田中長徳著、ちくま新書刊
本書でライカが写真史に果たした功績の大きさを知りました。またデジカメの特性故の問題、著者のデジカメの活用の仕方が参考になりました。
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韓国映画をリメイクした日本映画です。主要人物にベテランの俳優を配し入魂の演技が見られました。主演の倍賞美津子さんが役になりきり、若返った役の多部未華子さんの熱演、娘役の小林聡美の自然で成り切り演技に感動。主人公の幼なじみ役の志賀廣太郎も良かった。そして、田部さんの歌声でオリジナルの曲に新しい魅力が吹き込まれました。日本に合わせた変更点があるのでしょうが、原作の脚本の優秀さがうかがわれます。笑って泣 . . . 本文を読む
かのよしのり著、光人社刊
アクション小説などで銃が度々登場します。特にスティーヴン・ハンターの作品にはてんこ盛りの感じで登場します。本書の著者は自衛隊で銃器を扱う仕事に就いていたそうで、本書に登場する銃の多くを実際に撃っているようです。ライフル、機関銃、猟銃、空気銃、バズーカなどなど、様々な銃器が登場し、その銃の来歴のあらましが述べられています。また、銃弾や火薬の種類、銃弾の軌道と照準、実際の使用 . . . 本文を読む
2016年にアメリカで公開されたSF映画です。遺伝子と機械の複合による人工生命体を開発するプロジェクトで、成功例とみられていたモーガンと名付けられた少女が、研究所のスタッフに危害を加えたことから、プロジェクトを進めている会社の本部から危機管理のコンサルタントが派遣されますが・・・。
根っからのSF好きの私にはとっては、近頃のSF映画の典型で、SFの要素を持ち込んだサスペンス&スリラー映画という感じ . . . 本文を読む
スティーヴン・ハンター著、扶桑社ミステリー刊
ボブ・リー・スワガー シリーズの最新作です。今回は祖父のチャールズが登場します。父アールとの関係が良くなかった祖父のことをボブはほとんど知りませんが、相続した地所を処分した際に、そこから銃と未使用の千ドル札が発見されたことから物語が始まります。
相変わらず長大な作品で、全体の8割は非常に退屈でした。終盤になってそれまでにしつらえた事柄を解明する運びとな . . . 本文を読む
2016年日本公開のSF映画です。実写とCGが混在した今時の映画にすっかり馴染みましたが、本作はCGの割合が多く、実写部分は人物の語りなどです。押井監督の世界観を表現するには、このような手法が適しているように感じました。デザインとテイストが独特で日本人が世界に流通させる手法としても良いと思います。
本作の終盤で登場する世界の仕組みを観て懐しく感じました。押井さんの経歴を観ると光瀬龍さんの「百億の昼 . . . 本文を読む
芝辻政彦著、鹿島出版会刊
著者は1935年生まれで装飾タイルを製造する会社を設立し、会社の経営が安定してから建築用タイルの変遷史というテーマで勉強を始めたとのことです。父上が所持し著者が受け継いだ古書に中国せん(土偏+「専」の異体字)塔を調査した書籍があり、研究テーマに結び付いたとのことです。「せん」とは「焼成レンガ」だそうで、万里の長城にも使われたきわめて耐久性の高い素材です。仏教に関する建築物 . . . 本文を読む
2015年製作のフランス映画です。緻密な計画を練って武装強盗を働く一味のリーダーヤニスは、不出来な弟の失敗から凶悪な犯罪組織に弱みをつかまれいいなりになり、反撃に出ますが・・・。
そぎ落とした脚本で音楽がほとんどありません。緊迫感のある展開で俳優達の熱演が光ります。アクション映画ですが、登場する人物の生き方が丁寧に描かれています。
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福岡伸一著、文藝春秋刊
週刊文春に連載されたコラムを再構成、再編集しまとめた書籍とのことです。以前読んだ「やわらかな生命」も同じ類の書籍でしたが、本書も福岡さんの知性とお人柄が良く出ていて読後感の良い内容でした。福岡さんは「かそけき」などの柔らかで繊細なニュアンスの言葉を使っていますが、定めし奥行きのある人格をお持ちなのではないでしょうか。また、仄かなユーモアが感じられます。心が安まる良書でした。 . . . 本文を読む
茨城県陶芸美術館で開催中の展覧会です。ハンガリーのヘレンドという小さな村にあるヘレンドという工房の作品を展示しています。大変に古い作品から現代のものまで代表的な作品を展示しています。したがって、作品の様式もそれぞれの時代の様式や東洋風の文様など大変に多彩でした。正直な所、多くの作品は私の好む傾向とは異なりましたが、「花卉果実飾り皿」など数点の作品は息を呑むほどに精緻で美しく魅了されました。また、ご . . . 本文を読む
2014年製作のニュージーランドとイギリスの合作映画です。昔、ニュージーランドの先住民族同士の抗争によってある部族が壊滅しますが、酋長の息子が助かります。息子は復讐を誓って、襲撃してきた相手の部族を追い、死者の支配する土地に向かいますが・・・。
先住民族の末裔と思われる俳優が何人か出演しています。言葉も先住民族のもののようです。先祖や霊魂への畏怖、夢に現れる霊の語り、美しい言葉のリズムなど、作品の . . . 本文を読む
舟田詠子著、朝日選書刊
パンと人々とを巡る様々な事柄について述べています。たまたま興味を持ったパンについて調べ始めた著者は、粘り強い意思と多くの人々の協力を得て本書をまとめたとのことです。パンに関係する事柄を農耕、気候風土、調理、宗教、政治、経済といった人間の生活にまつわる文化との関係から、時系列に捉えた著作です。また、パンを昔ながらの方法で自宅で作る様子を取材し、パンの製造方法と設備の解説だけで . . . 本文を読む
2016年日本公開のイタリア、フランス、イギリス、スイスの合作映画です。友人同士の作曲家と映画監督が美しいアルプスにある由緒正しいホテルで休暇を過ごしていますが、長年の交友を巡る語らいや他の宿泊人の観察など、ユーモラスなエピソードを重ねながら物語が進み、合わせて二人の人生が見えてきます。主人公の作曲家のもとにエリザベス女王の意向により指揮を依頼に使者が訪れます。映画監督は新しい映画の脚本作りに励ん . . . 本文を読む
小さい時から文字をしっかりと書く事が苦手でした。自習時間に漢字を覚える為に1文字を何回か書くように言われて、競い合って夢中で早く書いたことを覚えています。その後も、字を書く際に、読めれば良いという程度の認識だったので、かなりいい加減な書き順で覚えてしまいました。しかも悪筆です。
社会に出てからが大変でした。先輩から起案を命じられましたが、当時は文書は全て手書きで、短い文書を30分ほど掛けて精一杯丁 . . . 本文を読む