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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

女猟師

2011年09月30日 19時42分49秒 | ■読む
田中康弘著、(えい)出版社刊
かつて猟は女人禁制であったと聞きました。ところが現実には、猟の世界にも女性が進出しているとのこと。本書の著者は、阿仁マタギを取材して、1990年に「マタギ矛盾無き労働と食文化」という著書を出版しているとのことです。そして驚いたことに著者は相撲取りだったのこと。焼き肉店を経営する傍ら、自ら地道に取材した内容を書籍に残しています。
本書には、以下の5人の女猟師が取り上げられています。
●長野県南佐久郡川上村:渡辺亜子
●長野県松本市:原薫
●石川県小松市:安本日向子
●兵庫県朝来市:吉井あゆみ
●大分県大分市:広畑美加
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/魁道康弘
     http://blogs.yahoo.co.jp/zasshu159
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それぞれの境遇や猟師になった切っ掛け、あるいは技量などは千差万別です。しかしながら、旧来の伝統に依らず、しっかりと自分の考えに基づいて、猟師の道を選択しマイペースで歩んでいます。
著者は、批判されがちな狩猟の今日的な意味を再確認し、人が生物として生きるための根源的な営みとして「猟」を捕らえている様です。見えないところで飼育されされた後、何らの流血の証も残さずにスーパーで買える肉が普通の現代にあって、鉄砲で殺傷し自ら解体する残酷に見える行為が、実は、人のそして生き物の根源的な生の在り方であると主張している様に思います。
評価は4です。

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