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薄型テレビの店頭価格が下げ止まっている。BCNが6月6日に発表した、5月までのデジタル家電販売動向調査によると、下落が続いていたプラズマ、液晶の価格が4月にそろって上昇に転じ、5月も上昇傾向が続いた。各社がフルHDモデルのラインアップを強化したのに加え、DVDレコーダーなどと連動する「リンク」機能を備えた高付加価値機種が人気となり、単価を押し上げたためだ。

 DVDレコーダーも、テレビとのリンク機能を備えた高付加価値機が人気で、価格が上昇傾向に。コンパクトデジタルカメラは1000万画素以上の高画素機が下落を食い止めている。ただ、PCだけは落ち込みに歯止めがかからない。

●フルHDとリンクが下落食い止め

 薄型テレビはこれまで価格下落が続いていたが、4月に上昇に転じた。液晶だと40V型以上、プラズマだと全サイズで価格が上昇傾向に。フルHD対応機や、デジタル家電とのリンク機能を高めた高付加価値商品が人気を集めたためだ。

 今年3月までの9カ月間で、プラズマの平均単価は30%、液晶は同21.8%下落していたが、4月にはプラズマで前月比1.4%、液晶で3.2%上昇、5月にはプラズマで9.0%、液晶で2.3%上昇した。

 BCNの田中繁廣取締役はその理由を「デジタル家電は操作が難しいと言われ続けてきたたが、最近は各社とも使いやすさを強調し、『DVDレコーダーとつながって簡単に使えますよ』などと利用シーンを打ち出している。フルHDでリンク機能付きのモデルは、そうでないモデルと比べると25%ほど価格が高いが、操作が簡単なため需要がある」と解説する。


 5月に販売された液晶テレビのうち、フルHD機種の比率(金額ベース)は34.1%と前月比0.1ポイント増。プラズマテレビは29.0%と同12.4ポイントも伸びた。プラズマの急伸は、松下電器産業が4月に42V型フルHDモデル「VIERA PZ700」を発売したことが大きな要因だ。「松下がボリュームゾーンにフルHDを投入し、市場をけん引した」

 リンク機能は松下とシャープが力を入れており、5月時点で63.0%(金額ベース)の商品に搭載されている。

 大画面化が進んだことも価格の下げ止まりに寄与した。5月は金額ベースで液晶の59.6%、プラズマは74.5%が32V型以上だ。

●DVDレコーダーも下げ止まり

 テレビのハイビジョン化に伴ってDVDレコーダーもハイビジョン対応が進み、5月の金額構成比では96.6%がハイビジョン対応機に。リンク機能も搭載したハイビジョン機種は62.9%にのぼっている。

 これまで下がり続けていた単価は、リンク機能搭載機を中心に1月から上昇に転じている。「単価は、年末に向けてテレビと連動して伸びていくだろう」

●デジタルカメラは堅調

 デジカメ市場は堅調で、台数ベースでは前年同月比で約10%増の成長が昨夏から続いている。価格は昨夏以降、コンパクトで前年同月比横ばい、一眼レフで同30~70%増のペースを維持している。

 コンパクトは1000万画素以上の高画素機や高ズーム倍率機で価格を維持している状態。一眼レフは、値ごろ感がありながら平均単価が10万円近いレンズキットをエントリークラス向けに広く販売することで、価格下落を防いでいる。

●PCのVista特需は「パーツだけ」

 PCは低迷から抜け出せない。昨夏からの販売状況を見ると、Windows Vista発売直後の2月にノートで若干の伸びが見られるものの、それ以外はデスクトップ・ノートそれぞれで金額・台数ともに前年割れが続く。

 ただ“Vista特需”でPCパーツの売り上げは急増したという。2月と3月にはCPUやメモリー、グラフィックスボードの売り上げ(金額ベース)が、前年比2けた成長となった。

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