パイオニア-Blu-ray Disc容量を8倍にする新技術を開発-
(2008/07/08 日経・日刊工業新聞)
パイオニアは7日、Blu-ray Disc(BD)の大容量化につながる新技術を開発したと発表した。再生専用の光ディスクの構造を見直すとともに、微弱な信号を的確に読み取ることのできる受光素子なども採用することでディスクの記録層を16層に増やしても安定して再生できるようにした。実用化すれば、BDの容量を市販されているものの8倍にあたる400ギガバイトに増やせる。
光ディスクは多層にすると各記録層からの信号を正しく読み取るのが難しくなるため、積層が難しいとされてきた。今回、同社は読み取りの際に他の層からの不要な信号を低減する光ディスク構造を開発したほか、受光素子の精度を上げることなどで大容量にする技術を確立した。BDとの互換性も確保した。今後、今後、記録技術などの研究を進める計画。
BDは1層当たりの記録容量が25ギガバイトで、現在は最大で2層のディスクが市販されている。従来最大容量はソニーが開発した200ギガバイトだった。
実用化できれば、フルハイビジョン画質で2時間の映画を16本を収めたパッケージ商品の市販が可能になる。大量の高画質映像を長期保存する用途なども見込み、記録メディアメーカーと共同で事業化を目指す。
パイオニア-BDレコーダーに参入・国内7社目-
(2008/07/08 日経)
パイオニアは年内をメドに、Blu-ray Disc(BD)対応のレコーダー市場に参入する。国内市場に参入するメーカーは7社目。次世代DVD規格がBDに一本化されたことで、参入企業が増えている。録画したデジタル番組の複製回数を緩和する「ダビング10」の解禁も追い風になるとみられる。五輪特需から年末商戦をにらみ販売競争が本格化する。
パイオニアは早ければ年末商戦に向け、BDレコーダーを投入する。業務提携のシャープとの共同開発で、パイオニアブランドで発売。ピックアップやドライブなどの主要部品もシャープと共同開発する。BDレコーダー大手のシャープに生産委託し、量産効果によるコストメリットを引き出す。
BDレコーダー市場は現在、国内ではソニー、松下電器産業の2強をシャープが追う展開。上位3社で約98%のシェアを握る。
6月には日本ビクターもビデオカメラとの相乗効果をにらんで年内の参入を決めた。三菱電機、日立製作所も08年度に入り参入した。規格争いで対応してきた東芝を除き、レコーダー大手が出揃った。
NTTドコモ-iPhoneに対抗しBlack Berryを個人向けに販売へ-
(2008/07/08 日経)
NTTドコモは7日、カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)製の多機能携帯電話「Black Berry」を8月1日から個人向けに売り出すと発表した。従来は法人向けに限定して販売していた。Black Berryは世界で1600万人が利用している人気商品。NTTドコモはソフトバンクモバイルが11日に発売する米Appleの携帯「iPhone」への対抗機種と位置付け、個人客の囲い込みを強める。
Black Berryは手のひらサイズのボディーにパソコンと同配列のキーボードをつけた。NTTドコモは06年9月にサーバーとセットで売り出し、外資系企業を中心にこれまで約2万台を販売した。個人向けにも販売してほしいという要望を受け、今後はNTTドコモのインターネットサイト経由で端末単体でも売り出す。
パソコンと同じようにサイト閲覧や文書編集、メール送受信ができる利点を売り物に、ビジネスパーソンらの需要を見込む。iPhoneに対抗し、「端末のラインアップを拡充する」(NTTドコモ幹部)狙いもある。
ソニー-価格を抑えたエントリー向けデジタル一眼レフカメラ「α300」-
(2008/07/08 日経)
ソニーは7日、可動式の液晶モニターを搭載してライブビュー機能を強化したエントリー向けのデジタル一眼レフカメラ「α300」を17日に発売すると発表した。既存モデルの「α350」よりも価格を下げ、より手軽にライブビュー撮影を楽しめるようにした。
実勢価格はボディーのみが7万円前後、ズームレンズ「DT 18-70mm F3.5-5.6」をセットにした「α300ズームレンズキット」が8万円前後の見込み。ブラックとシルキーゴールドの2色を用意。
上位モデルのα350では、ボディー上部の「ペンタ部」にライブビュー専用のイメージセンサーを内蔵した「クイックAFライブビュー」を採用。ライブビュー撮影中も高速で正確な位相差オートフォーカス(AF)が可能だが、今回のα300でもこれを搭載し、光学ファインダー並みの快適なライブビューを実現したという。
撮像素子はα350の1420万画素よりも少ない1020万画素のAPS-Cサイズ(23.6x15.8ミリ)CCDセンサーを搭載した。画像処理エンジンには「BIONZ」を採用する。ISO3200までの高感度撮影、シャッタースピード換算で約2.5~3.5段分というボディー内手ブレ補正機能、センサーを振動させてゴミやホコリをふるい落とすアンチダスト機能などの基本機能はα350を踏襲している。
液晶モニターは下向き40度、上向き130度に動く可動式なので、より自由なアングルで撮影が可能。光学ファインダーは視野率95%、倍率0.74倍。α350に比べてファインダー撮影時の連続撮影枚数が秒あたり約3コマとわずかに増加している。RAW画質での撮影では最高6枚までの連続撮影が可能。
ボディーサイズはα350と同等で、スペックとしては下位モデルの「α200」にライブビュー機能を追加したような形。同社のエントリー向けのデジタル一眼レフカメラのラインアップはこれで3モデルとなり、ライブビューがなく低価格なα200、ライブビュー搭載で価格を抑えたα300、より高画素のセンサーを搭載したα350と、用途と価格に応じて選べるようにした。
大きさは、幅130.8×高さ98.5×奥行き74.7mm。重さはボディーのみが約582g。液晶モニターは2.7型。
コレガ-自動節電機能を備えた電源プラグ一体型PLCアダプタ-
(2008/07/07 BCN・CNET)
コレガは、電源プラグ一体型のPLC(高速電力線通信)アダプタ「CG-PLCHD01」と、親機と子機がセットになったスタートパック「CG-PLCHD01-SET」を7月中旬に発売すると発表した。価格は「CG-PLCHD01」が1万2000円、「CG-PLCHD01-SET」が2万400円。
「CG-PLCHD01」は、カードサイズで電源プラグ一体型の設計を採用。部屋のコンセントに差し込むことで手軽にインターネットを楽しむことができる。
一方、「CG-PLCHD01-SET」は、出荷時に親機と子機の設定、「AES128bit暗号方式」のセキュリティ設定を行っており、購入後、すぐに利用することができる。子機の増設は最大15台まで対応する。増設はPC不要で、アダプタ本体の設定ボタンをワンタッチするだけで設定できる。
消費電力が業界最小レベルの約3Wの自動節電機能を搭載。子機では、接続している機器間の通信が約20分以上途切れると自動節電機能が稼動し、消費電力を1W以下にセーブする。
アダプタは対ノイズ性と通信速度が向上した第2世代HD-PLCの最新規格を採用。第1世代HD-PLC規格に比べ、通信速度が約110%向上し、最大210Mbps(メガビット/秒)と高速通信が行える。