兵隊よりも士官になろう

私はリーダーは天性のものではなく、教育によって量産が可能であると考えています。

旧民社党Gにふられた小沢一郎

2010-09-11 08:28:00 | 世の中の動き
田中慶秋(衆議院議員:神奈川5区)(出展:民主党HP)


関ヶ原の戦いでいう『松尾山が動いた』ことにより、菅直人勝利が決定的となった。

今回の民主党党首選挙で、どちらを支持するのか、注目されていた旧民社党系グループ(30人=60p)の行方だが、10日、国会内で党代表選の対応を協議し、「会長見解」として菅首相の再選を支持することを決めたのだ。

旧民社党系グループと支持母体の連合は、前回の民主党党首選挙で勝利の決め手となった。という実績がある。
それゆえ、今回の田中慶秋議員の菅直人支持表明は、選挙を大きく動かす要因となる。

小沢一郎は、ここぞというとき、支持を得られなかった。
今後、小沢支持から、菅支持に乗り換える国会議員が続出するであろう。
彼らは「勝者につけ」という黄金ルールで生き延びてきたから、機を見て敏である。
小沢陣営は、どれだけ脱落者を減らすかが、選挙活動の主体となる。

2010/09/11 橘みゆき 拝



(引用開始)
旧民社系グループ会長、菅氏を支持
2010年9月11日(土)3時7分配信 読売新聞

民主党の旧民社党系グループ(約30人、会長・田中慶秋衆院議員)は10日、国会内で党代表選の対応を協議し、「会長見解」として菅首相の再選を支持することを決めた。
 同グループ内には小沢一郎前幹事長を支持する議員がいるため「各議員の投票は拘束しない」としているが、会長見解を受けて菅氏支持に動く議員もおり、先行する菅氏に追い風になるとみられる。

 同グループはこれまで態度を決めず、菅氏、小沢氏の両陣営から中間派とみられてきた。
直嶋経済産業相らが菅氏支持を表明しており、会長見解が出たことでグループ内の中堅・若手議員から「菅氏支持を表明する環境が整った」との声が出ている。
(引用終了)

(引用開始)
菅首相、勝利を確信?人事手形を乱発、小沢氏は旧民社議員に直談判
2010年9月10日(金)23時37分配信 産経新聞

 【激突 民主党代表選】民主党代表選で再選がみえてきた首相、菅直人は10日、勝利を確実なものにしようと、ついに切り札を持ち出した。1年生議員や女性議員と会談した際に「人事の手形」をちらつかせたのだ。一方、前幹事長の小沢一郎は、党内グループや支持団体のトップとの会談を繰り返し、票の引きはがしに懸命だ。(加納宏幸)

 国会内で同日開かれた公開討論会での菅は、すでに勝者の口ぶりだった。

 「50、いや100ぐらいの特命チームを作る。皆さんに自分の得意なチームに入ってもらい、政府・与党一体で改革を進める」

 討論会の終盤、菅は約210人の国会議員を前にこう宣言した。代表選で態度を決めかねている若手の中には「活躍の場」を渇望する議員が多い。こうした党内状況を計算した上での「公約」だった。

 女性議員へのリップサービスも忘れない。討論会に先立つ女性地方議員との懇談会では、小宮山洋子、岡崎トミ子ら同党の女性国会議員を前に、「閣僚の半分以上が女性という国が北欧などにはあり、豪州は女性首相だ。日本でもそういう形も含めて女性の政治参加のため頑張りたい」
(引用終了)

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新生自民党は小沢と手を組めるか

2010-09-10 05:15:55 | 世の中の動き
榎本武揚(蝦夷共和国総裁1868-1869) 出展:Wikipedia


 参議院議員選挙以降、すっかり目立たなくなった谷垣総裁率いる自民党が、来年春の統一地方選挙に向けて、新執行部を立ち上げた。
 このニュースも、民主党党首選挙のなかで、小さな扱いになっている。

 民主党党首選挙が、明治維新でいう西南戦争というのなら、自民党は函館の五稜郭に本拠地を移した蝦夷共和国といった感じである。
西南戦争に全くといって関わっていないし、世間からも注目されていない。

選挙に敗れた小沢一郎が、民主党を出て、政界再編成を行うというとき、自民党はどう出るのか?
細川内閣を倒すために、社会党の村山党首を総理大臣にして連立内閣を組むようなことを再びするのだろうか?
権力闘争には、主導権を握った方が勝利するが、小沢一郎も、谷垣総裁も、時流に流されているような印象である。

未曾有の経済危機がまもなくやってくるので、民主党は早急に挙党一致体制を確立し、政治的空白が避けないといけないが、どうにも選挙結果がどうあれ、民主党分裂を含んだ政治の混乱がまだまだ続きそうである。

