戸田覚著、アスキー・メディアワークス刊
この著者は凄いです。下記のURLの連載記事で、ご自身の書斎を紹介する記事を見てびっくり! これは「半端ない」・・・。私も結構「行き着く」人ですが、この人は、私の一万倍位の方とお見受けしました。
本書は、そんなスンゴイ人の「手帳は古い、何てたって iPhone だぜ!」という主張がぎっしり詰まっています。今時の iPhoneやスマートフォンは、当たり前に使って . . . 本文を読む
夏の恵みのトウモロコシは茹でるのが面倒です。そこで私は、トウモロコシを次のようにして食しています。
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(A) 皮を剥いだトウモロコシをラップで巻きます。両端も折り返します。
(B) ラップで巻き終わったら、竹串や楊枝で所々、穴を開けます。これでレンジに掛けてもラップが破裂しません . . . 本文を読む
2011年のイギリス映画です。ロンドン市警の問題児である主人公は、悪を憎む正義感の強さ故、犯罪者に暴行を加え、マスコミにたたかれます。そんな折、ロンドン市警の警官が襲われて次々に殺害されます。犯人は早くから分かりますが、その残忍さと狡猾さを強調することで、結末の止むを得なさを導いています。ある意味で、寒々とした映画であり、同時にマスコミの愚劣さ(記者の人格の設定に良く現れています)が強調されており . . . 本文を読む
植木力、川本卓史著、文理閣刊
ソーシャルビジネスとは何かや、国内での実践例を紹介しています。著者の名が二人挙がっていますが、植木さんはソーシャルビジネスの最前線で自ら実践している方。川本さんは、大学を退官されてからも、ソーシャルビジネスの普及に努めており、本書は、植木さんと協力して執筆したとのことです。
ソーシャルビジネスとは、従来のNPOと異なり、社会の公益のための事業活動でありながら、ビジネス . . . 本文を読む
2005年公開のアメリカ映画です。冒頭の交通事故の場面から、ギスギスした諍いが描かれています。登場する人物が、皆イライラして、他者に対して憎悪をむき出しにしています。警官、検事、チンピラ、ディレクター、小売店主、錠前屋などが登場し、憎悪、行き違いなどの様子を、一時間近くも描いています。まことに暗澹たる展開です。
しかしながら、終盤で、いくつも救いが用意されています。不条理に満ちている現実世界に生き . . . 本文を読む
池井戸潤著、講談社文庫刊
「下町ロケット」という小説が直木賞を受賞したことは知っていましたが、同じ作者が「空飛ぶタイヤ」を書いたとは知りませんでした。最近、ラジオに出演されていて、非常にニュートラルな視点を持っており、お人柄も良い感じがし、自宅の蔵書から引っ張り出して、本書を読みました。
主人公は大手都市銀行の行員で、ある事情からエリートコースを外れ、支店で法人融資を担当しています。その支店には同 . . . 本文を読む
2007年公開の日本映画です。高嶋哲夫さんの小説が原作ですが、原作を読んでいないので、脚本でどの程度いじっているのかは分かりません。しかし、全般的に、荒唐無稽という内容では無く、それなりに説得力のある展開でした。しかし、日本映画にありがちなお涙頂戴の場面が終盤であり、興を損じてしまいました。深い感動を描くには、過剰な演出は逆効果であると思います。
俳優は、大沢たかおさん、玉木宏さん、吉田栄作さんと . . . 本文を読む
山本周五郎著、新潮文庫刊
私の敬愛する山本周五郎の随筆集です。三部構成になっており、第一編は取材旅行記、第二編は日常の事柄、第三編は年末に寄せた随筆が中心になっています。全体として山本周五郎がどのように生きて、何を考えていたかを知ることの出来る貴重な内容です。
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URL => http://ja.wi . . . 本文を読む
山本周五郎原作の日本映画です。主演は、浅野ゆう子さんと中井貴一さんです。原作は短編なので、脚本は幾分膨らませているように思います。なにせ、大分前に読んだので、定かな記憶はありませんが、美しく悲しい原作の雰囲気を出そうとの努力が感じられました。助演に、フランキー堺さん、井川比佐志さん、岸田今日子さんなど、名優が出ており、制作者の気合いの程が感じられます。
音楽が斬新ですが、物語の流れを損なっていませ . . . 本文を読む
森健著、光文社新書刊
最近のネットで、グーグルとアマゾンの存在は誠に巨大です。情報の検索や地図情報による下調べでグーグルは本当に便利で重宝です。また、ネットでの購入は、最近、アマゾンで行うことが多くなりました。大概のものが安価で手に入りますし、購入に当たっての検討に当たっては、価格コムのレビューより、アマゾンのレビューの方が分かり易くて参考になります。だから、最近は、価格コムで、おおよその情報を得 . . . 本文を読む
2011年公開のアメリカ映画です。まぁ、くだらない、という感想もあると思いますが、私はすっかりはまってしまいました。アメリカ映画の多くは奥深さを感じないものの、例えばウォーリーのようなアニメ作品でも、人間の本姓に訴えかけた作品には、抵抗のしようがありません。本作は、挫折した元ボクサーが、落ちぶれ果てて、実の息子さえも金で売ってしまうことから始まります。こんな事が許されるのか、という「はてな?」とい . . . 本文を読む
林田明大著、三五館刊
幕末の松山藩の財政難を見事に立て直した偉人である山田方谷の生涯を描いています。タイトルを見ると勘違いしてしまいますが、副題は-「財政の巨人」山田方谷の原動力-とあり、これも誤解を招くのではないかと思います。現代の日本が驚くべき借財を負っている現状から、本書が役立つのでは、というような観点から本書を評価すると、役にも立たないと思います。陽明学という、儒教の一派に深く傾倒した幕末 . . . 本文を読む
2010年のフランス映画です。主演はジャン・レノで、正統のハード・ボイルド作品です。それに、犯人捜しの要素が加わっています。冒頭、主人公が謎の男たちに襲撃され、22発もの銃弾を浴びますが、奇跡的に生き延びます。(ホントかなぁ?)脚本ではここがちょっと甘い感じです。他にも難を感じる部分はありますが、何と言っても俳優達が良い。ジャン・レノは当然として、頭のはげたオジさん達や、生活にくたびれた感じの女性 . . . 本文を読む
小塩隆士著、日本経済新聞社刊
現在の日本は、高齢者の大幅な増加と少子化が同時進行しており、日本の社会保障の柱である、年金、医療制度、介護保険が深刻な危機に陥っているメカニズムを、誠に平易かつ明快に論じています。
年金や医療制度が抱える問題が少子化によるものであること、現状の社会保障システムが、現役世代から、高齢者への所得の再分配によって維持されていること、若い世代の経済状況が悪化しつつあること、保 . . . 本文を読む