高麗人参の泰盛社 あきない日誌

このブログでは高麗人参産地の様子や加工法,栽培法をご紹介したり、食べ方、エピソードなどをご紹介できればと思います。

東北地方太平洋沖地震 復興に向けた活動

2011年03月29日 | 東北地方太平洋沖地震被災者 応援
東北地方太平洋沖地震で被災された方に心より
お悔みとお見舞いを申し上げます。

復興に向けた活動及び支援を
泰盛社でも微力ながらしていきたいと
思います。


泰盛社の高麗人参は会津地方で栽培されたものを
台湾や香港、シンガポールへ毎年輸出しております。

先祖代々お世話になった被災地域へ少しでも
お返しができればという思いで活動を
していきたいと思います。

うちは母親が台湾人ということで
今回は台湾で慈善活動をしている
団体 仏光山 国際仏光会 とともに
支援物資を集めて荷造りし政府指定の
備蓄基地へ発送する手配をしました。





今回は当社で契約している運送会社 新潟運輸さんにお願いをし
商品を運んでもらいました。
石油等が上がって大変な折ですが通常の半額で
運んでいただきありがたく思いました。

現状、福島の会津地方は震災における被害は少なかったようですが、被災された方たちが避難しているとのことです。
各地区の公民館や神社などで一時避難し毎日過ごしてるとのこと。
町内会で当番を決めて炊き出しをしているそうです。

会津の道すがらガソリンが尽きて乗り捨てられた車がたくさんるということで、現在も石油やその他食料品が
欠乏しているとのことで今後も当社では支援していきたいと思います。

今後もこのブログを通じて会津の現状や支援物資の状況などを
お伝えできればと思います。



泰盛社

信州産と会津産

2011年03月09日 | 高麗人参の種類
信州産と会津産の栽培法の大きな違いは
人参小屋と栽培される畑の違いが大きいと思います

信州産は比較的山手の緩やかな傾斜面で栽培されます。
信州産の産地である佐久地方は粘土質の地質のため水はけが
悪いので緩やかな傾斜があることで水はけを良くしているためです。

高麗人参は水気が強すぎると腐れを起こしやすく
数年間かかって栽培して発生させてしまう場合もあります
ですので収穫量は天候に左右されるところが非常に強いです。


信州産の小屋の外見として屋根はワラやよしずをひいて柱は木の杭を打ち込んで作られます。
これは江戸時代から続く伝統的なスタイルです。

写真は一年目の小屋の様子と人参の芽です。



会津産は信州産と違って田んぼのような場所で栽培される場合が多いです。
これは会津の地質が水はけがよく用水路などが発達していて畑を作ったばあいに水が残らないように工夫されているからです。
外見としては金属製のパイプを柱に屋根は遮光ネットで覆うスタイルが一般的です。

写真は四年目の物です


形も収穫した段階で信州産が比較的太く、会津産の物の方が細長い傾向があります。
土の硬さなどで影響が出ているものと考えられます。

高級贈答用に秋になると出回る国内産の高麗人参はほとんどが信州産です
形状が太く見栄えがするので好まれる傾向があります。


泰盛社

高麗人参の故郷と初めて日本に渡来した高麗人参は今いずこ

2011年03月08日 | 高麗人参は何に良いのか
高麗人参の故郷と初めて日本に渡来した高麗人参は今いずこ

高麗人参というくらいなので今の韓国が原産地なのではというのはなんとなく予測できますね。
厳密にいうと済州島を除いた朝鮮半島全域、中国の満州、ロシアの一部で自生したいたものと考えられています。

植物である高麗人参がその昔野生のもので約300年ほどのものがあったといわれています。
今でも朝鮮半島や満州では50年物なども見つかることがあります。

日本に朝鮮半島から渡来したのは
続日本紀に記された天平11年(739年)に渤海国使節が朝廷に献上したのが初めてと言われております。

その初めて渡来した高麗人参が今でも奈良の正倉院に保管されていると
聞いておりますが、一般公開をしていないのが残念ですね。