2010/09/10 橘みゆき 拝



(引用開始)
<自民党>新執行部が誕生 党三役、全員50代に若返り
2010年9月9日(木)21時33分配信 毎日新聞

 自民党は9日、臨時総務会を開き、副総裁に大島理森前幹事長(64)、幹事長に石原伸晃元国土交通相(53)、総務会長に小池百合子元防衛相(58)を充て、石破茂政調会長(53)を再任する新たな執行部人事を了承した。
国対委員長には逢沢一郎元衆院議院運営委員長(56)が就任した。党三役は全員50代で、女性の起用は小池氏が初めて。

来年4月の統一地方選や次期衆院選をにらみ、知名度や発信力を重視した布陣になった。

 谷垣禎一総裁(65)は記者会見で民主党政権への対応について「戦うべきところは戦うが、国民生活のために協力すべきところは協力する」と述べ、衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」には是々非々の姿勢で臨む考えを表明。「このメンバーで必ず(次期)衆院選に勝利する」と強調し、政権奪還を目指す考えを示した。

 三役に就任した石原、石破、小池3氏は08年総裁選にそろって立候補し、参院選では選対本部長代理として全国を遊説した「表看板」。谷垣氏は会見で「次世代のリーダーに三役に入ってもらった」と強調した。

 ただ、党内には「若返ればいいというわけではない。難局を乗り切るには経験や知恵も必要だ」(幹部)との声もある。

 谷垣氏は、大島氏に引き続き選挙を指揮させることで石原氏らの実務経験不足を補う体制を整えた。

 石原氏は会見で民主党代表選について「(菅直人首相と小沢一郎前幹事長の)どちらが勝つか分からないので、両方を見据えてやっていきたい」と無難な答えにとどめた。【中田卓二】

【副総裁】  大島理森氏(おおしま・ただもり)農相、党幹事長。慶大卒。衆院青森3区。当選9回。64歳。
【幹事長】  石原伸晃氏(いしはら・のぶてる)行革担当相、党政調会長。慶大卒。衆院東京8区。当選7回。53歳。
【政調会長】 石破茂氏(いしば・しげる)防衛相、農相。慶大卒。衆院鳥取1区。当選8回。53歳。
【総務会長】 小池百合子氏(こいけ・ゆりこ)環境相、防衛相。カイロ大卒。衆院比例東京。当選6回。58歳。
(引用終了)

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小沢も菅も勝利宣言

2010-09-09 05:43:21 | 世の中の動き

青木ヶ原樹海からのメッセージ:祝ってやる!


民主党党首選挙が佳境となっている現在、これはやっていはいけないということを菅直人が言った。
自分が勝ったら小沢一郎を要職に起用すると言ってしまったのだ。
この台詞は、投票が終わって、ノーサイドとなった時にいうべきである。
血で血で洗っている今、こんなことを言うと、相手の逆鱗にふれ、戦況を逆転されてしまうおそれがある。

売り言葉に買い言葉で、小沢一郎も、自分が首相になったら、鳩山が言った「トロイカ+1」をする考えを示した。
この期に及んで、選挙前の挙党一致体制を作ることは不可能である。
覆水盆に帰らずというではないか。


勝者が敗者を徹底的に弾圧する権力闘争は、「勝利か、死か」である。

そろそろ、お互いの陣営で集会を開き、参加するかしないかで、どっちにつくか旗色を明確にせよと迫るだろう。
中間派議員は、せいぜい自分の票を有効に活用することだ。
運が良ければ、時代を変えたキーパーソンとして、歴史に名が残るだろう。

2010/09/09 橘みゆき 拝



(引用開始)
小沢氏「首相になれば、菅・鳩山氏を閣内起用」
2010年9月9日(木)3時5分配信 読売新聞

 民主党代表選に出馬した小沢一郎前幹事長は8日、国会内で読売新聞のインタビューに応じ、自らが代表(首相)に選出された場合、菅首相と鳩山前首相を入閣させるほか、輿石東参院議員会長も党の要職などで起用し、挙党態勢を目指す考えを表明した。

 小沢氏は、「菅氏にも鳩山氏にも閣内の大事な立場で協力してほしい。輿石氏は参院を代表するから、党なり、政府なりで協力してもらいたい」と述べ、自身に菅、鳩山、輿石の3氏を加えた「トロイカ+1」体制を重視する意向を示した。

 「ねじれ国会」への対応については、与党の国民新党だけでなく、野党の自民、公明、社民各党にも党首会談を呼びかける方針を示し、「筋道の通った話ならば、自民、公明両党とも話し合って合意を得る自信はある」と強調した。
(引用終了)


(引用開始)
小沢氏の要職起用、菅首相が含み
2010年9月7日(火)1時32分配信 読売新聞

 菅首相は6日、日本テレビの番組収録で、民主党代表選で再選された場合の小沢一郎前幹事長の処遇について「特に選挙の指導が非常に的確だ。得意な分野で活躍していただけたらありがたい」と述べ、選挙対策などを担当する要職で起用することに含みを残した。

