日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

春のうららの

2019-04-19 11:47:51 | Weblog
滝廉太郎の「花」は中学3年生の教材ですが、今年はあえて高校生と歌っています。

男子ゼロという珍しい学年なので、透き通るような女声の響きを満喫しています。



歌詞の意味をしっかり理解していくと、何とも奥ゆかしい日本人の春への気持ちが伝わってきます。

1番では、隅田川でボート競技をしている活気にあふれた風景を描いています。

「のぼり くだりの ふなびとが」は、荷物を運んだり、橋渡しをする風景かと思っていました。

暖かくてキラキラと輝くような季節の始まりを人々が賑やかに喜んでいる様子が目に浮かびます。

2番では朝と夕方の風景の美しさ、そして3番では錦の織物のように長く続く土手や夜の風景。



まずは歌詞の意味をどこも漏らすことなく理解して、イメージすること。

そして、そのイメージを聴いている人に伝えるために発声や発音のテクニックを使うこと。

春にぴったりのフレッシュな歌声が音楽室に響き渡ります。



滝廉太郎って、23歳までしか生きられなかった人なんです。

しかも「花」を作曲した時、まだ20歳でした。高校生たちもビックリしていました。

明治時代の日常的な風景を淡々と描くことで、春への喜びを表現している素晴らしい曲です。



もう一曲、イタリア歌曲の導入として「我が太陽」を歌っています。

こちらは地中海の青い海と空、街にあふれる花の香り、燦々と輝く太陽。。。。

すごくキラキラしています。

教材のCDを聴くと、暑苦しいとさえ感じます。

しかも、そんな太陽のような君が好きだー!!!と歌っているわけです。

お国柄の違いを感じます。



たくさんの曲に触れて、豊かな感性を持つ高校生たちとまた楽しく一年を送ろうと思っています。

今年は声を張り上げずに授業が出来そうな予感がします。声枯れや気管支炎になりませんように。。。。
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