goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

☆ 金子哲雄氏が死去された

2012-10-09 07:46:27 | インポート

 

「ぶらり車イス紀行」  その276<o:p></o:p>

 

☆ 金子哲雄氏が死去された<o:p></o:p>

 

10月2日、通ジャーナリストの金子哲雄氏が、41歳の若<o:p></o:p>

 

さで亡くなられた。病名は、肺カルチノイドである。ここまでな<o:p></o:p>

 

ら普通の訃報である。そこで、簡単に紹介すると、彼は、徹底的<o:p></o:p>

 

な現場主義で、自分の目で確かめるから情報に説得力があり、だ<o:p></o:p>

 

から、直ぐにでも、その場に行って確かめたい衝動に駆られる。<o:p></o:p>

 

なおかつ、彼独特の語り口で話し掛け、聞いている人に親しみを<o:p></o:p>

 

与え、いつしか人を惹きつけ、ファンにしている。その他の凄い<o:p></o:p>

 

ところは、マスコミで紹介されている通りである。<o:p></o:p>

 

その凄さを少し紹介すると、彼は生前に、自分の通夜や葬儀・<o:p></o:p>

 

告別式の段取り、そして、墓の準備、それに、参列者に出す料理<o:p></o:p>

 

まで、誰にも知られずに、用意周到に準備している。極め付けは、<o:p></o:p>

 

参列者に、彼が用意していた手書きの手紙が配られた。<o:p></o:p>

 

その手紙の一節に<o:p></o:p>

 

「このたびは、お忙しい中、私、金子哲雄の葬儀にご列席たまわ<o:p></o:p>

 

り、ありがとうございました。今回、41歳で人生における早期<o:p></o:p>

 

リタイア制度を利用させていただいたことに……後略」<o:p></o:p>

 

と、何とも彼らしい言葉を選んだ挨拶文で、死んだ時まで皆の心<o:p></o:p>

 

に気を遣って和まそうとしている。<o:p></o:p>

 

 その彼が病名と病状を知ったのは、1年半ほど前である。その<o:p></o:p>

 

後も自分の胸の中だけに収め、周囲の誰にも病状を知られること<o:p></o:p>

 

なく、激やせもダイエットと答え、周囲に余計な心配を掛けない<o:p></o:p>

 

気遣いをしている。だから、彼の訃報を聞いた時、誰もが唖然と<o:p></o:p>

 

した表情をしている。<o:p></o:p>

 

 ところが、医師から自分の余命の宣告を『受けますか、または、<o:p></o:p>

 

受けませんか』と問われれば、95%の人が『受けるのは嫌だ』<o:p></o:p>

 

と答えている。そんな中、彼は余命宣告を受け入れ、それを、自<o:p></o:p>

 

分の胸の中に秘め、彼の描いたシナリオ通りに運んで、人生の最<o:p></o:p>

 

後を迎えている。彼は、自分の現状を吐露したい衝動に何度も襲<o:p></o:p>

 

われたと思われるが、逆に、周囲の誰にも気付かれずにいること<o:p></o:p>

 

を、一人ほくそ笑んでいたと思われる。この格好よさに『あっぱ<o:p></o:p>

 

れ』の言葉を贈ると共に、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。<o:p></o:p>

                    たかし  でした。 

Dsc_0012