 ただ、菅氏はこの後、周辺に「挙党態勢を築くという一般論であり、具体的な人事について語ったつもりはない」と釈明した。

 一方、小沢氏は同日のTBS番組で「もし私がそういう立場になれば、鳩山前首相も菅さんも、みんなして協力した態勢を作らなければならない」と語った。
(引用終了)

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小沢ガールズvs蓮舫行政刷新相

2010-09-08 04:44:44 | 世の中の動き
テルミドールの聖母:テレーズ・カバリュス(タレラン夫人)


テルミドールのクーデーターは、首謀者タリアンの愛人、テレーズがラ・フォルス監獄に入れられ、タリアンに早く何とか出所させてもらうように矢のような催促して、1794年7月25日の最後の手紙で、歯車が動き出した。

「今、検察の人が帰りました。明日、革命裁判所に出頭するようにとのことです。つまり断頭台に登りなさい、と言うことです。昨夜、私はロベスピエールがいなくなり監獄の扉が開かれた夢を見ましたが、どうやら現実とは違うようです」

この手紙を受け取ったタリアンは、バラスやデルボアに誘われていたクーデターの敢行を決意した。

7月27日、クーデターの成功を信じていなかったタリアンは自殺するつもりで国民公会に向かうが、ご存知の通り、「テルミドールの反動」は行われ、ロベスピエールらは処刑された。人々はテレーズを「テルミドールの聖母」と呼び、これが彼女の一生の称号となった。


歴史が大きく動くところには、女が大きく関与する。

民主党党首選挙は、党員・サポーター票と地方議員票については、菅直人支持票が小沢一郎支持票を上回る情勢である。
そうなると小沢一郎が勝利するには、投票総数の2/3を占める国会議員票で、大差をつけなくてはならない。
そうなると、両陣営共に、中立派の国会議員を自分達の陣営に引き込むのに全力を注ぐことになる。
その中で、女性の活躍がカギを握ることとなるだろう。
『小沢ガールズ』と、菅夫人(=ファーストレディ)+ 蓮舫行政刷新相 による熾烈な争いが行われているのだ。

9月9日発売予定の『週刊文春』の中刷りに、蓮舫行政刷新相 が怒った! 「小沢に宣戦布告」
小沢支持の議員に私とのポスターは使わせない。小沢さんが党を割るなら割ればいい!
といった情報戦もやっている。

これは、先日のウォンバットさんのコラム、
蓮舫はどう動く?(2010/09/06 団塊ジュニアの周回遅れ'70s/'80s開拓録)
につながる動きなのかもしれない。

勝った陣営は、自己の正当化を高らかに宣言し、「勝てば官軍、負ければ賊軍」のごとく、敗北した陣営を容赦なく弾圧する。
それが、フランス革命の歴史から得られる教訓である。

歴史は全く同じように動かないが、だいたい同じような形となるため、未来を知りたければ、歴史を学べというのは、古今東西の教えである。
表面的なことしか歴史を追えない受験勉強バカや、歴史を無視するのは、愚かである。

2010/09/07 橘みゆき 拝


【小沢ガールズ】(Wikipedia)

第45回衆議院議員選挙において、小沢は全国各地の自民党大物議員の地盤に女性候補を多数擁立し、また政権交代の象徴区として必勝を期すために私設秘書の派遣や選挙支援に力を注いだため、それらの選挙区は公示前から全国的な注目を浴びることとなった。(略)

「小沢ガールズ」について明確な定義はないものの、「小沢ガールズ」とされた当選者は、新人当選者の三宅雪子、福田衣里子、江端貴子、中林美恵子、岡本英子、山尾志桜里、永江孝子等や、元々小沢グループとして前議員であった青木愛や太田和美等であった。

田中美絵子については、「小沢ガールズ」と呼ばれているが、自身は河村たかしの秘書出身であることから、「私は永田町で佐藤夕子と共に河村シスターズと言われている」と答えている。


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小沢を支持するか否か。それが問題だ

2010-09-07 04:44:44 | 世の中の動き
西南戦争で西郷軍に投降を促す官軍のビラ
西南戦争で西郷軍に投降を促す官軍のビラ 出展:Wikipedia



生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。
シェイクスピア 「ハムレット」より


昨日、旧民社党系グループが菅か小沢のどちらを支持するのかは、国会議員については先送りにし、党員・サポーターについては自主投票を決めた。
選挙が互角となっている現状、どっちの陣営についたらよいのか、ギリギリまで中間派ということでアピールしたいようだ。

菅総理側は、9日に「新成長戦略実現推進会議」を開くことを公表し、旧民社党グループが要求した『早急に景気回復してくれ』という約束を守ったので、菅支持になりそうな情勢である。

