達のピンチ。何せ相手は葵の御紋を出しているのですから(葵の御紋は関係ない者が持っているだけで打ち首でしょうから、当然、前にいるおじいさんは本物である確率が高い・・・と)それに切り掛かったとなればもう厳罰から逃れる術はありません。助さん格さんも、この時からかかってくる者を峰打ちではなく切り捨てます。冗談抜きで、木っ端侍達、大ピンチ・・・勤めているとこんなピンチが1回くらいは(人によっては度々)あるのかもですが。

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