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「メメント」

2006年11月24日 | 音楽・映画レビュー

[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 「博士の愛した数式」「50回目のファースト・キス」と同様に前向性健忘が 要素になっている。新しい記憶は、博士が80分、ルーシーが1日なのに対し、この映画の主人公のレナードは10分と短い。10分しか記憶が蓄積しない主人 公が殺害された妻の復讐をはたそうとするサスペンスものである。3つの映画の中では前向性健忘という要素を最も巧妙に活用している。銃撃され男から逃げて いた途中で、自分が逃げているのか、男を追っていたのか分からなくなる・・絶体絶命である。過去へと時間を遡っていく手法は極めて巧妙で、見る我々をも混 乱させ、主人公の混乱が映画を見る側にも伝染する。このため、謎が残ってしまった人は何回か繰り返して見たくなるかもしれない。その場合は、DVDには時 間のとおりに再生するモードがあるので2回目はこのモードを利用して見ると新たな発見があるはずだ。「マトリックス」でトリニティ役を演じたキャリー・ア ン・モスがナタリー役で出演している。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:クリストファー・ノーラン
出演者:ガイ・ピアース、キャリー=アンモス、ジョーパン・トリアーノ、マーク・ボーンジュニア
Story:
妻が殺害された光景を目にしたレナードは、10分しか記憶を保てない前向性健忘になってしまう。彼は妻の仇を討つため、事件のキーワードをタトゥーにして彫り込み、ポラロイドにメモを書き込みながら犯人を捜し出そうとする。(メメント)