あの日 鹿沼児童6人クレーン車死亡事故遺族の想い - blog -

てんかん無申告で運転免許を不正取得したクレーン車の運転手により、登校中の児童6人が歩道上で轢き殺された事故【遺族ブログ】

小樽ひき逃げ事故が”過失”の事故であってはならない

2014-08-20 | 日記

<小樽ひき逃げ>遺族ら危険運転致死傷適用を要請 

毎日新聞 8月20日(水)21時12分配信

北海道小樽市で女性4人が死傷した飲酒ひき逃げ事件で、被害者の遺族ら7人が20日、自動車運転処罰法の「過失致死傷」などで起訴された札幌市西区、飲食店従業員、海津雅英被告(31)の罪を、より重い「危険運転致死傷」に変更するよう求める要請書を札幌地検に提出した。遺族らは被害者連絡会を結成しており、街頭署名で世論に訴え、地検に働きかける方針。
【正常な運転不可能と立証は困難、危険運転致死傷適用せず】
 事件は7月13日夕、小樽市銭函(ぜにばこ)の海水浴場近くの市道で発生。海津被告のレジャー用多目的車(RV)が海水浴帰りの女性4人をはね、3人が死亡し1人が重傷を負った。海津被告の呼気からは、酒気帯び運転の最低基準値の3倍を超すアルコールが検出された。

 地検は、運転中にスマートフォンを操作するなどした脇見運転が事故原因と認定。事件直後に近くのコンビニまで運転するなど、「飲酒の影響で正常な運転が困難だったと立証するのは困難」として危険運転致死傷の適用を見送った。

 被害者連絡会のメンバーで北海道交通事故被害者の会代表の前田敏章さん(65)は記者会見で、「長時間の脇見運転自体が、飲酒で判断力や注意力が著しく低下していたことを示している」とし、危険運転致死傷の適用は当然だと訴えた。要請書を受け取った地検幹部は「苦渋の選択だった」と話したという。

 亡くなった岩見沢市の会社員、原野沙耶佳さん(当時29歳)の母悦子さん(58)は「危険運転致死傷が適用されれば、飲酒運転の抑止力になる。娘は戻ってこないが悲しむ人を一人でも減らしたい」と涙ながらに訴えた。【三股智子、酒井祥宏】

 

 

 

「飲酒運転の影響で正常な運転が困難だったと立証するのは困難」

札幌地検は何を言っているのだろうか・・・

何故、危険運転致死傷罪で起訴できないのだろうか・・・理解できない。

仮に危険運転致死傷罪の第1項に該当する判断ができなかったとしても、何故、新設された第2項に該当することができないのか。

法改正を審議した法制審議会の見解でも、身体に酒気帯び運転罪に該当する程度のアルコールを保有していれば、通常、自動車を運転するのに必要な注意力等が相当程度減退し、あるいは減退しつつあって危険性がある状態にあると思われるので、「正常な運転に支障が生じる恐れがある状態」にあるということになるという見解だったはず。

だとすれば、スマホを操作しながら脇見運転していたから・・・とか、コンビニまで正常に運転できたから・・・とかは危険運転致死傷罪該当の判断に関係ないのではないのだろうか。

理解に苦しむ。

やってはいけないとわかっている飲酒運転をして、何の罪もない人の一人にたった一つしかない大切な命を奪っている事実・・・十分”危険”運転ではないのか。

 

飲酒運転をしてはいけないのは誰でもわかっているのに、何時間も飲酒後、自身の身勝手な考え方でハンドルを握り、何の罪もない、ただ道路を友達と楽しく歩いていただけの人の命と幸せな未来を奪い、挙句の果てにはひき逃げしたこの事故が、絶対に過失の事故であってはならない。

絶対に・・・