北朝鮮の強制収容所

昨日テレビで北朝鮮の強制収容所の実態が放映されていた。一人の少年の生々しい体験に基づいて作成されたドキュメンタリータッチの映像であるため、生々しく伝わってくる。人権を完全に無視した、狭い監獄の中に３０数人は詰め込まれていただろうか。その少年は、その部屋で地獄の２０年間を過ごすのである。両手、両足を縛られて、中ずりにされ、背中を火あぶりにされる拷問を受ける。そのすさまじい火あぶりの攻めに、見ていた私も失神しそうになった。とても人間扱いされない、このような生活に耐え切れるものではなかった。この攻めによって死にかけた少年を助けてくれた囚人もいた。ある日、山中で芝刈りをさせられているときに、脱走に誘われる。数十m先の鉄条網をくぐれば、自由な世界である。脱走を誘った人間が先に逃げた。しかし高圧電流に打たれてあえなく倒れてしまった。青年になった少年は、その屍を乗り越えて、脱出に成功したのである。

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