守護『ゆきづまれば、いつでもよろしい。具体的な技法を
しらしめるゆえ、その方が受け入れようと受け入れまいと
一つの目安となり、参考となる。
協力はおしまぬ。一つ、一つ狂人となるよう、一心不乱と
なるよう。
作品にその方の魂を傾注させるような、作品をものにする努力、
是非とも狂人となって、いただきたい』
地上「どういう形で、指導していただけるのか、伺いたいのです」
守護『具体的には、こういう通過体をもって、具体的に教え申す。
ただし、決して、その方の価値観もあれば、美的価値観も
おそらく相異するであろうゆえ、余が良き点、その方が受け入れ
られるような分だけを、受け継いでもらえれば、全く結構な。
一つ、己の中でおのれ自身の相応の壁の高さをつくり、それを乗り越える。
越えられぬ時に、またあいまみえてみたいと思う。
常には、その方と共にあり、その方の一部始終を把握し、ともに
悩み、共に成長していく立場なれば、出来る限りの中での助力は
惜しまぬ。
まずは、狂人となること。
色の基調は、白、およびねず色を原点にて、焼かれてみるがよかろう』
地上「ぼくが、間違ったことをしたときは、どこを打って教えてくれますか?」
守護『まずはやはり、病みやすい所を打つ。
体の弱気部分を、打つ。それが一番打ちやすき、知らせであろう。
そなたには、是も非もなく、日の目を見ていただけるような立場を
余が背負わねば、ついた意味もなし。
とにかく狂人となられたし。
まずは、初心にかえりて、余は余の意思によって、紆余曲折し、
陶工に目覚めしまでに、時間はかかりしが、そなたはそなたの事情
にて、三十路を過ぎて立った、目覚めた世界であるなら、まずその世界の
とっかかりから思いおこし、狂人の出発をなさしめたがよかろう。
常に共にあって悩みあおう。
是非にもよろしく。
欲をもって、今は黙々と、黙々と、一心不乱に創造すべし。』
地上「最後に一つ。今、【うつし】をやっているんですが、方向はそれで、
間違っていませんか」
守護『基本的に、そなたがよかろうと思う事に、何の異もとなえぬのが、余の
役目。技量的に負になるなり、そなたの創作が、停滞するようなれば、
叱咤激励する。
まだまだすべてが、そなたの吸収の部分である。貪欲にやられるがよかろう。』
地上「あの窯(かま)は、あれでよろしいですか?」
守護『あれはあれでよし。あれでよし。
あなたの思いが、初めて焼かれたるものであれば、どんな悪辣(あくらつ)
な条件にあっても、初窯(はつがま)である。』
地上「次に作る窯に、どういう窯がよいですか?」
守護『まず余に聞くよりも、そなたの構想、理想は固まっておろうゆえ、
そのまますすみ、間違いがあれば積み上げるそばから、崩す。
そなたの心に素直に動いて、正直に動いてみること。
たのみまいらせる。狂人となられたがよかろう。』
「沈 寿官」を知り、さらに陶工をめざす方は、是非もない内容であろうが、
門外漢の私などは、チンプン、カンプンである。
しかし、その心構えは、何人にも通じる貴重な教えに満ちている。
守護霊として、技量も併せ持って、地上人を導くことは、難儀なことかも
しれないが、ただ、教えや、諭(さとし)だけにとどまらず、共通の「芸術、
芸能」に携わることこそ、一体化をますます深める要因かもしれない。
私は「三代目」を守護霊にもつその人の、「焼き物」をいくつか持っている。
名前が世に出る前の作品は、絵であれ、曲であれ、脚光をあびる事はない。
数々の作品は、今は、静かに我が家の押入れで眠っている。
しかし、「そのとき」が来たら・・・欲に目がくらんでいる私は、ニンマリ
笑いながら、実に気長に待っている。
しらしめるゆえ、その方が受け入れようと受け入れまいと
一つの目安となり、参考となる。
協力はおしまぬ。一つ、一つ狂人となるよう、一心不乱と
なるよう。
作品にその方の魂を傾注させるような、作品をものにする努力、
是非とも狂人となって、いただきたい』
地上「どういう形で、指導していただけるのか、伺いたいのです」
守護『具体的には、こういう通過体をもって、具体的に教え申す。
ただし、決して、その方の価値観もあれば、美的価値観も
おそらく相異するであろうゆえ、余が良き点、その方が受け入れ
られるような分だけを、受け継いでもらえれば、全く結構な。
一つ、己の中でおのれ自身の相応の壁の高さをつくり、それを乗り越える。
越えられぬ時に、またあいまみえてみたいと思う。
常には、その方と共にあり、その方の一部始終を把握し、ともに
悩み、共に成長していく立場なれば、出来る限りの中での助力は
惜しまぬ。
まずは、狂人となること。
色の基調は、白、およびねず色を原点にて、焼かれてみるがよかろう』
地上「ぼくが、間違ったことをしたときは、どこを打って教えてくれますか?」
守護『まずはやはり、病みやすい所を打つ。
体の弱気部分を、打つ。それが一番打ちやすき、知らせであろう。
そなたには、是も非もなく、日の目を見ていただけるような立場を
余が背負わねば、ついた意味もなし。
とにかく狂人となられたし。
まずは、初心にかえりて、余は余の意思によって、紆余曲折し、
陶工に目覚めしまでに、時間はかかりしが、そなたはそなたの事情
にて、三十路を過ぎて立った、目覚めた世界であるなら、まずその世界の
とっかかりから思いおこし、狂人の出発をなさしめたがよかろう。
常に共にあって悩みあおう。
是非にもよろしく。
欲をもって、今は黙々と、黙々と、一心不乱に創造すべし。』
地上「最後に一つ。今、【うつし】をやっているんですが、方向はそれで、
間違っていませんか」
守護『基本的に、そなたがよかろうと思う事に、何の異もとなえぬのが、余の
役目。技量的に負になるなり、そなたの創作が、停滞するようなれば、
叱咤激励する。
まだまだすべてが、そなたの吸収の部分である。貪欲にやられるがよかろう。』
地上「あの窯(かま)は、あれでよろしいですか?」
守護『あれはあれでよし。あれでよし。
あなたの思いが、初めて焼かれたるものであれば、どんな悪辣(あくらつ)
な条件にあっても、初窯(はつがま)である。』
地上「次に作る窯に、どういう窯がよいですか?」
守護『まず余に聞くよりも、そなたの構想、理想は固まっておろうゆえ、
そのまますすみ、間違いがあれば積み上げるそばから、崩す。
そなたの心に素直に動いて、正直に動いてみること。
たのみまいらせる。狂人となられたがよかろう。』
「沈 寿官」を知り、さらに陶工をめざす方は、是非もない内容であろうが、
門外漢の私などは、チンプン、カンプンである。
しかし、その心構えは、何人にも通じる貴重な教えに満ちている。
守護霊として、技量も併せ持って、地上人を導くことは、難儀なことかも
しれないが、ただ、教えや、諭(さとし)だけにとどまらず、共通の「芸術、
芸能」に携わることこそ、一体化をますます深める要因かもしれない。
私は「三代目」を守護霊にもつその人の、「焼き物」をいくつか持っている。
名前が世に出る前の作品は、絵であれ、曲であれ、脚光をあびる事はない。
数々の作品は、今は、静かに我が家の押入れで眠っている。
しかし、「そのとき」が来たら・・・欲に目がくらんでいる私は、ニンマリ
笑いながら、実に気長に待っている。