「今日は、ウォーキングの会があって、歩いてきたよ」
「あぁ よかったね」
そういった何気ない父との会話にも、私には複雑な思いがある。
健康のために歩くことは、すごくいいことだと思う。
でも、どこを歩いてきたのだろうかと考えてしまう自分がいる。
多分歩道なのだろう・・・
歩道で大芽は轢き殺されてしまった・・・
歩道って安全なのか。
歩道はもう安全になったのか。
私は、毎朝の通勤途中で、小学生の集団登校を見るたびに、国の「民主党法務・内閣・厚生労働合同部門会議」に参加した時に、私の質問の内容に警察庁の担当者が回答した言葉を思い出す。
「全国にはてんかん患者の方が100万人いると聞いています。」
「今現在、何名の方が病状無申告で運転しているかは分からないと思いますが、我々の事故後1年間で何名の方が自己申告をしたかを教えてください」
【警察庁】 「2,430名です」
「もう一度聞きますが、それは、全国の数字なのですか?」
【警察庁】 「全国です・・・」
私はこの言葉、自己申告の数字を思い出すたびに、
大芽を集団登校させてしまった事を、そして、歩いて学校に行かせてしまった事を
今でもずっと後悔している・・・