蘊蓄cafe

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イスと快適性

2007年04月23日 | 独り言
 床屋さんと歯医者さんの椅子は、人間工学的によくできていると思う。実は、両方とも座っていて眠ってしまったことがあるのだが、刃物を使う床屋さんでは危ないし、歯医者さんではちょっとはずかしい。

 ところで、「快適性」とは、なかなか難しい問題のようである。人間は定常的な刺激には順応して感覚が麻痺してしまうようなのだ。外界への順応性に優れていることの裏返しになる。例えば、冷房を完璧に一定温度にしてしまうと「心地好さ」が次第に感じられなくなってしまう。外から帰った時は涼しいと感じても次第になれてしまったという経験はあるだろう。しかし、この温度設定ををわざと揺らすと快適感が増すのだそうだ。また、全く滑らかで真っすぐな道路は眠たくなってしまう。環境は適度な変化がある方が望ましいのである。

 最近、「目から鱗」の話では、老人問題などで環境をあまりに快適に(力を必要しない等)してしまうと、どんどん老化してしまうので、逆に適度な刺激が必要なのだそうだ。もっともこれは老人に限ったことではない。「快適性」の問題は奥が深いようである。(98.6.15)

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