党員・サポーター票は、9月11日に党本部に到着したものが有効となるため、世論とか、マスコミといった『空中戦』の要素が減り、1人でも多くの国会議員の支持を得るための『ローラー作戦』(地上戦)に移行していく。
中間派の人は悩むだろう。地元の意向を聞くか、自分の意思を貫くかで。
これは、国会議員に当選したことに伴う責任だから、存分に考えて、いずれかを決定すればいい。
リーダーは責任から逃れてはいけない。
決定を回避して、白票を入れたり棄権したら、それこそ、選挙後に四面楚歌となる。
権力闘争の中にいると、二者択一に迫られる場面が何度も出てくる。

奇麗ごとや理想論が通用する世界ではない。
正しいから勝てるのではなく、勝った陣営が自分達を正当化できるのだ。
だから、選挙中に、後援会の会長や、暴力団の組長、秘書達が、病死したり事故死したり、自殺したりするのは、偶然なんだ。(w

┌─────┐
│偶 然 だ ぞ.│
└∩───∩┘
  ヽ(`・ω・´)ノ

2010/09/07 橘みゆき 拝


※ このコラムで参考となる記事 ※


(引用開始)
成長戦略会議、財界3首脳が参加し9日初会合
2010年9月6日(月)20時4分配信 産経新聞

 政府が追加経済対策の基本方針に明記した「新成長戦略実現推進会議」の概要が6日、明らかになった。議長を務める菅直人首相や閣僚のほか、白川方明日銀総裁、日本経団連の米倉弘昌会長ら財界3首脳も参加し、9日に初会合を開く。政府が6月にまとめた「新成長戦略」の前倒し実施について議論する。

 副議長は仙谷由人官房長官が務め、直嶋正行経済産業相、荒井聡国家戦略・経済財政担当相も加わる。また、経済3団体(日本経団連、日本商工会議所、経済同友会)のトップや連合の古賀伸明会長らも参加する。会議では新成長戦略の柱となっている法人税率の引き下げや、アジアの需要取り込み策などを検討する方針だ。
(引用終了)

(引用開始)
<山口組最高顧問>81歳組長が病死
2010年9月7日(火)0時21分配信 毎日新聞

 指定暴力団山口組最高顧問で吉川組の野上哲男組長(81)が病死したことが6日、関係者への取材でわかった。葬儀は今週中に神戸市内で営まれる予定。直系組長らが多数集まるとみられ、兵庫県警は警戒を強めている。

 野上組長は77年、大阪に本拠を置く吉川組の組長になり、07年、山口組最高顧問に就任。97年8月、当時の山口組若頭だった宅見勝・宅見組組長(当時61歳)が神戸市中央区のホテルで射殺された際、宅見組長や岸本才三総本部長(当時)と一緒にいた。
(引用終了)

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小沢一郎は死兆星が見えたのか?

2010-09-06 03:33:33 | 世の中の動き
民主党党首選挙の様子を見ていると、昨年の衆議院議員選挙のときに見た光景とダブってみえてきた。ネットで人気だった麻生総理(当時)は、選挙でどうでした?
小沢氏が麻生元総理と同じ結果(誰も予想しないほどの記録的大敗)になるのではないだろうか?

なぜ、そういえる? それは、街頭演説での小沢一郎の顔が、どんどん負け顔になっているからである。
合同街頭演説で、演説する小沢一郎前幹事長=5日午後3時31分、大阪市北区のヨドバシカメラマルチメディア梅田前(沢野貴信撮影)(写真:産経新聞)

街頭演説会とネットでは小沢一郎の人気が高いのだが、それ以外のマスコミ(TVや新聞)は菅直人の支持が高い。
地方議員や地元の支援者は、『小沢では来年春の統一地方選挙には勝てない』という認識の広がりにより、消極的理由で菅直人支持となっているようだ。

選挙戦が進むにつれ、小沢陣営がどんどん敗北を重ねている。
小沢機甲師団が優秀な戦車部隊であっても、制空権なき戦いでは、一方的に敗北するだけだ。
そろそろ選挙後を見据え、『勝ち馬につけ』といった裏切りが裏切りを呼び、どんどん支持がなくなっていく局面になりそうだ。

2010/09/06 橘みゆき 拝


政界の動向を知りたいのなら、世界初の左翼政権であるフランス革命政府が、どんなことをしたのか、歴史から教訓を見出すのが、よいだろう。
お勧めサイトは、フランス革命大解剖 である。

※ このコラムで参考となる記事 ※

(引用開始)
民主代表には…菅氏66%、小沢氏18%
2010年9月5日(日)22時14分配信 読売新聞

 読売新聞社が3~5日に実施した全国世論調査(電話方式)で、民主党代表選(14日投開票)について聞いたところ、次の代表に菅首相がふさわしいと思う人は66%、小沢一郎前幹事長は18%だった。

