「ぶらり車イス紀行」 その390<o:p></o:p>
☆ これまでのトム・クルーズ(Ⅱ)<o:p></o:p>
あれこれ探し回って『自分にしかできないことをやりたい』<o:p></o:p>
ものが見つかった。それは、体一つで言葉の要らないマイムで<o:p></o:p>
あった。彼は『どこに向かうか分からないけど、とにかく何か<o:p></o:p>
が始まった』と心に決め、練習を始めます。<o:p></o:p>
それから3年半、フランスで一生懸命修行して、日本に帰国<o:p></o:p>
したものの、彼の理想とする仕事は、そう簡単に待っていなか<o:p></o:p>
った。正に、ゼロからのスタートであった。<o:p></o:p>
そんな時、ワークショップで紹介を受けた、ある事務所の手<o:p></o:p>
伝いをする傍ら、そこでの『からだへの向き合い方、探究心』<o:p></o:p>
に興味を持ち、手伝いをしながら、ダンスの練習に参加させて<o:p></o:p>
もらっているうちに、ダンスに目覚め、それがダンスを始める<o:p></o:p>
きっかけとなった。これも、ゼロからのスタートであった。<o:p></o:p>
その後、そこで5年間練習し、そして、フリーとして独立し、<o:p></o:p>
今やソロユニットでも知られる音楽家・青柳拓次氏とのコラボ<o:p></o:p>
などで、活躍の場を広げている。<o:p></o:p>
今までの仕事で楽しかった思い出はと聞かれて <o:p></o:p>
「交通費とお食事を頂ければ、どこへでも出掛けて、パフォー<o:p></o:p>
マンスをしますという出前プロジェクト」<o:p></o:p>
と答える。そして、あなたの信念はと聞かれると<o:p></o:p>
「まだ、確信はないのですが、はっきりさせられないところに<o:p></o:p>
『やりがい』と『生きがい』があると思っています。でも、僕<o:p></o:p>
の信じたいものは、からだと舞台にあるようで、そんな思いで、<o:p></o:p>
ひとつひとつただ丁寧に、一生懸命仕事をしています」<o:p></o:p>
「それと、自分自身に、こだわりが強い面と、逆に執着しない<o:p></o:p>
面との両面があり、また、負けず嫌いなところと、恥ずかしが<o:p></o:p>
り屋なところがある」<o:p></o:p>
と答える。まだまだ未知の力を秘めた魅力的な男である。<o:p></o:p>
たかし でした。<o:p></o:p>
『おはよう、トム・クルーズ君。さて、今回の任務だが、二度<o:p></o:p>
と怪我をせず、トップダンサーとしての地位を確立し、そんな<o:p></o:p>
忙しい中でも、時間を作って、リハビリルームに顔を出すこと。<o:p></o:p>
それでは、健闘を祈る。なお、このテープは自然に消滅する』<o:p></o:p>
プシュー……。