リーダーは、世の中の変化を先取りして、自分達のチームが変化するまでの時間を稼がなければいけません。そのためには時局を読む力が必要です。今後、世の中が食糧不足、水不足、エネルギーの高騰が進む一方、コストインフレが進み、国民生活レベルを維持するのが困難になっていきます。凡庸なリーダーは、今は大丈夫だ、そのうちよくなるなど、自分自身信じていない希望を言うだけです。実力のあるリーダーは、苦しい事情をありのまま公表し、苦しい中がんばっていこうとか、いまのままでは大波を乗り越えられないから変化を先取りしていこう、というふうに問題点を共有し、将来の行き先を示し、最終的にどこにいくのかを示します。
【サ ンティアゴ・デクーバ(キューバ)=小寺以作】 キューバのラウル・カストロ国家評議会議長(77)は、革命記念日にあたる26日、同国東部サンティア ゴ・デクーバで演説した。 同議長は、「我々は世界的危機の中で生きていると肝に銘じなくてはならない」と指摘、食料不足や石油価格の高騰による耐乏生活 を覚悟し、準備するよう国民に呼びかけた。 ラウル氏は、革命の火ぶたを切ったモンカダ兵営襲撃の跡地で約1万人の聴衆を前に、同記念日の演説を初めて議 長として行った。ラウル議長は、「革命は、世界危機の影響を最小限にとどめるために続けられる。だが、危機に十分に対応するには、窮状について説明しなくてはならない」と語りかけ、慢性的な物不足にあえぐ国民に理解を求めた。 40年間以上、経済封鎖を続ける米国については、「大統領選の結果にかかわらず、国防を重視し続ける」とし、歴代米政権の中ではキューバに宥和(ゆうわ) 的だった民主党の候補が当選しても、警戒を緩めない考えを明らかにした。 兄のフィデル・カストロ前議長(81)は革命記念日に、草稿を用意せず数時間も 熱弁を振るったことで知られたが、ラウル議長は草稿を見ながらの演説で48分間。前議長の過去の発言を何度も引用し、そのカリスマ性を利用しながら改革を 続ける姿勢を改めて示した。
キューバのリーダーは、先日、カストロ前議長が引退し、弟のラウル・カストロ議長が就任しましたが。「我々は世界的危機の中で生きていると肝に銘じなくてはならない」とか、「革命は、世界危機の影響を最小限にとどめるために続けられる。だが、危機に十分に対応するには、窮状について説明しなくてはならない」と語っています。世界規模の大恐慌が進む中、キューバは他の国よりもマシですが、大変なことになると国民に訴えているのです。日本やアメリカのリーダーは、何を言っているでしょうか?
橘みゆき 拝 2008/07/29