風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

下見というか、予習というか

2009-12-02 | スミレ
来年のスミレシーズンが待ち遠しくて、
連休の23日に京都北部のイソスミレを下見してきました。


海岸線 09.11.23 京丹後市

イソスミレについては、いくつか素朴な疑問があって、
たとえば、各県のレッドデータブックなんかを見ると、
日本海側ではおおよそ北海道から鳥取県まで
ランクの違いはあっても絶滅危惧種として掲載されているんですけど、
青森県と兵庫県が空白になっているんですね。

青森はともかく、兵庫県の空白が気になるんですよ。
兵庫県の日本海側(但馬地方)には、イソスミレは自生していない?
それとも絶滅の心配が無いほどいくらでもある?
どっちなんでしょうか。

兵庫県のイソスミレをネットで検索してみると、いくつかヒットします。
でも、距の感じが違うようだったりして、今ひとつはっきりしませんね。
ほぼ確実と思えるのは一ヶ所だけかな・・・。
どうも、あまりに少なすぎてリストから漏れちゃったのかもしれません。

但馬はリアス式の海岸線が多く、
大きな砂浜が発達していないのは確かですが、
砂浜が無いわけじゃないですし、
もっと自生しててもいいんじゃないかと思うんですがね。

そんな疑問やらなんやらがあるため、
地形が比較的似ている京都府北部の有名、無名の自生地でお勉強です。

渚に近く直射日光を受ける株は、典型的なイソスミレの株ですね。
直径50cm位の株もあります。
ちょっと内陸側のチガヤや海浜性の潅木と一緒に生えてる子たちは、
陽を受けようと背伸びしているようで、
茎の節間も延びて、ちょっと弱々しげな感じでになってます。
徒長したっていう感じかな・・・。

今回、いろんなヒントがあったり、確認できたこともあったので、
来年のスミレの季節が楽しみです。

それにしても、海岸の漂着ゴミ、
特に発泡スチロールは何とかならないものでしょうか。


イソスミレ 09.11.23 京丹後市


イソスミレ 09.11.23 京丹後市


イソスミレ群落 09.11.23 京丹後市

アナマスミレの群落もありました。
下の写真で黄色っぽく見えるのは、ほぼすべてアナマスミレです。


アナマスミレ群落 09.11.23 京丹後市

移動中や海岸で見かけた花や蝶です。
ママコノシリヌグイ、花だけじゃミゾソバと区別がつきませんね。
それにしてもすごい名前です。

 
ナガハシスミレ 09.11.23 京丹後市  コナスビ 09.11.23 京丹後市


ヤマトシジミ 09.11.23 京丹後市


ママコノシリヌグイ 09.11.23 京丹後市

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