あきれた話

　今回の新潟・中越沖地震で、柏崎原子炉で火災が発生した。普通、人間が考えれば、原子炉内で起きた火災は、その場の専門の職員が消火活動をするのが当たり前だろうと思う。しかしこのときは外部の消防隊に連絡し、消防隊が到着するまでなにも消火活動はしなかったのである。そのために外部の消防隊が火災を消すまでに２時間を要したと言う。私が何よりもはらが立つのは、原子炉内に消火設備であるポンプや消火器があったにもかかわらず、使い方を知らなかったから使わなかった。という愚かさである。甘利大臣が東電を始め電力各社に対し、厳重注意を促したことについて、各社は反省してもらいたい。国民の税金を使って建設している原子力発電所のミスで、国民が犠牲にされたのでは、たまったものではない。国民が納得する原子力発電をお願いしたい。又、放射能が漏れてしまったなら、隠してしまう体質を改善して、洗いざらい国民に報告するという体制を確立してほしい。そのようになってこそ、本来の国民の国民のための原子力行政ということだろう。