 告示直前の前回調査(8月28~29日実施)は「菅氏67%―小沢氏14%」で、世論の支持では依然として菅氏が小沢氏を大きく上回っている。民主支持層に限ってみると、菅氏74%(前回77%)、小沢氏20%(同17%)だった。

 争点となっている昨年衆院選の政権公約(マニフェスト)の取り扱いに関しては、状況に応じた修正を主張する菅氏への支持は71%で、マニフェスト通りの政策実現を目指す小沢氏支持は17%にとどまった。
(引用終了)

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裏切られた小沢一郎(外国編)

2010-09-06 03:30:00 | 世の中の動き



昨日のコラム『裏切られた小沢一郎』は、国内編だったが、本コラムは海外編である。


 自民党がダメ、民主党もダメとなると、日本の政治が混乱する。
 日本人にとっては厳しいことでも、外国にとっては、メシウマ状態だ。
 日本を巡る諸外国の利権争いの中で、北朝鮮、南朝鮮、支那については、『はしごを外された小沢氏』(2010/08/27)、『小沢氏敗北が濃厚になる』(2010/08/29)で述べたところだ。

外国の動きを整理すると、こんな感じだ

<動けない:中立>
 アメリカ:中東戦争敗北の後処理のため、極東戦争まで手が回らない。
 イギリス:小沢支持したくても自国が破産寸前のため、資金が出せない。

<菅支持>
 支那 :菅直人の方が小沢一郎よりも御しやすい ⇒菅支持

<小沢支持:裏切る可能性大>
 南朝鮮:小沢支持を継続中だが、勝ち馬にのる主義のため、要注意

<小沢支持から菅支持に転向した>
 ロシア:エージェント鳩山を使い、小沢を選挙に引きずり出した時点で、民主党の
     内部分裂を含んだ混乱状態を生み出した。
 北朝鮮:朝鮮学校無償化の約束をとりつけた ⇒小沢支持から菅支持に転向

<菅不支持=小沢指示>
 沖縄 :普天間問題でグチャグチャにされた ⇒ 小沢支持
    (外国ではないが内地の動きと違うため、あえて外国の一員とした)


極東周辺国で上記のリストに入っていない国が1つあるのが判った人は、冴えている。
そう、台湾の事情がないのである。
それは、わたし自身、台湾について詳しくないから、書くのを控えたためである。
そういう場合は、台湾について、詳しい方のコラムを紹介するのがよいだろう。

蓮舫はどう動く? (2010/09/06:団塊ジュニアの周回遅れ'70s/'80s開拓録)

ウォンバットさんの指摘では、民主党党首選挙の争点は、「沖縄の基地問題」としている。

(引用開始)
何とか米軍に現状維持のままいてもらおうとする現政権に対し、小沢は沖縄からの米軍撤退を示唆している。これこそ、今回の民主党代表選の一番の争点ではなかろうか。
(引用終了)


台湾は、沖縄と異なり、米軍が沖縄に引き続き駐留し、いざというとき助けにきてもらえる現状維持を望むだろう。というわけで、台湾は菅支持である。


天下分け目の関ヶ原の戦いが1日で西軍が敗れたのは、2つの要因だった。

(1) 内応済みの吉川広家が動かなかったため、毛利秀元・長宗我部盛親・長束正家・安国寺恵瓊らが参戦できなかったこと。
(2) 小早川秀秋の裏切りに加え、小早川秀秋が裏切った場合に備えて配置された、松尾山のふもとにいた4人の武将(脇坂安治、小川祐忠、赤座直保、朽木元綱ら)も裏切ったこと。

この歴史からの教訓を参考に、今回の選挙を巡る外国の事情をあてはめると

小沢一郎を助けない外国
 吉川広家 ⇒ イギリス、 毛利秀元 ⇒ アメリカ、欧州

小沢一郎を裏切った外国
 小早川秀秋 ⇒ ロシア&鳩山
 脇坂安治、小川祐忠、赤座直保、朽木元綱 ⇒ 南朝鮮、北朝鮮、台湾、支那

という構図となる。

ひこにゃん戦場に立つ


小沢一郎は、民主党党首選挙に出馬表明をした時点で、敗北が決まっていたのだ。
小沢が選挙に負けて、政治的に死んだ方が、日本にとって、世界にとって、新しい時代を作るのに都合がよいからである。
永田町だけで権力闘争している連中にとっては気の毒な話だが、そういうことだ。
これが世界の事情である。

