読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

文明の道:第7集 エルサレム 和平・若き行程の決断/VHS

2010年07月09日 22時09分27秒 | ■見る
聖地エルサレム、とは常套句手に使われることが多く、現在のイスラエルや周辺諸国との紛争の舞台として捉えていました。しかし、何故に、それ程までに重要な地であるかについて、恥ずかしながら知らなかったのです。それが先日見た「キングダム・オブ・ヘブン」でうっすらと意識するようになりました。すなわち、イスラム教の聖地であって、キリスト教の聖地でもあると。
ところが、本VHSで見ると、加えて、ユダヤ教の聖地でもあるとのことでした。11世紀の十字軍による占領以来、多くの血が流され、宗教と民族の対立の舞台となったこの地は、果たして祝福されるべき聖地なのか、呪われるべき土地なのか、人間の業をそのままに体現しているように思えます。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/エルサレム
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そうした歴史の中で、本作は、13世紀のヨーロッパで絶大な権力をふるっていたローマカトリック教皇の意に反し、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世が、対立するイスラム王朝と交渉の末エルサレムの統治を認めさせた経緯を、感動的に紹介しています。
私は特定の宗教を信奉していませんが、人を超越した存在は信じています。そして、その存在に憧れ請う結果が宗教というシステムだと理解してます。唯一の神同士が争う人間世界の宗教対立は、何と馬鹿げたことかと思います。せめて八百万の神々であれば救いはあるのではないでしょうか。
評価は4です。

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