風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

羽衣伝説の山

2009-11-25 | 三角点など
連休に丹後半島にある磯砂山(標高661m)に上がってきました。
磯砂と書いて「いさなご」と読ませますが、地元の人じゃなきゃ、まず読めないですね。


登山道 09.11.22 磯砂山

トイレのある羽衣茶屋から林道を少し歩くと、磯砂名物1010段の階段が始まります。
階段の登山道と聞いてびびっていたのですが、
思っていたほど勾配も急じゃなくて、35分ほどで頂上に着きました。


磯砂山 09.11.22

山頂には望遠鏡の備え付けられた櫓と、天女がレリーフされた石碑、
そして一等三角点がありました。
石碑には“日本最古の羽衣伝説発祥の地”となっていましたが、
いつ頃のことなのでしょう。

山頂は展望をさえぎる樹木もなく、
周辺の山々や宮津湾、日本海も見ることができました。
でも、あんまり土地勘がなく広域の地図もなかったので、
山容に特徴のある依遅ヶ尾山と大江山の連山ぐらいしか分かりませんでした。

周辺の山々もそんなに高くない山ですが、
内陸部にあたる南の方角には雲海が広がっていてとても印象的でした。


磯砂山頂 09.11.22

帰りに天女が水浴びをしてたという女池へ寄ってみました。
薄暗い植林の中にあるちっちゃい水溜りでした。
説明書きによれば、8人の天女が降りてきて、
ここで水浴びをしていたそうです。
ずいぶんと狭い所でと思いましたが、まぁ、伝説ですからね。

 
石碑 09.11.22 磯砂山頂        女池 09.11.22 磯砂山


雲海 09.11.22 磯砂山

磯砂山の一等三角点は、点名「磯砂山(いさなごさん)」、標高660.95mです。
古い点の記によると、磯砂山の三角点標石の石材は、
近畿北部から中国地方東部をカバーする丹伯三角網に特徴的な青石となっています。
今回現地で確認したところ、ちょっと粗い目の花崗岩でしたので、
昭和2年の改埋時に取り替えられているのでしょう。

 
点名「磯砂山」 09.11.22         点名「磯砂山」 09.11.22

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