民主党党首選挙において、小沢一郎は、党員・サポーター票、地方議員票、そして有利とみられていた国会議員票すべてについて、菅直人の得票を上回ることができなかった。
この事実は、選挙に強いという今までの実績を吹き飛ばした。
たとえ1票差で負けても、選挙で負けたらただの人である。
与党の党首選挙でガチンコ勝負に負けた陣営は、みじめである。
僅差で負けようが、結果が全てである。0か1である。
選挙が終わり、第二次菅内閣が発足したが、党や内閣の人事で、小沢グループのメンバーは1人もいなかった。
ガチンコ勝負後の定石どおり、小沢グループは冷遇されることとなった。
また、党執行部から、溺れた犬を叩けといわんばかりの仕打ちを小沢グループは受ける。
菅直人が、党内をまとめるため、選挙で負けた小沢グループを徹底的に叩き、再び復活しないようにするからである。
それにより、小沢一郎の影響力が急速に衰えていく。
小沢一郎にとって、まさに泣きっ面に蜂であるが、これば諸刃の剣である。
共通の敵(小沢一郎)が弱体化すると、勝者の菅と仙石が対立し、再び熾烈な権力闘争が始まる。
その時期に、日本がたいへんきびしい状況になっていても、苦しむ国民をそっちのけで、権力闘争をするのが目に見えるようだ。
菅直人政権は来月から始まる『2010年10月の大暴落』に適切に対処できず、年内に行き詰るか、来年度の予算を通せなくなり、来年3月末に、内閣不信任決議案をたたきつけられるだろう。
春には統一地方選挙もある。
党執行部が内ゲバをしているときに、主導権を握れるか否か。
そのあたりが小沢一郎の残党の命運を分ける。
小沢一郎を支持した国会議員200人のうち、だいぶ数が減らしているだろう。
カネがないからである。残ったメンバーは少数ながらも精鋭である。
石油不足で連合艦隊を動かせなくなるようなものだ。
小沢一郎の残党が行動できるのは、それほど長い時間がない。
時期を待つべきか、早い時期に行動を起こすか。。。
菅総理を内閣総辞職に追い込んだり、仙石幹事長を菅直人と組んで失脚させたり、いくつかやり方はあるにせよ、味方のダメージを減らすために、各個撃破に徹した方がいいだろう。
2010/09/18 橘みゆき 拝
(引用開始)
陸山会事件、小沢氏きょうにも再聴取(引用終了)
2010年9月18日(土)3時3分配信 読売新聞
小沢一郎・元民主党代表(68)の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部による小沢氏への4回目の事情聴取が、18日にも行われることが分かった。
東京第1検察審査会が小沢氏を「不起訴不当」とした議決を受けて特捜部が聴取を要請していたが、新たな供述が得られる可能性は低く、小沢氏は再び不起訴となる見通し。
小沢氏側の弁護士は特捜部に対し、聴取時間を2~3時間にとどめ、内容も第1審査会の審査対象である陸山会の2007年分の政治資金収支報告書への虚偽記入容疑に絞るよう要望した。事情聴取は18日夕から行われる見通しという。
一方、同会の04、05年分の虚偽記入容疑については、東京第5検察審査会が小沢氏を起訴すべきかどうか判断するため第2段階の審査を進めており、10月中にも結論が出される見通し。
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