霊界の門 ・見えないものの力

霊界や因縁から、現在の自分をみつめ、「見えないものの力」を味方にしましょう。

K氏の霊能者としての出発  2

2011年12月20日 | 心霊現象
何ごとかと、かけつけると・・・。
M氏の話は、我々を驚かせた。最も驚いたのはK氏である。
それは大いなるショックではあったが、また大いなる励ましにもなった。
それは・・・。


『昨夜、わたしが寝床に入って、しばらくたってからです。
 すっかり眠っていたのですが、ラップ現象で目が覚めました。
 ラップ現象は、天井の梁(はり)が、ピシッ、ピシッというふうに、はじける音
 でした。
 気がつくと、目の前にシルエットですが、180センチ以上あると思われる大男が
 立っていました。もう、びっくりして飛び起きると・・・。
 その人は、鎧に兜で身をかため、手には抜いた刀を下げて、怒りふるえてわたしを
 にらんいるのです。言葉は、今はっきりとは思い出せないのですが、言いたかった
 ことは、はっきりしています。
 「何をしている!早く我が存在を明らかにして、使命を果たしてくれ!」
 
 わたしは、承知しましたと、かたく約束して、お引き取りを願いましたが・・・・
 恐ろしかったですよ。
 その後、この方を霊視してみると、五百人近い騎馬武者を率いた武将であることが
 わかりました。
 きっと名のある人物だと思われます。


もう、待ったなしで、K氏の背後を降霊することにした。
守護霊か、はたまた因縁ある霊か・・・。
この時もM氏は、自分ではやらないで、ただ見ているだけである。
すべてK氏自らが、神前に向かってやるのである。一応私も対座することにした。

しばらくの間、祈祷が続く。・・・と、次第にK氏の動作が顕著に現れてきた。
そして、神前を背にして、私と向かい合うと、あぐらをかき、片手は膝の上に、
もう一方は畳について、深々と礼をした。

『・・・そつじながら、・・・おうかがい申す。
 ・・・あなたさまは、どなた・・・
 余は、信州小県(ちいさがた)郡、海野小太郎むねつな・・・・。
 名をお聞かせ願いたい・・・・』

私は何も答えなかった。
(何言ってんですか、私ですよ。わたし・・・)
しかし、海野氏は、畳に伏したまま動かない。
私は困ってM氏のほうを見た。(どうなってんだか・・・何とかしてくださいよ)
助けを乞う私を見ずに、M氏は目を閉じたまま、じっと霊視を続けている。
しばらくして、M氏が口を開いた。

「深い霧の中に、お二人はおられます。お一人は、尼様のようですね。
 あなたさまのお母さまではないのですか?
 そのようですね。あなたをお救いしたいと手を差し伸べておられますが。
 距離があって、見えないのでしょうか。」

K氏は疲れたのか、ひとたび霊を霊界へ戻した。そして劇的な対面は終わった。

このようにして、一人の青年は、霊能者として出発したのである。
「わが使命を果たせ!」という、守護霊の命題を背負って。
それも、信濃の武将「海野小太郎棟綱」を、守護霊として 背負いながらであった。


K氏が霊能者として出発したのには、こんな出来事があったからである。
K氏の血統は、いや、「海野家」の血統は、前にもご説明したので、ここでは
ひかえるが、これを知れば、なるべくして、なった、としか言いようがない。
いいとか、悪いとか、気に入るとか、気に入らないとかの問題ではない。
血統はあくまでも、第一の条件ではある。が、次は地上人の修行いかんにかかって
くる。楽ではない。たやすい事でもない。
霊能力が生まれつきある、とか、強いとかそれはいい。
人生において、そんな力「ないほうがいい」と、口には出さないが、きっと何度も
思ったに違いない。
しかし、その血統に生まれた宿命を一身に受け、今におよんでいる。

私のブログも、はたして、この世に出現したかどうか。
K氏の霊能者出発がなければ、他の誰かが、また誰かによって、違うものとして、
この世に現れたかもしれない。

そんな「ブログ」を熱心にお読みくださる皆様、因縁とはまっこと、不思議であり、
面白いものでございますね。

K氏の霊能者としての出発

2011年12月20日 | 心霊現象
昨日は、私の「出発」について、お話させていただきました。
まあ、人生いろいろでして、あんな事も、こんな事もあるんですね。
今日は、このブログで登場する唯一の霊能者、「K氏」について、ご紹介
いたします。といっても、人物模様ではなく、どのようなきっかけで、
霊能者になったかを、申し上げたいと思います。

私との出会いは、私がさかんにああでもない、こうでもないと、道を捜し
回っている最中でした。
ある勉強会で、ご一緒しました。
「何かお求めですか?」
と、私はまるで、商品の売り込みの係りのように声をかけました。
「ええ、まあ。」

その後もK氏と縁があり、私が観音教の霊能者M氏を訪ねる折、K氏も一日だけ
同行されました。
K家にまつわる何かを、知りたかったようでした。


そして、さっそく背景をみましょうと、霊能者M氏は神前にK氏を招いた。
神前に向かって、一通りの祈祷がすむと、M氏は神前を背にしてK氏と向かい合う
形をとった。
祈祷すること数分。私は黙って脇に座ってみていた。
・・・と、いきなり霊能者が、座をはずした。
K氏は顔一面に、とまどいを表わしている。
あとでK氏が述べるには、見放されたと思ったそうである。
ああ、それほどまでに、因縁が悪いのか・・・と。一瞬ではあるが、ショックだったと。
しかし、すぐにM氏は説明した。
じつは・・・。

神の声か、誰の声かわかりませんが、「オマエはじゃまだ!どけ!」という声がするので、
私はすぐに座をはずしたのです。
どうも、かなり大きな人がのっているらしいので、あなたが直に神前に向かって、
霊と対話してください。私の出る幕じゃなさそうですよ。

再び、とまどいの表情で、K氏は神前に向かった。
しかし、最初でもあり、自分に霊能力があるかどうかもわからないK氏には、座り続ける
しかなかった。
そして、その日はそのままで、終わった。

その後、霊能者M氏は、今までにこのような事は初めてなので、出来ることならば
霊能者としての修行をしてみないかと、K氏を誘った。
勇気づけられたK氏は、その後M氏の門をくぐり、何度となく神前に向かい続けた。
そしてその期間に、K氏は、霊体に対応すべき様々の所作を体得した。

その後、K氏の霊力も強まり、高まってもいった。
ほぼ学び終えようとする頃であった。霊能者M氏から連絡が入った。
「霊現象」が起きたので、すぐに来てほしいということであった。


<次つづく>