これはNHKカセットの朗読作品です。井筒紀久江さんが、自らの生涯を、自分史という形でまとめたもの。自分史大賞を受賞した作品とのことです。
朗読しているNHKの女性アナウンサーが素晴らしいのですが、作品そのものも、押さえた表現で、自らの辛い人生を静かに描いています。心穏やかに生きる為には、「感謝し許すこと」が大切だと感じました。
戦前に生き、満州で地獄をかいくぐって来た井筒さんの、高ぶらない穏やかな . . . 本文を読む
昨年の小説では、久しぶりに夢中で読んでしまったのが、垣根涼介さんでした。最初は「ワイルド・ソウル」。次に「君たちに明日はない」。ここまでは、『オモシロイナァー』でしたが、続いて読んだ「ヒートアイランド」ではまってしまった。その後、7月1日から23日までの約3週間で、氏の作品を6冊読んでしまった。(そのせいで、その期間中に読んだ西村健さんの「劫火ビンゴリターンズ」がつまらなく思えてしまいました)
垣 . . . 本文を読む
昨年の硬物のベストは、ジャレド・ダイヤモンドの「銃・病原菌・鉄(上・下)」と「文明崩壊(上・下)」でした。初めは読み辛く苦労しましたが、はまると面白い。机の前で読むのはちょっと大変ですが、毎夜寝る前に10~20ページ位読みました。
とにかく、広大かつ厚みのある知識と突き詰めた考察にびっくり。学者が、みんなこんなに分かり易く教えてくれたら良いのに。
ほかにも邦訳の本が数点あるようなので、これは今後の . . . 本文を読む