風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

岡山、広島の・・・(1)

2013-04-18 | スミレ
岡山、広島の石灰岩地帯へ行ったんでしょ?

まさか温泉入って美味いもん食って、
大万木山に登っただけってことないよね?

いや、はい、スミレも見てきましたよ。

計画どおりとはいかなかったけど、
初の訪問なんでこんなもんでしょう、ってぐらいはね。

何回かに分けてちゃんと報告しますよ。

まずはイブキスミレ。


石灰岩の山、伊吹山の伊吹を名前にもつだけあって、
好んで石灰岩地帯や火山灰地に自生するスミレ。
西日本では伊吹山と中国地方中央部に広がる石灰岩地帯にそれぞれ隔離して分布する。


イブキスミレ 13.4.8 岡山県

訪問した岡山と広島の自生地は、ともにイブキスミレの盛期であった。
想像していたより花付きの良いスミレのようだ。


イブキスミレ 13.4.8 岡山県

花色は淡く淡紫色から白っぽいものまで見られたが、
透明感がなく、くすんでいるような感じをうけた。

もっとも目立つ特徴は側弁基部の毛で、
細く毛足の長い毛が密生している。
距は白く太い。


イブキスミレ 13.4.8 岡山県


イブキスミレ 13.4.9 広島県

イブキスミレは花期には無茎で、花後に茎を延ばす。
下の写真で株の下に髭のように垂れ下がっているものは、
根ではなく昨年延びて枯れたイブキスミレの茎。


イブキスミレ 13.4.8 岡山県


イブキスミレ 13.4.8 岡山県

ところで、最初にイブキスミレは石灰岩地帯に自生すると記したが、
必ずしも石灰岩地帯に普遍的に自生するわけではないようで、
よく知られている自生地周辺を少し回ってみたが、
イブキスミレを見出すことはできなかった。

今回の訪問の目的の一つとして、
鳥取県下でのイブキスミレ自生地発見の可能性は如何に、
というようなこともあったのだが、かなり可能性は低いような気がした。

出かける前は距離的に近い日南、日野のあたりならとも考えていたが・・・、
難しそうだ。

そういえば、東部の若桜町内に石灰岩の露頭があるらしい。
今度機会があれば行ってみよう。

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