あの日 鹿沼児童6人クレーン車死亡事故遺族の想い - blog -

てんかん無申告で運転免許を不正取得したクレーン車の運転手により、登校中の児童6人が歩道上で轢き殺された事故【遺族ブログ】

署名人数が10,000人を突破しました。

2012-01-10 | 日記

 平成24年1月8日(日)に行った 宇都宮市陽東、「ベルモール」さんでの署名活動は、皆様のおかげで、約2000人のご署名を頂くことができ、平成23年12月23日から始めた署名活動も、17日間で トータル 約10,800人となりました。

 正直、鹿沼で起きた事故での署名活動が、どのくらい鹿沼市外の人に関心をもって頂いているのかとても不安がありました。

 しかし、いざ署名活動を始めると、3つ用意した机、9つ用意した椅子では足らず、レジャーテーブルまで出して署名を頂いたり、椅子に座れず、立ったまま署名を頂いている状況となりました。

 この日も、県外からわざわざたくさんの署名簿を持ってきてくれた方や、新聞やブログをみて 「ベルモール」さんで活動することを知ってわざわざ署名に来てくださった方もいました。

 これも、我々の代表が発言したように、「人ごとではないと感じた多くの人が署名に賛同してくれた」ということを本当に肌で感じ、その事は、足を止めて署名を書いてくださる方の真剣な表情や質問の内容、かけてくれる言葉からも感じ取ることが出来ました。 本当にありがたいです。

 平成24年1月9日付け「下野新聞」に

 たとえ明日、法律が変わったとしても、自動車運転過失致死罪に問われた被告が、より法定刑が重い罪で裁かれることはない。事故前にさかのぼり、てんかんの持病を隠して取得した被告の運転免許を取り消すこともできない。

 遺族が求める法律や制度の改正には、賛否両論あるかもしれない。ただその活動には「二度と同じ事故が起きて欲しくない」という社会への強いメッセージがあることを、私たちはしっかりと受け止めたい。

と書いていただいておりました。

 私達の子供はこの活動を行っても生きて帰ってくることはありません。

 しかし、遺族となって経験したことを伝えなければならないと思っています。

 事故は、被害者にとっても加害者にとっても、ひとつもいいことはありません。

 また、病気と向き合えず、ルールを守らない 「柴田将人被告のような悪質な患者」 が存在し、嘘をついても免許が取れてしまったために加害者となり、ルールを守って歩道を歩いていたいただけの何の罪もない子供達が殺され、更には、ルールを守り、必死に病気と向き合って生きていらっしゃる患者の方々に対する偏見をも助長してしまった事に対し、やりきれない気持ちと同時に、激しい憤りを感じています。

 もし、私達がこの深い悲しみに押しつぶされ、このまま何もしなかったのなら、必ず第二、第三の被害者が出てしまいます。こんな辛い思いはもう誰にもして欲しくないのです。被害者だけでなく、今回の事故以降も未だに運転を続けている 「不正に免許を取得した人」 に加害者になって欲しくないですし、加害者の家族、加害者の親戚となってしまう人も生んで欲しくないのです。 

 そして、「柴田被告のように不正に免許を取得した人」が事故を起こし、加害者になる事によって、まじめに病気と向き合い、必死に生きている患者の方々の社会参加の幅を狭めて欲しくないのです。 頑張っている患者の方々の足を引っ張って欲しくないのです。

 だから、私達は辛くとも逃げず、本件事故の根底にあった ” 事故の本質 ” に目を向けた署名活動を続け、必ず法改正をやり遂げたいと思っています。

 今回、宇都宮での初めての活動ではありましたが、

「本当に我々は、法改正までたどり着けるのではないか・・・・」と感じさせてくれるほど多くの方々が足を止めてくださり、署名をしてくれました。 

感謝致します。