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D-News(ニュース) デジタル自動車・ウィルコム・クイックサン

2005-07-11 12:16:49 | Dニュース

デジタル自動車の幕開け!?-車1台に半導体1ウエーハの需要-
(2005/07/08  日経マイクロデバイス)

ハイブリッド車の普及が半導体電子デバイスの新たな需要と進化をもたらす?。トヨタ自動車は,5日に開催した「NIKKEI MICRODEVICES創刊20周年記念セミナー」で,このことを裏付ける具体的な数字を挙げながらハイブリッド化がカーエレクトロニクスにもたらす影響を語った。同社車両技術本部 第3電子技術部部長の藤川東馬氏が登壇した。
ハイブリッド化によって,自動車の製造コストに占める電子部品の比率は跳ね上がる。従来型の小型機種で15%,高級機種で28%程度であるのに対して,「プリウス」を始めとするハイブリッド車では全コストの半分に近い48%を占める。これに伴い,一台当たりに搭載される半導体の量も大幅に増大する。150mm径のSiウエーハ換算で,従来機種「コンパクトセダン」の0.21枚相当に対して,「プリウス」では0.96枚相当とウエーハ1枚をほぼ丸ごと飲み込む計算になる。トヨタは今後「ハイブリッド車を年間100万台のペースで生産する予定」(藤川氏)としており,自動車メーカーである同社が,年間に150mm換算で100万枚のSiウエーハを消費することになる。

◆ハイブリッド車向けの半導体デバイスをトヨタは大きく4つの領域に分類する。
  (1)IGBT(insulated gate bipolar transistor)やパワーMOS,電源供給用ICなどのパワー・デバイス
  (2)ABS(antilock braking system)向けICなどパワー・デバイス以外の車載用デバイス
  (3)高周波ICやDSPなどの情報処理・通信向けデバイス
  (4)アナログICやメモリーなどその他のデバイス

トヨタは「これら全ての領域のデバイスを内製する技術を持っている」(藤川氏)とし,愛知県豊田市にある同社広瀬工場(敷地面積24万7000m2,従業員数約1000人)では,車載用ICのほか,電子制御ユニットやセンサー,アクチュエータなどの電子部品の生産を行っている。ただし,同社が内製化にこだわるのは(1)や(2)など車載向けに性能を特化する必要のあるデバイスであり,(3)や(4)など家庭用電子機器向けと重なる汎用性の高いデバイスについては,半導体デバイス・メーカーとの協業によって開発を進めていく意向を明らかにした。
自動車は半導体デバイスにとっては極めて厳しい動作環境にあり,それに耐えうるだけのデバイス性能が求められる。動作の許容誤差は0.1~1%と航空機並みの水準が求められるうえに,振動強度は航空機と同等の25G,電源が供給する電力の変動は航空機の5倍といった具合。しかも,航空機に比べるとずっと低いコストでこれらの性能を実現しなければならない。
一方,このような厳しい条件は,車載用半導体デバイスの進化を促す原動力にもなる。その一例として,同社は「プリウス」搭載向けに自社開発したパワーMOSを紹介した。パワー・デバイスで構成する大電流駆動回路は,制御用ICチップの30%以上と大きい面積を占めるため,その小面積化が課題となっている。
これに対し同社は,SOI(silicon on insulator)プロセスやトレンチ分離技術を駆使してパワーMOSを小型化し,チップに占める面積を従来比で70%削減した。
搭載するマイクロプロセッサの数で見ると,同社の高級機種で,1990年時点の20個前後に対して2005年現在では60個以上と3倍に膨れ上がっている。主流のプロセッサは8ビットから32ビットへと変化した。チップの実装方式も,多ピン化や小型化が可能なBGA(ball grid array)やCSP(chip size packaging)への移行を進めているとする。加速度センサーや圧力センサーといった各種センサーの搭載数は「クラウン」クラスの機種で100個以上に達しており,そのうち約1/6がMEMS(micro electro mechanical systems)技
術を導入したものだという。

【コメント】
車もどんどんデジタル化が進み、ガソリンからハイブリッドへの移行が加速しそう。
電子制御OSには日本産トロンがますます欠かせない存在になってくるのでは・・・

