
本作品は、黒澤明監督の第一作目の作品で昭和18年3月完成封切りされ、戦時中にあったためか、国策で「1856尺短縮」されたそうです。戦後の再上映は、昭和37年とのことです。
画像の左上は、三四郎が悟りを開いた蓮池の風景、右上は、敵役の柔術家、檜垣源之助。
さすがに、脚本が純朴というかストレートで、今の時代のようなドロドロした人間関係を感じさせません。昨今の小説や映画は、心を抉るような痛い内容の作品が多いけれども、半世紀以上も前の作品は、正に「直球勝負」といった感じです。
しかし、作品はその後の黒沢監督作品を想起させる輝きを感じさせました。まず第一に、柔道と柔術の勝負の描写が過不足なく表現されています。現代にあってはリアルさが追求されがちですが、本作品では、場面をつなぎ合わせて、不自然でない映像に仕上がっています。また、三四郎が蓮池で悟りを開く場面の音楽は、クラシック調の正統派の趣で、監督のこだわりを感じました。作品の場面が明治の比較的初期の設定ですが、町並みや風俗、最後の機関車など、急迫した経済情勢の戦時中に、よくこれだけの作品を作れたものだと思いました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/黒澤明
http://ja.wikipedia.org/wiki/姿三四郎_(映画)
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登場する俳優では、三四郎の師の矢野正五郎役の大河内傳次郎、檜垣源之助役の月形龍之介が良かった。また、ヒロインの小夜役の轟夕起子は、ふっくりしたレトロな美人でしたが、その後の原節子を想起させる顔立ちでした。
評価は4です。
画像の左上は、三四郎が悟りを開いた蓮池の風景、右上は、敵役の柔術家、檜垣源之助。
さすがに、脚本が純朴というかストレートで、今の時代のようなドロドロした人間関係を感じさせません。昨今の小説や映画は、心を抉るような痛い内容の作品が多いけれども、半世紀以上も前の作品は、正に「直球勝負」といった感じです。
しかし、作品はその後の黒沢監督作品を想起させる輝きを感じさせました。まず第一に、柔道と柔術の勝負の描写が過不足なく表現されています。現代にあってはリアルさが追求されがちですが、本作品では、場面をつなぎ合わせて、不自然でない映像に仕上がっています。また、三四郎が蓮池で悟りを開く場面の音楽は、クラシック調の正統派の趣で、監督のこだわりを感じました。作品の場面が明治の比較的初期の設定ですが、町並みや風俗、最後の機関車など、急迫した経済情勢の戦時中に、よくこれだけの作品を作れたものだと思いました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/黒澤明
http://ja.wikipedia.org/wiki/姿三四郎_(映画)
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登場する俳優では、三四郎の師の矢野正五郎役の大河内傳次郎、檜垣源之助役の月形龍之介が良かった。また、ヒロインの小夜役の轟夕起子は、ふっくりしたレトロな美人でしたが、その後の原節子を想起させる顔立ちでした。
評価は4です。
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