小沢支持を続けているブログ運営者のみなさん、納得していただけたかな?(ニヤリ

2010/09/06 橘みゆき 拝


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裏切られた小沢一郎

2010-09-05 05:05:55 | 世の中の動き
テルミドールのクーデーターで撃たれたロベスピエール


民主党党首選挙は、今日明日が山場である。分水嶺といってもよい。

選挙や権力闘争で敗北する陣営は、やることが裏目裏目になってしまい、全く支持が集まらないという状況になるケースが多い。

小沢陣営は、従来の選挙戦術である国会議員を囲い込むため、「大ローラー作戦」を展開している。
国会議員全員を訪問し、支持の依頼をしているのだ。
だが、この方法は今までは有効だったが、「キモい。おっさん、近寄らないで!」と、恐怖にかられた新人議員が逃げ、逆に菅支持に回るきっかけとなっている。

フランス革命の中、テルミドールのクーデーター(1794年07月27日)で失脚したロベスピエールも、恐怖によるリーダーシップで締め付けすぎたため、いつ捕まってギロチンの露になりそうな議員たちが集まり、談合し、恐怖政治を終わらせることに成功したのだ。

一方、菅陣営は党執行部による「永田町の外での囲い込み」を展開し、地方議員と党員・サポーター票を増やそうとしている。
こちらは、ローラー作戦もしているが、世論の風がどっちに吹いているかで大きく変わる。機密費を使ってでも、マスコミを味方につける、「情報戦」が中心だ。

国会議員票(412人×2p=824p)をめぐって、菅直人陣営、小沢一郎陣営双方による、態度未決定の議員への働きかけを強めているほか、相手方を支持する議員の切り崩しを進めている。
公職選挙法の範囲外で行われる選挙なので、買収、脅迫、強要、空約束、なんでもありである。
毎日新聞の調査結果が9月3日の新聞に掲載されているが、それによると、小沢一郎前幹事長が180人超、菅直人首相が160人超の支持を得ているそうだ。
もっと小沢氏の支持が多いと思っていただけに、菅直人陣営は善戦していると言っていいだろう。

国会議員票のうち、態度を保留している集団で、最も大きいのが旧民社党グループ(35人=70p)である。
民社党の支持母体は連合であり、党員・サポーター票に与える影響も無視できない。


ここのリーダーである田中慶秋氏(衆院:神奈川5区)は、当初、独自候補を立てる予定だったが、菅総理と首相官邸で会談した際、「早期の景気対策実施」の約束をとりつけ、独自候補を断念した。
また、旧民社党系グループの有力者の1人である直嶋経済産業大臣が、菅直人の支持を表明している。
グループ全体の意思決定は、週明けになるとはいえ、菅直人支持でまとまりそうである。


旧民社党グループが、小沢と菅どちらを支持するのかによって、勢力バランスは大きく変わる。
関ヶ原の戦いで、小早川秀秋の軍勢が一斉に松尾山から動いたのと同じインパクトを民主党選挙に与えるだろう。
小沢支持を表明した議員も、小沢不利とみると、いとも簡単に裏切るだろう。
そうしないと、敗北した一味とみなされ、弾圧されるからだ。

2010/09/05 橘みゆき 拝


政界の動向を知りたいのなら、世界初の左翼政権であるフランス革命政府が、どんなことをしたのか、歴史から教訓を見出すのが、よいだろう。
お勧めサイトは、フランス革命大解剖 である。

※ このコラムで参考となる記事 ※

(引用開始)
競る国会議員票、党員・サポーターは菅氏先行
2010年9月4日(土)3時6分配信 読売新聞

読売新聞社は3日、民主党代表選(14日投開票)の序盤情勢を調査した。

 再選を目指す菅首相と小沢一郎前幹事長がそれぞれ党所属国会議員160人程度の支持を固め、激しく競り合っている。態度を明らかにしていない国会議員約90人の動向が今後の焦点となる。
地方議員票と党員・サポーター票では現時点で菅氏が先行している。

