今日は、大芽の誕生日・・・
生きていれば、11歳・・・
生きていたら、どのぐらい身長が伸びていて、足のサイズはいくつになっているのかな。
去年の誕生日は、おそろいのスパイクを買ったね。
でも、パパには、もう、大芽の靴のサイズも、服のサイズも知ることができなくなってしまいました。
最近、「愛をみつけたうさぎ」という本を読みました。
裕福な家の女の子、アビリーンに愛されていた陶器でできたうさぎの人形エドワードが、裕福であったがゆえにごうまんで、愛することや幸せな現状に気づいていなかったんだけど、ある日、突然アビリーンとひきはなされ、全てを失ってしまう。
その後、さまざまな人と出会い、いろいろな名前で呼ばれながらも、それぞれに深く愛され、辛い別れを繰り返しながら、人を愛すること、愛されることを知るというお話です。
お金がなく、病気で亡くなってしまったサラ・ルースが愛したジャングルズ(エドワード)は、サラの兄ブライスと家をでるが、そのブライスともすぐに別れることになってしまう。
こなごなにくだかれて・・・
ブライスは人形師のルシウスに頼む、「こいつをもとどうりにしてください。直してください」と。
お金のないブライスにルシウスは2つの選択肢をせまる。
一つ目は「他の人形師に直してもらうこと」
2つ目は「直してもいいが、直したあとは、ジャングルズ(エドワード)はルシウスのものになるということ」
ブライスは、もちろん後者を選択するが、妹サラの愛したジャングルズ(エドワード)と別れなければならなかった。エドワードもまた辛い別れをしなければならなかった。
のちに一度、ブライスがお店に来て、ジャングルズ(エドワード)を見に来るシーンがある・・・
ルシウスに、ジャングルズ(エドワード)を「抱いてもいい?」と聞くが、その願いはかなわず、ブライスは店を後にする。
その後、ブライスがどうなったのかは、書かれていないんだけど・・・
ブライスの気持ちと、大芽への自分の想いを重ねてしまい、とても胸が苦しかったです。
幸せだったが故に、気付かなかった、幸せだった大芽との日常の何気ない出来事・・・その大切さに気が付かなかった自分・・・
パパは大芽がいなくなってからそのことをしりました。
パパ自身がエドワードだったのかもしれません・・・
もっともっと大芽の話を聞いてあげたり、もっともっとサッカーを褒めてあげたり、もっともっと一緒に遊んであげたり、いろんなとこに連れて行ってあげたり、いろんなものを買ってあげたりすればよかった。日本代表の試合だって、連れて行ってあげればよかったと思っています。
後悔ばかりの毎日だけど、”命の大切さ” や ”愛するということ”の意味や重さが、今は痛いほどわかります。
大芽へ
大芽には、まだよくわからないかもしれないけど、この本をプレゼントします。
パパもママもメイも、みんなも、ずっとずっと大芽のことを愛しています。
「誕生日おめでとう」