高麗人参の泰盛社 あきない日誌

このブログでは高麗人参産地の様子や加工法,栽培法をご紹介したり、食べ方、エピソードなどをご紹介できればと思います。

高麗人参市場の現状

2014年03月12日 | 営業日誌
よくお客様より質問を受けます、六年根の商品が他社で取り扱いがあるが本物かどうか?
韓国産の商品中国産の商品を問うことなくさまざまな商品が流通しています

市場に流通するメーカーの商品は高麗人参や冬虫夏草、鹿角などイメージ的に高いものを極極少量使うことで
商品単価を上げる戦略をとっています。

当社やほかの数少ないメーカーや加工者により純度100%の商品や原物が売られているのが現状な気がします

最近鎮静化した産地などの表示などでもそうですが高麗人参も同じく、六年根の表示が多いですが粉末やエキス状になって六年根というのも今の市場では適正ではない気もします

特に国産の高麗人参で六年根は数少なくうちでは生人参のみが六年根の表記をしております

当社でも今期より長野県産の紅参を扱いますが四年根です。六年根は少なく、多くが受注生産で引き取られていきます

韓国産の製品でよく高麗人参六年根エキス100%使用とありますが正官庄さんの物以外はたぶん本当に説明どうりの商品はと思います。断言はできませんが。

韓国の高級な薬局や百貨店で売られている正官庄さんの六年根紅参は最高級品で600g20万前後します
一番安い物でも600g2万円前後します。しかしこの2万円前後の物は六年根でないものも多く確かではありません

エキスを絞るのにうちではベテランの職人さんが高麗人参を数日間かけて抽出します。33%前後の水分量で2.5倍から3倍近い高麗人参を消費します。

ですから高麗人参エキス1kgで高麗人参紅参が2.5kgは最低必要なんですね

ですので原材料からして韓国産でエキスが100g5000円とかの商品は韓国産の六年根であるわけがないというのが僕が高麗人参を商っている者の立場からする現状ではないでしょうか。

特に市場に出回るものの多くが四年根から五年根が大半で六年まで育て出荷される紅参は中国産でもかなりの高額です。
うちの紅参は値上がり前に購入したものでそれでも五年~六年根のミックスです。六年だけで企画しますと、比較的価格が安定していたときでも今の売価の2.5倍はしていると思います。

今の高騰相場ではかなり厳しいのが現状ではないでしょうか?

上記のことを踏まえた点で考えますと中国や台湾、韓国のお客さんは必ず原物を見て購入します(原形の物ですね)



それは彼らが粉末になったものやエキスになったもので六年などということは信じていないからに他ならず、韓国の人も自分の国の物でも六年根は高くても原物を見て購入するのが安心ということですね。

六年根がどうかというよりは試してみて自分の体質に合うかどうかが重要で合わなければいくら高額な商品でも意味がないということですね。

ちょっとした参考になればと思います