ただ、投開票まで10日以上あり、論戦の行方しだいで情勢は変動する可能性がある。

 調査は、民主党の国会議員への取材、都道府県連幹部や地方議員、党員・サポーターへの聞き取りなどで実施した。

 代表選で投票権を持つ国会議員は412人。このうち約半数を占める衆参両院の当選1回議員から、両氏はともに70~80人程度の支持を得て拮抗(きっこう)している。

 菅氏は、自ら率いる菅グループのほか、前原、野田両グループの支持をほぼ固めた。閣僚、副大臣、政務官の「政務三役」でも約7割の支持を獲得した。

 小沢氏は、衆院の比例選出議員の支持で菅氏を上回っている。2009年衆院選で、候補擁立など陣頭指揮をとったことが影響しているとみられる。

 党内最大勢力である小沢グループの支持も、7割強を固めた。ただ、同グループの約2割は態度を明確にしておらず、「菅氏を支持する」とした議員も8人いた。

 一方、党内では、鳩山グループの4割、旧民社党系グループの5割、旧社会党系グループの3割弱が態度を明らかにしていない。

 菅、小沢両陣営は態度未決定の議員への働きかけを強めているほか、相手方を支持する議員の切り崩しを進めている。

 地方議員票と党員・サポーター票では、菅氏が世論の高い支持を追い風に、6割~7割を獲得する勢いを示している。

 小沢氏は地元の岩手県のほか、米軍普天間飛行場移設問題で菅政権への不満を強める沖縄県などで、地方議員や党員らの一定の支持を獲得する見通しだ。

 代表選は、国会議員、地方議員、党員・サポーターの投票結果をポイントに換算し、総計1224ポイントの過半数を獲得した候補が当選する。このうち国会議員票は計824ポイントで全体の約7割を占める。
(引用終了)

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小沢一郎では地方統一選挙で勝てない

2010-09-04 09:08:30 | 世の中の動き
「小沢党首では統一地方選を戦えない」
そう判断している地方議員は、素直に行動すればよい。
地方議員票100pは、衆議院議員の新人議員(小沢チルドレン達)150人(300p)についで、大きな票田である。
地方議員が、どちらを支持するのかによって、選挙の結果は大きく変わる。


民主党党首選挙における地方議員票は100p。2382人の得票をドント配分である。
小沢前幹事長に投票する地方議員は、地元の岩手県と普天間問題でグチャグチャにされた沖縄県の議員くらいなものだ。
地方議員票は、菅の地すべり的勝利となるだろう。

47都道府県で小沢支持が2県(4p)、菅支持が45都道府県(96p)を制することさえ現実にありえる。

民主党党首選挙に関連して、世論調査の結果がいくつか出てきた。
小沢前幹事長有利とするところが多いようだ。

この世論をもっとも気にしているのが、来年春に統一地方選挙を迎える地方議員である。
小沢党首で選挙をするのと、菅党首で選挙をするのと、どちらが自分が当選しやすいか。
それのみを考えれば、小沢前幹事長を支持するより、まだ菅総理大臣を支持するほうがマシだというのが地方議員の本音だ。

2010/09/04 橘みゆき 拝


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※ このコラムで参考となる記事 ※

(引用開始)
「僕には夢がある」 小沢氏のキャッチフレーズ
2010年 9月2日(木)23時8分配信 産経新聞

 民主党代表選に立候補した小沢一郎前幹事長のキャッチフレーズが2日、「僕には夢がある。国民の生活が第一。」に決まった。これを記載したチラシを10万枚作成し、3日以降、希望する党員・サポーターに配布する。一方、菅直人首相のキャッチフレーズは「元気な日本の復活を目指して」に決まった。

(引用終了)

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新人議員が党首選挙の結果を変えられる

2010-09-03 06:53:21 | 世の中の動き
秋月のTV会議にて、こんな話をした。
民主党党首選挙で小沢前幹事長が確実に勝利できた方法である。
もうこの方法は使えないので、ネットで公開してもいいだろう。

それは、民主党党首選挙に菅総理大臣と小沢前幹事長のほかに、そこそこ票がとれる候補をもう1人ないし2人立候補させて、党首選挙で過半数を取る候補が不在に持ち込んで、上位2人による決選投票をすることである。

トップがとれなくても、2位3位連合による逆転が可能だし、自民党総裁選挙でも、そんなことをしたケースもあった。
また、決戦投票は国会議員だけで行なわれるから、小沢前幹事長が有利だし、民主党の新人議員は自分の生き残りのことだけを考え、とにかく勝ち馬に乗る。
『小沢有利』という空気を作ってしまえば、小沢前幹事長が圧勝するわけだ。

だが、皆さんも承知のように、党首選挙は2人しか立候補しませんでした。
だから、この方法は、もう使えないのです。

民主党党首選挙は、国会議員票(824p=412人×2p)、地方議員票(100p:2382人の得票をドント配分)、党員・サポーター票(300p:衆院小選挙区単位に1p)の 1224p であるため、過半数を取るには、613p必要である。

民主党の国会議員のうち、去年の衆議院議員選挙で当選した新人議員(小沢チルドレン達)は、小沢票としてカウントされていますが、本当にそうなるのだろうか?
政治に詳しい人ほど、いままでの小沢氏の勢いから、離反議員は少ないと判断している。
だが、地元選挙区の有力者がことごとく反小沢でまとまっている状況で、自分だけ小沢を支持ということができるのか?
いや、それは無理である。

来年春に統一地方選挙があるが、小沢党首で勝てるのか? 菅総理の方が勝てるのか?
たとえ負けても、どっちが党首なら地元選挙区に言い訳ができるのか?
自分の身が安泰か、否か。 世論の風向きはどうか? 支持者はどうか? そんな風を読むのだけは才能があって、政治家になっているのだから、自分の主義で決めることは不可能なのが、新人議員である。