ウィルコム-通信カードを挿せば使えるフレキシブルPHS端末-
(2005/07/8 日経・毎日新聞・朝日新聞・日経エレクトロニクス)
PHS(簡易型携帯電話)最大手のウィルコムは7日、PHSのアンテナや通信回路などを一体化したカード型通信チップを開発したと発表した。年内をメドに、カードを挿せば使えるようになる電話機やデータ通信端末を発売する。端末メーカーにとっては従来と比べ低コストでの機器の開発が可能になる。
同社が開発した通信チップ「W-SIM(ウィルコムシム)」は重さ約10グラムのカード型。小型アンテナや、電話帳などのデータを保存できるフラッシュメモリーを内蔵している。別の電話機やデータ通信端末にカードを入れ替えれば同じ電話番号のままで通信や通話できるため、利用者は利用シーンにあわせて端末を交換できる。カード1枚あたりの単価は数千円程度に抑えた。
サイズは縦4.2cm、横2.6cmのカード型。着脱可能なタイプで、利用者が1枚のカードを電話機やパソコンのデータ端末などに使い分けることもできる。自動車、医療機器、家電、計測機器、玩具などに組み込んで利用することもでき、救急車の医療機器から患者のデータを医師に送るような使い方も想定している。
ウィルコムは今年2月の社名変更以降、契約者数で24万以上の伸びを記録、320万に達したW-SIM対応端末の発売などで新規需要を開拓し、05年度には100万の純増を目指す。
カードの技術仕様には6日時点でカシオ計算機、東芝、富士通など45社が賛同。7日にはアップルコンピュータも賛同の意思を表明しているという。ウィルコムの八剱洋一郎社長は「これまで通信機器をしたことのないメーカーでもPHS機能付きの製品を簡単に開発できるようになる」と語り、新メーカーの参加に期待を示した。
同社はモジュールの開発に前後して、同モジュールを用いた機器開発をする企業を「WILLCOMコアモジュールフォーラム」として組織化する計画である。
賛同企業に向けて、インタフェースの仕様公開や機器のテスト環境を提供したり、開発モジュールの有償販売を行ったりする。既に45社が同フォーラムへの賛同を表明している。賛同企業にはカシオ計算機、京セラ、三洋電機、東芝、富士通といった携帯機器を手掛けるメーカーのほか、アップルコンピュータやマイクロソフトなどIT関連企業が名を連ねる。トミーやバンダイなどの玩具メーカーやデザイン事務所も賛同しているという。

【コメント】
ICカード1枚あれば個人情報を全て管理出来るようになって来るが、その反面安全性と安定性をどのようにコントロールしていくかがこれからの最重要課題となってくる。

クイックサン-世界初の携帯電話をキーボードとマウスとして使うソフト-
(2005/07/08 BCN)

クイックサンは、携帯電話をパソコン用のキーボード・マウスとして使用できる専用ソフトを開発した。パソコンに専用の受光器をUSB接続し、赤外線通信機能付き携帯電話に専用ソフトをダウンロードすることで、携帯電話でパソコンを遠隔操作できる。

具体的な機能は、(1)赤外線を利用して接続、(2)携帯電話に専用アプリケーションをインストールし、専用受光器をパソコンヘ接続することで使用可能、(3)携帯アプリと赤外線送信機能が搭載された携帯電話に対応、(4)受光器は、Windows ME/2000/XP、Linuxなどをサポート、(5)QRコードやメモしたURLをパソコンに送信可能、(6)AV機器(テレビ・ビデオなど)も携帯アプリ上から操作できる・・・など。
これによって、携帯電話対応パソコンとしての付加価値の提供や、パソコンからキーボードとマウスを撤去して使うことも可能になる。また、既存の雑誌広告や電車広告も、携帯電話内だけのサイトに誘導するのではなく、パソコンサイトに個人ユーザーを誘導することもできる。
同社は文字入力手段の変化にいち早く目をつけ、携帯電話をパソコンのキーボード・マウスとして使用可能なシステムを開発し、特許を申請。携帯電話をただパソコン用のリモコンとして動作させるのではなく、通信機能やカメラ機能などの機能を活用することとした。

【コメント】
テレビとパソコンのボーダレス化が進んでいっているように、パソコン・PDA・携帯電話のボーダレス化もどんどん進んでいきそう。
キーボードを打つのになれていない人でも、携帯での入力なら出来る人は多いのでは。



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