読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

アバター/劇場映画

2010年01月31日 20時06分25秒 | ■見る
見ようと思っていましたが、何となく見過ごしていました。上映スケジュールを見たら、まだ上映していたので見てきました。3D版です。三時間以上の大作で、手抜きの画面が全くないように感じました。ターミネーター4に出演していたサム・ワーシントンが主演です。ハンサムではありませんが、実に魅力的な顔の俳優です。目の表情がマット・デーモンの知的な雰囲気に似ています。
作品の根底にある思想性がアメリカの現状を鋭く告発しているように思います。日本人には当たり前な「万物に神が宿る」といいう観念は、一神教であるキリスト教の人々の反発を招き、アフガニスタンやイラクを攻撃したアメリカの行いをなぞったストーリーはアメリカの人々に大きな波乱を巻き起こしているようです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/アバター_(映画)
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さて、本作は、人が抱える原罪とも言うべき「所有や欲望=文明」と、惑星パンドラに住む種族「ナヴィ」の文化を、単純化した対立軸として描いています。その種族は、かつての日本人を見るようです。無論、現実の世界はこの映画が示している程単純ではありませんが、西欧文明が抱える欠陥をあぶり出しているように思えました。
評価は5です。

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