杉本章子著、文春文庫刊
幕末から明治にかけて活躍した絵師で、最後の浮世絵師と呼ばれた小林清親が主人公です。官軍が江戸に乗り込み、幕府の施設の引き継ぎを受ける場面から物語が始まります。元々絵を描くことが好きであった主人公が、幕府の崩壊と共に禄を失い、暮らしのために苦労しますが、その人柄故に縁に恵まれ、絵師としての修行に入ります。やがて、独自の画風を確立し、生活がようやく安定しますが、その間にも、色々 . . . 本文を読む
安藤醸造本店から北方、徒歩10分程のところにある「たてつ外町資料館」は、桜の皮を使った樺細工の商品を展示した角館桜細工センターの奥にある無料の展示施設です。古い土蔵を利用した施設で、その入り口は写真のごとくかなり立派です。中は、両側に木枠のガラス陳列ケースが置かれており、樺細工の古い製品などが置かれていますが、私は押絵に圧倒されました。写真右の右端の画像のように、羽子板にレリーフのように付けられた . . . 本文を読む
伊藤智義著、集英社新書刊
天文学上のシュミレーションを行うためには、大量の計算を行うため、1980年代に稼働していたスーパーコンピュータをもってしても、意義のある作業を行うことは、時間と費用の面で不可能であった。その問題を一気に解決すべく開発されたのがGRAPEと後に呼ばれる、手作りのスーパーコンピュータでした。しかも、当時のスーパーコンピュータが何億円もしたのに、この手作りスーパーコンピュータの . . . 本文を読む
新潮社記念文学館から徒歩で5分位南にある由緒正しい感じの醸造店です。写真Aの通り、レンガの外壁の蔵と平屋根の店がつながった店構えです。この店舗の裏には、実際に醸造している建屋があるようです。写真Aで、入り口の右脇に、水飲みがありますが、注意書き(写真B)によれば、三方を山に囲まれた盆地の角館にあって、この豊かな伏流水を仕込み水とし、千北平野で収穫された大豆や小麦、米を用い仕込んできたとのことです。 . . . 本文を読む
山田庸子著、ピエ・ブックス刊
ドイツに10年程暮らしていた著者が、ドイツの地方に残っている手仕事を取材し紹介しています。写真が多く、ブログを見ているようです。取り上げているものは
1.鳩時計 2.イースターエッグ 3.バウムクーヘン 4.吹き硝子 5.リネン 6.デコパージュ 7.木のハンガー
8.活版印刷 9.レープクーヘン 10.ボビンレース 11.はちみつ 12.木靴 . . . 本文を読む
角館に思いがけなく新潮社記念文学館という施設がありました。新潮社を創設した佐藤義亮氏が、郷里の角館町に蔵書と新潮社の出版物を寄贈し、その後も、代々の社主が引き続き出版物を寄贈していたことから、創設者の佐藤義亮氏の功績を顕彰するため、行政が建設したとのことです。
入場料は300円とごく安い。展示内容は、角館町の生い立ちと、東北、秋田の文人、角館の先駆者の紹介。更に新潮社や佐藤義亮氏と関わりのある文人 . . . 本文を読む
井口理(いのくち・ただし)著、眞人堂刊
今まで読んだ類書の中では、最も優れた書籍です。ご自身の豊富な体験と実績に裏付けされた、明快で論理的な考え方は非常に説得力があります。非常に広い分野に応用できる考え方とノウハウが満載です。最も、出来るか出来ないかは自分次第、という事は言うまでもありますまい。
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行き当たりばったりの私たち夫婦は、大まかな予定を立てていましたが、とりあえず、観光案内所に向かいうことにしました。スマホで調べたところ、角館駅の西側駅前に観光案内所があるとのことです。カーナビで角館駅を入力し向かったところ、すんなりと到着。正式名称は「千北市観光情報センター角館駅前蔵(http://kakunodate-kanko.jp/contact.html)」というようです。
案内所の方は、 . . . 本文を読む
竹本善次著、講談社現代新書刊
経歴故か、社会保障の全体の枠組みや、個別制度の仕組みや考え方が、分かり易く解説してあり、入門に最適です。
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URL => http://www.kouenirai.com/search/detail-200711-3188.html
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秋田美人と言いますが、それは昔、常陸国(茨城県)から秋田へ佐竹氏が移封した際に、美人を皆連れて行ってしまった、という失礼な伝説(?)によるのだそうです。その佐竹氏の一族の一員が、現在の角館を建設したそうです。その後、公家筋を正室に向かえて、京文化が角館に伝わった。幕末の戊辰戦争では、新政府側に立ち、かろうじて戦禍を免れたとのことです。しかし、その後は、廃藩置県により地域の中心地としての地位から転落 . . . 本文を読む
吉越浩一郎著、祥伝社刊
著者の主張は、だらだら仕事はするな。きっちり集中して仕事をすれば仕事がはかどり、不要な残業は不要になる。そのためには、仕事に常に期限を設けること。意志決定を容赦することなく、期限を定め曖昧さをなくさなければならない。それは、指示を受ける側だけでなく、判断し指示する側も相当の覚悟と努力が必要である。
主張としてはおおむねこのような内容であると思います。ご自身の経験・実績を基に . . . 本文を読む
私が住んでいる市には、筑波山系に囲まれた盆地があります。ある時早朝に行ったところ、山々からもやが立ち上っていました。水墨画のような世界がそこに広がっていて感動しました。10月の初旬で、やや肌寒な気温でしたが、幽玄な雰囲気に感銘を受けました。
田沢湖で昼食を取るために駐車した場所(写真の上)と角館から酒田市へ至る山間部の道の駅(写真の下)で同じような風景に出くわしました。いずれも霧雨が降っていたので . . . 本文を読む