歴史の転換点となる戦い、『関が原の戦い』が典型的だが、東軍西軍の陰謀や謀略、損得を越える感情や、どっちにつけば生き残れるかの切迫感がうごめいていた。もはや仲間は仲間ではなく、誰も信用できなかった。
吉川広家の内通で、毛利秀元・長宗我部盛親・長束正家・安国寺恵瓊が参戦できなかった。
最終的に小早川秀秋による裏切りと、それまで傍観していた脇坂安治、小川祐忠、赤座直保、朽木元綱が寝返って、大谷吉継の部隊を壊滅させ、関が原の戦いの勝敗は決した。

天下分け目の戦いとなった『関が原の戦い』の結果を左右したのは、徳川家康でも石田光成でもなく、若い世代であったのだ。
その意味で、昨年の衆議院議員選挙で初当選した議員が、どちらを支持するかによって、菅総理大臣が勝利するか、小沢前幹事長が勝利するか、大きく変わってくる。
気の毒といえば、気の毒だが、新人議員だろうが、有力議員だろうが、1人2pの票を持っている。そのために発生する責任から逃げてはいけない。
どのような結果になっても、責任から逃げないのがリーダーなのだ。


2010/09/03 橘みゆき 拝



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主導権を握った方が勝つ

2010-09-01 06:22:00 | 世の中の動き
巨大ブーメラン準備完了

【国会】強行採決乱用禁止 ふつーに考えてみよう 2009年11月02日のコラムに使用されていたイラストです。

今日(9月1日)から、民主党党首選挙が開始します。
菅総理大臣と小沢前幹事長が選挙でガチンコ対決した場合、どちらが勝っても負けても、民主党が分裂する事態となる。
選挙後、徹底的に粛清が行なわれ、政治的生命が断たれるからだ。
それが左翼における内ゲバや権力闘争である。

よく、選挙をしている最中に、「正義は我らにあり」といって敗北する連中がいますが、それは違うんだ。
選挙に勝った陣営が、「正義が我らにあり」と主張する権利を得るのだ。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」というのが、選挙をはじめとする権力闘争の特徴である。

権力闘争においては、主導権を握った陣営が勝利する。

最年少で自民党幹事長に就任した小沢前幹事長は、常に主導権を握っていたが、今回はどうも違うようだ。

小沢前幹事長は、菅総理大臣と対決を回避するための条件として、参議院議員選挙敗北の責任者である仙石幹事長の辞任を要求してきたが、最終的に仙石幹事長のクビは取れず、昨日行なわれた会談も決別となった。
菅総理大臣が妥協しなかったため、小沢前幹事長は選挙に出ないことで手打ちをするはずが、選挙に出る羽目に追いやられた。
この一点をみても、小沢陣営に主導権があるとは言いがたい。

菅総理は、権力闘争などの短期決戦に強い勝負師であるので、選挙に勝つ。
選挙に勝つために、手段を選ばないからだ。
選挙後にどうなろうが、まずは選挙に勝つことだ。
長年のライバルを一掃することができるか、否か。ガチンコ勝負である。


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2010/09/01 橘みゆき 拝



※ このコラムで参照した記事 ※

(引用開始)
会談物別れ…小沢氏が代表選出馬を改めて表明
2010年8月31日17時58分配信 読売新聞

 民主党の小沢一郎前幹事長は31日夕、党本部で記者会見し、代表選(9月1日告示、14日投開票)について、「大勢の皆さんにご推挙いただき、出馬する決意をした」と考えを改めて表明した。
 記者会見に先立ち、小沢氏と菅首相は対決回避に向け、党本部で会談したが物別れに終わった。

(引用終了)

(引用開始)
「密室」「小鳩復権」批判、調整失敗の一因に
2010年8月31日22時5分配信 読売新聞

 民主党代表選を巡る菅首相と小沢一郎前幹事長の調整の失敗には、「密室談合」や「小鳩(小沢氏と鳩山前首相)復権」を批判する党内世論の急速な高まりも影響した。

 「党の路線や理念を訴える最大のチャンスだ。談合、密室で決まっている印象を与えてはならない」

 原口総務相は31日の記者会見で、話し合いによる代表選回避をけん制した。

 党内には、小沢氏による旧新進党の解党を経験したベテラン議員を中心に「密室批判を恐れず候補を一本化すべきだ」との意見も根強かった。
ただ、鳩山氏や輿石東参院議員会長らが調整の前面に出ることには、若手議員らの不満が一挙に高まった。

野党当時の2000年には、小渕首相(当時)が病に倒れた後、自民党の一部幹部によって森内閣発足への流れが作られたとして、「不透明な密室劇」と批判したこともある。
このため、「代表選を回避すれば同様の批判を免れない」との懸念もあった。

(引用終了)

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