日光白根山は、群馬、栃木の県境に聳える、関東以北の最高峰だ。日光といえば、昔、東照宮を訪ねた時から縁がなく、この山域に入るのは学生時代、足尾に藪漕ぎ合宿に行って以来となる。
日光白根ロープウェイの山頂駅から樹林帯をしばらく歩く。急登を抜けると視界が開け、まず武尊山が現れる。写真は東斜面を写しているが、昨年登った尾根が中央に見える。空は青いが、遠くには薄く雲がかかり見えにくい。今日も晴天予報だが、気温も高いため霞がかかる前に山頂に着きたい。
森林限界を越えると雪は少なく、この天気が続けばすぐに消えるだろう。
いつもの事だが最後の登りはキツい。
残り少ない雪渓をトラバースしながら山頂に近づく。
火山でできたこの山の山頂付近はこのような岩山だ。
山頂手前にはお社がある。
山頂まではもうひと登りだ。
2時間ほどで山頂に到着。気温+3度、風も無くこの格好では暑いくらいだ。
素晴らしい景色です!言うことありません。まず、西に聳える武尊山(2,158m)。
武尊山の右奥には谷川岳(1,963m)。
北西の至仏山。尾瀬方面だ。
尾瀬ヶ原と遠くに平ヶ岳(2,141m)を挟んで燧ヶ岳(2,356m)。
その東の会津駒ヶ岳(2,133m)のなだらかな山頂。
東に連なる太郎山、女峰山、小真名子、大真名子
中禅寺湖の向こうには雪のほとんどない男体山(2,486m)。
太郎山から男体山まで、人呼んで日光ファミリー(山頂でお会いした登山ガイドの黒沢さんによる)。
出っ張ったおでこの様な山頂部を持つ皇海山(2,144m)。
至仏山と燧ヶ岳の間に見える平ヶ岳は、アプローチの長い、ハードルの高い山。今年登るこの平ヶ岳を始め、皇海山、男体山を視野に入れる事ができてとても参考になった。ご覧の通り、この北関東から上越は2,000mクラスの山々が連なる。今年はこの一帯に通うことになるだろう。
素晴らしい眺めを1時間以上楽しんだ後、真っ青な空を眺めながら降る。抜けるような青空、とはこのことだ!
もうすぐ春から夏山の季節に進みそうだ。
名残惜しい!が帰らないと……
ロープウェイを利用したため、標高の割には短い登山だ。それでも北関東から上越の山並みが一望でき、抜けるような青空と残雪のコントラストを堪能した素晴らしい1日だった。尚、この山は、冬季間登山届と、ココヘリチップの携行が義務付けられている。持っていない場合はレンタルしてくれるが、ロープウェイ往復料金と、レンタル料金、保証金合計で¥4,400もかかる。安心安全と万が一の場合、関係者に迷惑の掛からないようにするため、とは言え、自己責任とばかりもいえない世の中になってきたようだ。
最後に山頂からの動画をどうぞ。
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